【どろどろ泥土とバレットは】 詩。
フロイド・カウンシルとピンク・アンダーソン
両方とも聴いた事あるけど
直接的にはピンク・フロイドの音楽性には
関係なさゝうだつた
たゞシド・バレットが
クローゼットの中で深南部ブルーズを
聴くタイプの人間だと云ふのは
想像を逞しうすれば、なんとなしに分かる
ずぶずぶのブルーな沼に
はまつてしまふ感受性 - そこからチープ・スペイシーな
初期ピンク・フロイドの音楽までは
さほど離れてゐないつて話さ
をかしな、そして確かな挿話...
バレットが発症してからの
フロイド周辺は それ以前よりもずつと
「宇宙」を感じさせる
これはリアルな宇宙空間で
ドラッグの効果だけでさうなつた訳
ぢやない筈、と私は眉を顰め、思ふ
バレットの宇宙は獨特だが、同時に「輕い」
斬りつければ泥土から湯が沸く
それ以降のフロイドと比すると
かなり薄つぺらだ
ソロにしてもその「薄さ」は残念ながら
拭へない。
単に音楽的技倆によるものなのか...
だが私に言へるのはこれ位、
『原子心母』が名盤なのは確定的、
謎は謎で残る
バレットのUFOは何処まで飛行するのだらう
???
つてな小咄。擱筆します。
©都築郷士
筆者近影。
〈冬猛る地球は温泉星だがね くにを〉
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