2023年古民家DIY振り返り
2023年5月、とある瀬戸内の島にある、220平米&築60年超の古民家を70万円で購入した。
海までは100mくらいで、鳥や虫の鳴き声、木々のざわめきが聞こえるくらい静かなところにあるのがとても気に入っている。
今はこの古民家の解体(来年は内外壁の塗り)をDIYでやりつつ、
その他の技術が必要な部分は工務店(福山のユーカリ工務店)の方々や設計士さん(プフ設計&友人のあみさん)の力をお借りするというハイブリッド型で家の改築を進めている。
家が終わった後は庭にサウナ小屋もつくる予定だ。
10月から本格的に家の解体を始め、今まで39日間DIY作業を行い、延べ52人の人が遊び&手伝いに来てくれた。
来てくれた方、本当にありがとうございました!
移住先での古民家探しや、リフォーム代のみを低金利の住宅ローンで借入するのにも結構苦労したので、そのへんのノウハウはまた別途書くとして、今回はDIYの軌跡を一部残しておきたい。
DIY(解体やリメイク)作業の一部
DIYするのは本当に楽しく、家を形作る木・土・竹や、型板硝子への愛着がどんどん強くなってきている。
昔の家づくりの知恵や家に関する知識を学べるのも嬉しく、例えば、
今は高価な木材となった松は、自らの松脂成分で時を経るごとに強固になっていく。またねじれる力も強いため、昔の大工さんは一本一本の木のねじれる方向性を踏まえて、木を組み、住めば住むほど家が締まって長持ちするように作られていること(今はこのように木の向きを考えて組める大工さんは減ってしまっているよう)
土壁やそれに塗る珪藻土又は漆喰は、断熱性は低いが調湿性が高いこと(最近の家の壁は調湿性が低く断熱性が高い)
今の家のような耐震構造ではなく、振動を逃がす免震構造のため、適度に振動を逃がすために、家のところどころに縛りが入れられていること
その土地の気候風土で育った木で作られた家が、一番持ちがいい(気持ちもいい)こと
昔は長持ちする家が志向されたが、欧米に比べても新築好きな日本では、住宅ローン年数にも表れている通り、平均40年弱で建て替えられていること
昔の家は断熱性が低く電気・ガスの使用量が多くなる傾向にある一方、土・木・竹などで作られているため、建てるときや壊すときの環境負荷が低い。最近の家は、断熱性が高く住んでいる間はエコな一方、建てるときや壊すときの環境負荷が高いこと
なども家をDIYする前までは知らなかったことだ。
今後も、
「明るく広く開放感のある家」
「古民家の情緒を残した素朴な家」
「街にちょっと開いた家」
を目指して、来春完成を目途に取り組んでいく。
また、完成したら記事を書こうと思うので、
興味のある方はチェック&フォローをお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?