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FT%からわざとファールをした方がいい選手を見つけ出す

こんにちは、今日学ぶのは題名の通りベーシックスタッツのFT%からわざとファールをした方がいい選手を見つけ出す方法についてです。

使用する指標の解説

FT%(フリースローパーセント)

FT%、すなわちフリースローパーセントは、選手がフリースローの試みのうちどれだけを成功させたかを示す割合です。この指標は、選手のシュート技術やプレッシャー下でのパフォーマンスを測る上で重要な指標となります。
FT% = FTM / FTA * 100

高いFT%: 一般的に、FT%が高い選手は信頼できるスコアラーと見なされます。彼らはプレッシャーの中でも安定して得点を挙げることができるため、敵チームにとってはファウルのターゲットにはなりにくいです。

低いFT%: 逆に、FT%が低い選手はフリースローに苦手意識を持っている可能性があり、特に緊迫したゲーム状況では得点を期待できないことが多いです。このような選手を意図的にファウルのターゲットにすることで、相手チームの得点機会を減らす戦略(ハック・ア・プレイヤー戦略)が取られることがあります。

ハック・ア・プレイヤー戦略の適用

この戦略では、低いFT%を持つ選手を意図的にファウルのターゲットにします。これは、特に得点差が僅差で、ゲームの流れを変えたい場合や、時間を稼ぐ必要がある場合に有効です。ただし、この戦略は試合のリズムを崩し、観客のエンターテインメントを損ねる可能性もあるため、慎重に使用する必要があります。

どのような場面でファールを狙うのか

FT%が低いからといってどんな場面でもファールをしたらいいかというとそういうことでもないですよね。例えばチームファールが積み重なってしまい、相手に得点確率の高いフリースローをたくさん打たせることになってしまいます。

ではどんな場面でファールを狙うといいのでしょうか、以下のような例が挙げられます。

確実に2点決められてしまうような場面

速攻の場面でこのまま打たせてしまうと確実に2点取られてしまうようなフリーのレイアップの場面でアンスポにならない程度に腕を叩くなどが考えられます。
事前にFT%が50%以下の選手の場合、2点取られるようなところを1点以下で抑えられると考えればファールした方がいいでしょう。
(わざとファールするのをよしとしない考え方もわかりますが、ここではあくまで確率的な話に重きを置いています)

ファールゲーム時

ファールゲームになった時に、相手のFT%を知っていることでファールをする選手を選択することができます。FT%の低い選手にボールを持たせすぐにファールをすることで試合を少しでも有利にすることができるでしょう

ケーススタディ

2015年のプレーオフ2回戦で、ロサンゼルス・クリッパーズがヒューストン・ロケッツのドワイト・ハワードに対してこの戦略を使用しました。第2戦でハワードはフリースローを21本中13本ミスしました。

逆にクリスポールのようなFT%が90%以上を超える選手にはファールをしてもほぼ決められてしまうのでファールしない方がいいでしょう。

例えばクリスポールとハワードが一緒に試合に出てるとき、このようにFT%を大体知っていることでファールゲームで誰にボールを持たせるかをチームで共通認識を持っておくことで試合を有利に進めることができるということです。

まとめ

今回はFT%からファールをした方がいい場面を見極める方法を解説しました。言われてみれば当たり前かもしれませんが、こういう小さいことを積み重ねることで接戦での勝利を引き寄せることができるのかもしれませんね。

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