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情報系女子大学生のためのTips

はじめまして!
東洋大学情報連携学部(通称INIAD)のエンジニアリングコースに所属しており、俗に言うComputer Scienceを専攻しています

私は共学の情報系に通いあまりにも女子が少なすぎて大学生活の序盤で苦労しました。この記事は同じような環境にいる女子学生、学部の後輩を対象に
「どうやったら男性が多い情報系の学生生活を有意義に過ごせるのか」
というテーマで少しばかりのtipsを残しておきます

また「INIAD女子向け」の後半は共学の大学に通っている方には多少役に立つ内容かもしれません。あくまで1人の意見として眺める程度でお願いします

※本記事の女子/女性は性自認が女性の方を想定しています
※男性を差別する意図はなく、少数派の環境に置かれた学生をエンパワーメントする目的で書いています


STEM女性向け機会を活用しよう

日本では世界的にもSTEM分野に進学する女性が少ないです。学生はもちろん教員・社会人の先輩といったロールモデルが見つからないことも問題視されています。そこで現在はSTEMの女子比率を上げるため企業、団体がさまざまな取り組みをしています
共学の大学では情報があまり出回らないことも多いですが、もっと早く知りたかった!!という情報を集めたのでぜひ皆さんは活用してみてください

学外の女性コミュニティに参加しよう

<女性エンジニア向けイベント>
1:Women Tech Terrace
・社会人の女性エンジニアが多く集まるのでロールモデルを見つけやすい
・直接エンジニアとしての働き方などをカジュアルに聞けて勉強になる
2:Women Who Code
WWCode Tokyoという日本支部があり、カジュアルなLT(Lightning Talk)がメイン, 在日外国人の方が多く英語の練習にもなる
・Empoweringが目的なので英語が不安でもアットホームに迎えてくれる!
3:Rails Girls
・Rubyを使用してアプリを開発するイベントを各地で提供
・1,2年生など最初の一歩としておすすめ

<コミュニティ>
1:Womens Community
・情報系女子大学生が大学を超えて交流できるようSlack中心に活動中
・お茶の水女子大学の教員が発起人で参加フォームはこちらから
2:Waffle College
・文系/プログラミング未経験者を対象にエンジニアを目指す大学生/大学院生が集まる
・プログラムとして学習機会を提供するので選考が必要だけど同年代の仲間と出会える
3:TECH PLAY女子部
・技術問わずオンライン上で気軽に交流するのが目的
・各種勉強会を女性限定で開催
4:Code Polaris
・アプリケーション開発を学びたい人を支援するコミュニティ
・オンライン上での学び合い, 女性エンジニアとしての悩みもサポートしあう
5:TECH WOMEN KANSAI
・関西(京都)を中心に活動
・関西のIT業界の女性に居場所を作ることをメインに各種イベント開催

<企業の取り組み>
1:Amazon WoW
・大学 or 大学院で理工/情報科学を学ぶ女性学生とAmazon社員を繋げる
・技術やリーダーシップ, 就活のための技術/面接準備などをサポート
2:Google STEP
・多様性促進を目的に主に女子学生を対象とした人材養成プログラム
・選考後に講義を受ける教育コース, 再度の選考通過者にはSTEPインターンシップの機会が得られる
3:Build@Mercari
・STEM分野・IT分野のマイノリティ向けにトレーニング機会を提供
・選考後にトレーニング, 再度の選考通過者には現場でのインターンシップを提供
4:All Builders Welcome Grant
・AWS最大のカンファレンスre:Inventへの無料招待
・IT分野のマイノリティである次世代の技術者が繋がれるプログラム

これらは「女性 エンジニア コミュニティ」「Women in STEM」「DEI」などのワードで見つかるのでぜひ探してみて下さい

女子大学の就職情報を参考にしよう

なぜ他大学の情報をわざわざ調べるの??と思うかもしれませんが、ちゃんと理由があります

各大学で就職情報というのは開示されますが、基本的に性別での分類はされていません。これは一見当たり前だろう、と思いますが視点を変えてみましょう

就活シーズンになると企業から大学に選考のお知らせが届きますが、これには女性よりも男性を採用したいのが本音という企業も含まれています。
(残念ながら昨今の就活ハラスメントが0になっていないのが現実です)
企業としては男女雇用機会均等法にあるとおり男女の区別を設けることは表向きにはできません

ですが、その点女子大学には本当に女性を採用したい企業からの案内が集まります。就職実績は過去3年分ほど閲覧できますから、概ねどの企業が人気なのか傾向がつかめます
女子大学から就職する企業が全て女性にとって最高な環境だとは思いませんが、少なくとも上司や先輩に女性がいる可能性が上がります

例えば
お茶の水女子大学 理学部情報学科
外資系や大手Slerが例年多いなと読み取れます
※大学院への進学率が高いので、就職実績は学士卒と修士卒の人を区分する必要がある点は注意が必要です

津田塾大学 総合情報学部
お茶の水女子大と比べるとWeb系自社開発に進む人がいるなとわかります

就職先を決める時にはいろんな価値観があり人それぞれ重要な項目が違うのであくまで一つの参考例です
もし情報系で学んだことを活かした職種で女性が多い職場がいい!という場合には上記のような方法で調べてみるのもおすすめです

INIAD女子向け

エンジニアリングコースのすすめ

私はコース制時に入学したので現行の科目群については他の有識者に頼って下さい。名称が変わっても学びの内容が大きく変化するわけではないので適宜読み替えて下さい

みなさんはINIAD卒業後に何の進路/職業に就きたいと考えていますか?
世間一般的に大学で情報系ひいてはComputer Scienceを専攻したというのは
エンジニアリングコースでのカリキュラムが該当します

そのほかのコースは関連分野としてCS専攻と名乗るにはやや自力で科目を補う必要があります。(具体的にはコンピュータアーキテクトやアルゴリズムなどはエンジニアリングコースのみ必修なので勉強する必要がある)

エンジニアリングコースは入学時から「一番厳しいので覚悟がない人は来ないで下さい!」と耳にタコができるくらい聞かされると思います笑
実際に入学前からゴリゴリにプログラミングをやってきた猛者やギークなメンバーが揃っているのは事実であり、また女子比率が最も少ないというのも知られているかと思います(私の時は女子は10%程度)

学内ではある種、すでに実力のある人もしくは相応の努力ができる人が選択するという風潮があると思います。ですが一歩引いて他大学を見てみると、みんなもやるからがんばる!という雰囲気があると個人的に感じています

情報系の学部だからC言語もやるしアルゴリズムもよくわかんないけどやってみる。という現状の実力うんぬんの前に必要だからやる、というのはコース選択によってはやらずに情報系の学位が取れるINIADの大きな違いだと思います

実際私は文系入試(数学なし)で合格しましたがエンジニアリングコースを選んでよかったと思っています。理論的にコンピューターの概念を理解できるしエンジニアの人とも前提知識を理解した状態で話すことができます
やってみると意外となんとかなるものです(勉強はちゃんとしますよ)
大学院進学や就活でもエンジニアリングコースの基礎を理解する学びは一番活きてきます。迷っている人には真っ先に考えてほしいコースです!

INIAD女子が有意義に過ごすには

大事なのは学外でも積極的に行動する力をつけることです

特にエンジニアリングコースの女子はただでさえ少なくクラス分けのある授業では分散するので、単純計算で接触機会のある人数は5%程度の人しか出会えません。つまり環境が極端に偏っています
情報系とはいえ四六時中プログラミング大好き勢と、プログラミングは好きだけど音楽も好きなんだよね。という二人がいたら間違いなく後者にとってエンジニアリングコースは友人作りが大変でしょう(私はこのタイプ)
母数の少ない中趣味の合う友人と出会い、関係を構築するのは男性陣とは倍のステップが必要かもしれません

もしこの文章を読んでいる人で大学生活をつらく感じている人がいたら、ぜひ学外の世界に飛び出して下さい。情報系女子の仲間は学外の方が見つけやすいです!(実際私もインターン先などでたくさん繋がりました😆)
9:1で女性が少ない特有の環境だとコミュニケーションを取るのが難しかったり、気軽に相談できる相手がおらずストレスが溜まるなど何かしら苦労します😢
そんな時他の情報系女子(特に共学)の友達に話すと大体みんな似たような経験を持っていて話が弾みます笑
自分を責める前に、一度自分が置かれている環境を客観的に捉えてみることが大切です

エンジニア就職には興味があるけれど「男性ばかりの環境で授業を乗り越えられる気がしない」「他の人の方が実力があるから自分のような技術力がない人は行けないんだ」と興味はあったけれど他のコースを選択し後悔した友人を多く見てきました
環境のせいで自分の進路を曲げるのはもったいないです。完璧な環境を得るのは大学に限らず無理があるので、INIAD以外の環境で頑張れそうなら、INIADでは知識をインプットする場にするなど役割を決めてうまく活用しましょう

まとめ

色々と書いてきましたが大事なのは主に3つです

1:学外のコミュニティに参加して仲間を見つける
2:自分の環境を客観的に捉えてみる
3:ひとまず行動してみる(一番大事!!)


初めてnoteを書いたので乱雑になってしまっていますが、
この記事がどなたかのお役に立てればとてもうれしいです

情報をうまく活用してすてきな大学生活を送ってください!

#情報系 #INIAD #WomenInSTEM


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