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 昼寝してしまい、進捗が終わる。夜に作業通話すれども、進まず。

 アーマードコア6が発売されたのでやりたいのだが、作業がたまっているし、お金もあまりないのでファミ通の特集記事を読んで我慢する。とりあえず元ネタから追うか、ということで『ガリア戦記』を読み始める。

 というのは副題がFIRES OF RUBICONで、ルビコンといえばカエサルのルビコン川の故事成語、「賽は投げられた」の引用だろうと思ったからだ。てことでカエサル本人が書いたガリア戦記を電子版で読みつつ調べていたら、「賽は投げられた」は「ガリア戦記」には載っていないことがわかる。そもそもルビコン川渡河の話(ローマ内戦)じたいもガリア戦記ではなく続編的な本である「内乱記」に出てくるらしい。(ちなみにだが「来た見た勝った」も別の本らしい)
 じゃあ関係ないじゃん、と思いつつ「ガリア戦記・上」(訳:中倉玄喜、PHP研究所、2013年刊)を読んでみると、これがなんと面白い!異民族との戦いが基本なのだが、敵勢力を侮蔑的に描くようなことはほぼなく、ひたすら双方の戦略と戦闘の話ばかりで、とてもテンポが良い。そして量で勝るガリア人(ケルト人)を戦略とローマ軍の工作能力で倒していくのが読み物としてかなりよくできている。カエサル天才すぎないか?
 いままで読んできた古典文のなかでもそうとう読みやすい。そもそもラテン文学はじめて読むが、ちゃんと現代語訳されているとこんなに読みやすいんだなあと思った。
 やっぱり文章はできるだけ簡潔に書く方がいい。2000年後に読まれることを想定するなら。



にょ