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医療物資の可視化の提案 --医療崩壊を前に今何をしなければならないのか?--

新型コロナウイルスの今の日本における現状は医療崩壊のほんと一歩手前と考えている。大変忌々しき事態である…
今医療物資が無いことによる院内感染を起こしメガクラスター化までしている。
東京、大阪など都会において医療従事者の感染が医療崩壊を起こしている。
国はこの後に及んでやっとマスクや防護服の増産を企業へ要請するような既に対策とは呼べない非常に愚鈍な状態である…。
その中でシンプルに迅速に今どのような状況で何が足りていないのか?を考慮し解決策を考えていくものとする。
またここでは中国産の医療物資は悉く不良品なのでこの段階で考慮から全て外すものとする。

1.医療現場の現状整理

N95マスクサージカルマスク防護服医療用手袋消毒液が足りてない。
ICU対応ベッド人工呼吸器ecmoが足りてない。
・ecmo対応、ICU対応の高度な専門性を有する医師と看護師が足りてない。
一般的な医師と看護師も足りてない。
・感染者の8割を占める軽症者において病状が広義すぎる故の問題発生
 1.自宅待機者で死者が出た。
 2.重症一歩手前でもまだ人工呼吸器が必要とされない人は軽症となり、医療従事者が近くにいない自宅待機をさせられ不安と恐怖で生きた心地がしない中、メンタルケアもない劣悪な状態
 3.重症者となるかもしれない救急対応の感染者を受け入れるところが無く、拒否する病院多数により最大6時間の救急車内における病院たらい回し


2.道が付いた医療リソース

・政府による各企業への消毒液増産要請

消毒液不足に対応 酒造メーカー “原液”提供の動き広がる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200415/k10012388521000.html
花王、消毒液生産を20倍に サントリーも原料生産へ
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57874170Z00C20A4SHA100/


・政府による各企業への人工呼吸器増産要請

日本のソニー 人工呼吸器の増産協力へ 1000台生産を目指す
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202004167367842/
日本光電が人工呼吸器を増産、政府の要請受け
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58107000V10C20A4000000/

これらは増産し、出荷まで何とか間に合いそうである。


3.道が付いてない医療リソース

・マスクと防護服
中国製は安全面と機能面から欠陥が各国より多数報告があるためこの時点で論外とする。

マスク・防護服…医療装備が不足 企業、増産ためらう
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58052770U0A410C2EA2000/
「平時の市場規模は小さく、日本企業は感染終息後の供給過剰を嫌って増産や参入に二の足を踏む。」だそうだ。

しかし、昨日やっと国が思い腰を上げたようであるが遅すぎるのである…

医療用マスクやガウン不足深刻化 政府が企業に増産要請
https://www.asahi.com/articles/ASN4J6H8CN4JULFA01F.html
マスクブローカーが暴露「世界的争奪戦に敗れる日本政府」の実情 「供給増」はウソだ!
https://dot.asahi.com/aera/2020041300020.html
備蓄マスクの供給検討 政府、743万枚を保有―安倍首相
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020030401200&g=pol

これは一体どういう使われ方をしているのか?を知りたい。

経団連 企業に医療へのマスク提供呼びかけ
https://www.news24.jp/articles/2020/04/14/06625258.html

という流れが最近あり、

複数企業から2万枚超のマスク提供申し出
https://www.news24.jp/articles/2020/04/14/06625791.html

まだ2万枚しか集まっていない・・・

台湾が日本にマスク200万枚提供 新型コロナウイルス対策支援
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200416/k10012391411000.html

しかし、ほんと台湾様々である。
このようにマスクと防護服は企業や各国の善意から集まってきているがマスクの生産に関しては道が付いていないと言えよう…

・医療用手袋

新型コロナウイルス対策に必須の医療用手袋が世界で不足 最大の生産国マレーシアがロックダウン
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/post-92936.php

日本ではどう対策してるのか?も情報がない状態…
マレーシアが輸出しなければ、マスク同様日本で医療関係者以外が在庫しているものを集めるしか対策はとれないだろう…

・N95マスク
N95マスクはもともとアメリカと中国が製造していて、先日アメリカでは輸出禁止となり、中国は問題外ということでどこからも手に入らない状態である…
しかし、以下のように企業の備蓄品を医療機関へ放出してくれること意外に手に入れる方法がないのである…

住友科学
新型コロナウイルス感染症対策支援として医療現場へN95マスクを寄付
https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20200415.html


・ECMO増産とECMO対応医師と看護師

コロナ患者守る「砦」の人工肺 台数・人材不足が壁に
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO57626480T00C20A4TCC000/?n_cid=SNSTW001

これはもう道の付けようがない項目…専門性を有した人材は直ぐには育たない…。
つまり、ECMOを増産してもどうすることもできないということなので、感染者を重篤へ行かさないことが重要。
このようにICU対応の医師と看護師の拡充も無理と判断した方が良いだろう…

・ICU対応ベッドの増設

「COVID-19 Japan」
https://www.stopcovid19.jp/?fbclid=IwAR01rP0pwILnmjnnu93i3-Cuf7T6bTwb2FQ8EZy4D8C64NGN248G_Pz9bYs

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によればもう東京、大阪を含め16の都道府県が既にキャパシティーオーバーしているのである。
更に国からの何らかの具体的な対策は出ていない…東京は4000床に増やすというのもまだ1000床のままである。経済対策に囚われ国はほぼ何もしていないと捉えてよいだろう。これはもう政府にしかできない…

・一般的な医師と看護師拡充

大阪府市、医療OB400人に復帰打診、コロナ対応支援で
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57961820R10C20A4AC8Z00/

大阪府しかこういった努力を表明していない…これこそ国の中央主導でやるべきなのにやっていない…

3/25に記載した「クラスター対策の弱点を踏まえたプランBの思案」の記事で
https://note.com/basyou_t_/n/nd598022255d0
「2.医師と看護師の補充。
これは定年退職され60代前半の元気な動ける方に復帰依頼かけるか、あるいは免許を持っていて経験はあるが結婚でやめたり、 他の職業に転職したが今仕事が無くて困っている元看護師達をかき集めるの二択しかないだろう。国が雇い主となり病院へ派遣、通常業務を彼らに任せ今まで現役の人が新型コロナウイルスの感染者の相手を行う。
企業の研修棟を借りる場合、どこから医療従事者を引っ張ってくるかが問題になるだろう。」

としたが、あの時から全く日本は進歩してないことが悲しい…
ICU対応ベッドに関してもプランBに書いたが、こちらも日本政府は対応なし…無能極まりないのである…


4.考察と結論

上記を踏まえて日本はほとんどの医療リソースにまだ道が付いておらず、やっと昨日の4/15辺りから政府が色々と医療物資に対し増産要請をしていることが分かるだろう…
この時点で医療現場の今の現状を見るならばもう無理かもしれないと思われるかもしれない…

しかし、医療リソースを各項目に分け説明する中で同じステータスのものがあることに気付いたのだ。
それは、N95マスク、サージカルマスク、防護服、医療用手袋に関しては善意の第三者が提供してくれていて、既に物はどこかに集まっているということなのだ!
しかし、集まる場所も更に集まってからどこへどんな基準で配布するのかも、各医療機関の現状が分からないので日本政府は上手く配分できるのか?が大変信用できないのである(笑)
大阪府はリーダーがしっかりしてるので大丈夫でしょうがね。

大阪で不足する医療物資、提供呼びかける吉村知事と松井市長
https://www.lmaga.jp/news/2020/04/111892/

安倍が問題…

そこでこのようなシステムがあれば上手く医療物資を上手く分配できると思うのだ!!

GoogleMap上にある各病院に以下ステータスを表示する。

感染者数/ICU対応病床数
N95マスク     在庫数/1ヶ月必要数
サージカルマスク 在庫数/1ヶ月必要数 
防護服      在庫数/1ヶ月必要数
医療用手袋    在庫数/1ヶ月必要数
備考欄

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これは病院側で必要数を入力できるようにし、機能としては新規登録、更新、削除が行えるWEBアプリを作るのである。

これを見た政府関係者や一般人は医療物資の明らかに足りていない病院に直接送る事が可能となるのである!
こうすることで一般人も巻き込むことができる
例えば実はマスクを500枚在庫として保管しているので、いつもお世話になっているA病院に250枚郵送しようということが可能となるのである。
もちろん未開封の新品のマスクが対象である。病院であるならば、地方のまだ余裕のある病院が東京のA病院で医療崩壊の危険性があるからマスクを1000枚提供しようというのが即日郵送まで結びつけることが可能なのである!
考え方によっては、今緊急事態宣言中で多くの国民は家にいるので、マスクは実は自作マスクでもかなわないのである。
そこでマスクを作って自分で使い、浮いたサージカルマスクを病院へ郵送する運動も良いだろう!
更に大阪府のように防護服で未開封の雨合羽を使っているのでそれも贈ることができるだろう。
またはフェイスガードは個人でも作れるので、設計書をドクター中松あたりにお願いして公表してもらい今暇な国民が作って、医療物資量の危ない病院へ贈るなどもできるだろう。
しかし、恐れるべきは感染してる人が作ったり送ったりするとそれが感染源となるので、あくまで健康な人が製作し、封入するあるいは直接持っていく際もちゃんとアルコールを吹きかけてから紙袋やダンボールへ入れて封印することが重要である。

このような日本の各病院毎における医療物資の過不足システムを2~3日で作れる人はいないものだろうか???

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