日記(さいきんみたもの)

最近見たもの

16bitセンセーション ANOTHER LAYER (アニメ)

テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』公式サイト (16bitsensation-al.com)

 最新2話まで見た。92年の、PC98でのエロゲ制作が描かれていてとてもよかった。美少女ゲームを軽視するプログラマーに対し、「美少女ゲームは未来ではすごいことになるんだ!」って未来から来た主人公が語るところで感動した。


 俺はエロゲあまりやったことないし、なんなら好きじゃない(わずかな挿絵だけで長文をクリックして読みつづけるのが苦手)のになぜこんなにそこに感動したのか自分でも最初わからなかったのだが、やっぱり文化的連環を語っているのがうれしいんだな。

 美少女コンテンツの重要な系譜としてエロゲの系譜があったことを、物語を通じて叫ぼうとしているのがとてもうれしい。
 くだんのシーンは、過去に卑俗な作品として重要な作品を作った人々に対して「お前たちのやっていることは偉大なんだ」と伝えたいという欲望の具現化といえる。そこにこそ文化史というものの喜びの根本があると思う。

 たとえば……浮世絵は書かれた当時は卑俗なもので幕府の取り締まりの対象になることもしばしばで、明治以後も日本文化史上であまり称賛されないまま終焉した。しかしその仕事がのちに世界の美術史において欠かせない存在になっていることを知る我々は、そこに歴史の妙味とともに、すこしばかりやりきれない気持ちを抱く。北斎は西洋美術へのあこがれを持っていたが、まさか自分の作品が東西美術史上のマスターピースとして記憶される日がくるとは思ってもみなかっただろう……。

 ぜんぜん違う時代の話だけれど、「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」にはそういう視座がある。我々が生きる世界はかつて誰かが過小評価されながら作った作品の先にあるという視座とそれを知らない人に伝えようという意思。かつてエロゲのレビュアーだった人間(若木民喜)がそういう歴史伝承的な域までいったことに感動がある。

じとっと、レビュー汁 (www.ne.jp)

 ちょっと話を変える。まえにロリコンの友達に吾妻ひでおの漫画を勧めたら絵が古くて読む気になれないと言われて悲しくなったことがあったんだけど、そのとき「文化史的な積み重ねに価値を見出せる人は限られるんだな」と思ったんだよね。そういう人間のうちからマニアとか批評家とかが生まれるのだろうか、とかも思った。俺はマニアにも批評家にもならないが、そういう感性を美しく思い続けたい。

 個人的な趣味としてはエロゲだけの話だけでなく、70年代からの吾妻ひでお~80年代のくりいむレモン~90年代エロゲという流れとコミケの発展を追った大河ドラマが見たい。

サバイバルクイズシティ(おまつり編)

サバイバルクイズシティという、クイズとフォールガイズを組み合わせたようなゲームをやっています。
クイズパートとフォールガイズ的なアクションパートからなっていて、クイズの正解者と不正解者で戦いながら優勝を争うという仕組み。
あんがい戦略性があって面白い。のだが人が少ない……。
前に有償で売ったのに売れず、ぜんぜんマッチングしなかったため基本無料で遊べるように再発売したらしいのだが、現バージョンもふつうにバグがいっぱいあるし、なによりこのキャラデザの魅力のなさはわりと致命的だよなあ……(課金でエモートとスキンが増えるのだが、このアバターに課金する気が起きないよね)。

病気のなんJ民みたいなデザイン、本気でウケると思ったのかな


 あと有償版発売時、制作チームはふつうにバンナムなのにインディゲームを名乗ったせいでインディゲームの人の反感を買ったりしていた。いろいろとゲームを売るということの難しさを感じてしまう。
でも面白いゲームではあると思うので、もうすこし続いてほしい。

Steam:Survival Quiz CITY おまつり編 (steampowered.com)


毎日新聞デジタルを契約した

いろいろなことが起こるきょうこのごろ。ネットで不正確な情報に踊らされたくないので毎日新聞デジタル版を購読しはじめた。新聞って面白いっすね。紙の新聞よりかなり読みやすい。
本当はほかの新聞も読んだほうが多角的に考えられるはずだけど、毎日以外はどこも高いので……。

にょ