世代限定戦での穴馬の見つけ方

 世代限定戦で意外と有効なのが、単純なタイム比較。例えば昨年のファインルージュ。

 ファインルージュは前走フェアリーS勝利からの参戦。過去にフェアリーS→桜花賞というローテで目立った活躍がなかったためか、あまり取り上げられていなかったが、そんな馬が8人気で3着。
 
 ただ、フェアリーSを深堀していくと全く買えない馬ではなかったことが分かる。それを簡潔に書いていきたいと思う。この馬を買えなかった人には是非読んでいただきたい。

フェアリーSの結果。注目は4着のテンハッピーローズ。

 フェアリーSを深堀する際に注目するのは4着のテンハッピーローズただ1頭。他にも2着馬が次走でフラワーC、10着馬がフローラSを勝っていたりするのだが、それらは一旦置いておく。

 ではなぜテンハッピーローズか。それはこの馬の戦歴を見れば分かる。2歳秋のアルテミスSで勝ち馬と0.4秒差の3着、サフラン賞で勝ち馬と0.2秒差の2着。だから?と思われるかもしれないが、アルテミスSの1着馬がソダシ、サフラン賞の1着馬がサトノレイナスだったと書けば納得するであろう。

 この2頭は言わずもがな、世代屈指の牝馬。阪神JFでは接戦の末ハナ差の1、2着。桜花賞でも抜けた1、2番人気に推されていた。ここまでの話を整理すると、

ソダシ→テンハッピーローズに0.4秒差
サトノレイナス→テンハッピーローズに0.2秒差

 では、ファインルージュはというと、テンハッピーローズに0.7秒差! 先程の基準でいけば、ソダシやサトノレイナスと一緒にレースをすれば、0.3秒程の差をつけてファインルージュがゴールできることになる。

 もちろん、こんなのは机上の空論。とはいえ、『同じくらいで走れる可能性がある』というのは非常に大きいこと。

 テンハッピーローズはフェアリーS後にチューリップ賞で10着に敗れているが、このとき、勝ち馬(メイケイエール、エリザベスタワー)とは0.8秒差。このときテンハッピーローズが輸送減りもあって競馬になっていなかったことを考えれば、なにが言いたいかはもう分かるだろう。

 私の行った簡易タイム比較(単純に各レース毎のタイム差を見てランキングしていくだけだから、誰がやっても結果は同じだと思う笑)ではファインルージュがトップだった。それは、出馬表にはいないテンハッピーローズという馬を『物差し』として考えたからであり、これには『馬を見る目』もクソもない。

 なんなら過去のレースを見る必要もないし、調教やパドックも関係ない。むしろ、レース映像を見て「圧勝だ!この馬強い!」と思うほうが危険なのである。

 これだけで的中を続けていくのは難しいが、これをやることで大まかな力関係は測れるし、オッズ的に美味しい馬も見つかることがある。実績が乏しい馬ばかりでどの馬が強いのか分からんって人には是非一度試してもらいたい。

 
 Twitterで書いていたらまとめきれずにnoteに書いたのだが、制限がないとやはり書いてしまう笑。読みにくくなってしまって申し訳ない🙇

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