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ニューヨークのヒリヒリ感

ニューヨークには今までに2回行った。

1回目は21歳の時。

大学1回生の3月の春休みに学科の友人二人と旅行で行った。

その時はアメリカの東西の様々な都市を2週間で弾丸で回るというもので、ニューヨークはその中の一つにすぎず、確か丸1日くらいしかいなかったと思う。

その頃は特にニューヨークに思い入れはなく、シンプルに「大都会だな~」「おしゃれだな~」
という感想しかなかった。

(一緒に行ったのは大学の同期だったが、自分だけ浪人しており、年が一つ高かったため、自分しかお酒が飲めず、夜は一人きりでライブバーやジャズバーに足を運んだのをよく覚えている。
今思えばよく一人で行けたなと思う。)


2回目は26歳の時。

大学院卒業の3月に卒業旅行として、音楽好きの先輩と確か2週間程度行った。

この時はニューヨークだけの2週間だった。

(旅行のお金を作るために、大好きだった楳図かずおの漫画を全部売ってしまい、今ではすごく後悔している。)

なぜこの時ニューヨークだけに2週間滞在したかというと、ジャズの本場とか言われており、良い音楽がたくさん聴けるかもしれないということもあったが、21歳~26歳の間に音楽を通した「ニューヨークのかっこよさ(クールさ)」
にやられてしまい、ものすごく憧れが強くなってしまい、行かずにはいられなくなってしまったからということが一番の理由だった。


20代前半にヒップホップという音楽に出会った。

このころはとにかくゴリゴリの音やリズムを求めていて、そんな気分にヒップホップはすごく合っていて、どんどんハマって色々聞き漁っていた。

そのうち次第に、音だけでなく考え方(過去の音楽家たちが作ってきた音楽をリスペクト(サンプリング)し、そこにビートとラップを乗せ、全く別物な音楽として再構築する
-今となってはヒップホップだけではなく、全ての黒人音楽はそうやって紡がれてきたのだと解釈している-)にすごく共感して、憧れが強くなっていった。

過去の音楽に影響を受けていない音楽家はいないと思う。
黒人音楽は過去の音楽を最大限に生かしたうえで新たなものを作り出していて、このスタンスはとてもクールだと思う。
(あと、先人の良い音楽を今に伝えることができるというシステムも良くできていると思う。)

そんな考え方に加えて、ヒップホップの、特にニューヨークのヒップホップのミュージックビデオはとてもクールで好きだった。

ニューヨークにも色々な面はあると思うが、ヒップホップのMVはニューヨークのクールさが濃縮されていると思う。

ここで好きなMVを二つ共有する。


Beastie Boys / An Open Letter To NYC

https://youtu.be/ny6hwUOFvlw

それぞれのラッパーが地元ニューヨークに向けた手紙をラップにした曲。
ラッパーの気の抜けたわちゃわちゃ感と、映像のクールさのギャップがとても良い。
911のことにも触れている。



A Tribe Called Quest / Electric Relaxation

https://youtu.be/WHRnvjCkTsw

ラップも音楽も映像も全てクールで、ヒリヒリ感がある。
(調べたら歌詞はエッチな感じだった)



上記のような音楽によってニューヨークへの憧れが強まり、実際に行ってしまった。

実際に行ってみると、(憧れフィルターがかなりあると思うが、)やっぱり最高で酔いしれました。

2回目の26歳のときの旅行では、よりニューヨークの文化を身近に味わいたく、マンハッタンの北の方の黒人が多く住む地区のホステルに滞在した。

この辺りだったと思う。

滞在中によく通ったランドリー。

適当に買ったベーグル



いつかまた行きたいと思う。

そのときにはまた違う見え方になっていると思う。

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