見出し画像

MTGA『灯争大戦』イベントクロニクルを駆け抜ける

はじめに

 本記事は、MTGArenaにおいて5月23日から6月28日までの5週にわたって行われた特殊ルールイベントで用いたデッキの紹介、および雑感をまとめたものである。おれのTLにもアリーナやってるオタクはそれなりに多い。この記事の要旨は、あくまでそんな中で、カード資産もねぇワザマエもねぇランクもそれほど走ってねぇの雑魚PWがいかにして15勝とかいうタルい目標を超えていったのか、という奮闘の様子を皆様方に嘲笑して頂こうと目論んだものであり(嘘、笑うな)、カードのオタクに向けての情報共有としてだとかあるいは解法を示すだとかそういった崇高なものでないことをご理解頂きたい。そういうわけでまずは5月23日からの「戦乱のラヴニカ」から。

パート1:戦乱のラヴニカ モミール

デッキは必要ありません!「モミール」を起動して、現在「MTGアリーナ」に実装されているクリーチャーのコピーを無作為に生み出して戦いましょう。

 企画の趣旨が早速崩壊。デッキナシ!ということでちょっとした雑感でも打とうと思う。
 手札を捨ててマナを払えば、払ったマナに等しいマナコストを持つ生物が完全ランダムで出現するお祭りフォーマット、モミール。鬼が出るか蛇が出るか、あるいは灰色の熊が出るのか。どんなクリーチャーが飛び出すかは完全に運次第という、まさしく”運ゲー”と名高いルール……で、あった。
 しかし今回は、基本土地の他に灯争大戦のPWがデッキに入っている!PWという一要素が加わるだけで、モミールというフォーマットに一種の駆け引きが発生するようになったのだ!アドを稼げるPWをいつ盤面に置くのか、PWを最速で置かずにモミールを起動して盤面の優位を取るのを優先するのか、PWを見越してどの土地を置くのか、どのPWを捨てるのか……あるいは擬似的な除去として機能するPWが入ったことでコンバットにおいても情報量が増えた。結果的に今回のモミールは単調な運ゲーから一歩進み、多少は面白みのあるフォーマットとして成り立っていたと思う。それにしても15勝は長いが……
 と持ち上げてはみたものの、まぁ結局運は相当に要る。要った。回避能力付き生物の有無であったり、あるいはPWの引きという点。こっちがバニラしか出ずにダブついてる間にお前ばっかウギンとかリリアナ着地させやがって!ルール上PWにも明確に強い弱いの差があり、こっちがラルとかアショク捨ててる間に相手の良質なPWに首根っこ抑えられて死ぬ盤面も割と多かった。この辺の感想としては、やはり除去付きPWはこのフォーマットでは強い、ということに尽きるし、他にもリミテッドで強いPWは当然のように概ね強かったように思う。特にウギンはこのフォーマットにおいてはヒエラルキーの頂点に位置すると言っていいだろう。何だあのバケモノアド。そういうところもあり、強力な3マナPW(キオーラやドムリ等)の着地も見越して2マナでモミって盤面に圧をかけるのが一種の定石と化していた感じがある。その返しにハゲ出すのやめろ。

 ところで、現環境で最も影の薄いボックスプロモという噂もある高塔の憑依者くんが6モミ最強生物の一角として立ち回っていたのが非常に印象深い。一般のリミテッドでも見る機会が無い以上、彼の居場所はこのモミールにこそあったのかもしれないな。誰にだって輝ける場所はあるんだ。この吸血鬼はおれたちにそんなことを気づかせてくれたんだ。適材適所なんだ。

 適所(僻地)

パート2:退路無し コモン構築戦

コモンのカードだけで60枚のデッキを組み上げましょう。このフォーマットでは《しつこい請願者》が禁止されます。

 パウパー。これに勝てるかどうかがパウパーにおけるデッキの一種の判断基準になるとまでされていたメタの一角、所謂”請願者バベル”が禁止となった。まぁ前はどこもかしこも請願者だったし、自然にしょっぱいゲームが発生しがちだったのでやむなしっすね。

(モミールで2回も出てきてどうしてやろうかと思った)

 今回は請願者禁止の甲斐もあってかそれなりに多様性のあるアーキタイプが入り乱れる環境だったように思う。目立っていたのは主に……赤単バーン(黒に触ってたのも)や”不正相続”を軸にしたゲインコントロール寄りのオルゾフ、ボロスウィニー、スペル重視のイゼット、ディミーアコントロール……あとは動員デッキあたりであろうか。ゴルガリミッドも数回見た気がする。そしてネズミには一度も当たらなかった。あと15勝は長い。

 そういうわけで使用デッキ。

パウパー・イゼット

■ Creatures
2 ゴブリンの電術師
2 燃え立つ預言者
4 呪文喰いの奇魔
4 雷のドレイク
1 雲読みスフィンクス
■ Lands
11 島
9 山
2 イゼットのギルド門
■ Spells
4 ショック
2 潜水
2 呪文貫き
3 選択
2 ヤヤの挨拶
3 急進思想
3 一瞬
1 軽蔑的な一撃
2 予言
1 宇宙粒子波
2 高熱仮説

 見ての通りのイゼットカラー。普段使いのイゼットの核である軽量呪文にコモンが多かったことから、パウパーでもこの方向性でいけそうということで、灯争大戦で追加されたスペル重点カウンターコモン生物2種を軸に組んだデッキ。最初はゴブリンの電術師を4積みしていたりコスモトロニックウェーブが2枚入っていたりスフィンクスがいなかったりしたが、実戦の中で調整した結果この形に安定。電術師はあまりにアグロに弱かったため預言者と半々に。ケツが3あると山が立っていても強気で出していけて嬉しいっすね。コスモ(ryはネズミの方も見ていたつもりだったがそもそも見なかったのでピン挿しに。それでもそれなりに命を救われた。ドロースペルも抜いたり挿したりしてこんな感じに落ち着く。スフィンクスは生物が欲しくて途中で一枚だけ入れたもののついぞ引くことなく、何の為に居たのかよくわからない奴になってしまった。今回のMVPスペルは高熱仮説。実に痒い所に手が届くカード。

生物除去に付いてる2ドローがカツカツの手札にスーッと効いて……

 実際の対戦においては、遅い相手、コントロール寄りに対してはでかい飛行で無理やり殴り切るというパターンが多く、アグロ相手にはこちらのハンドの除去次第といった感じ。赤単には結局負け越していた気がする。ライフレースに間に合わん。同系相手には高熱仮説がよく働いてくれた。
 あと、即消したのでデッキリストは残っていないのだが、呪禁生物とオーラを軸に一度ゴルガリを作っている。その初陣、なんと同系と当たり、睨み合いの末に相手の”帰化”(!?)でオーラを破壊され、盤面を返され敗北を喫する。その結果、回避能力のない奴は弱ェという分かりきった事実を思い知り、二度と使うことはなかった。なお、このゴルガリ組むためにコモンのWCの8割を費やした。カードゲームたのしいね~~~~😂😂😂

パート3:城塞への猛攻 シングルトン

(基本土地を除いて)同名のカードを1枚ずつしか入れられないという制限のもとで組み上げた構築デッキを手に戦いましょう。

 所謂ハイランダー。同じカードを1枚しか入れられない、という縛りは逆に1枚しか持ってないカードを入れ放題ということで、カード資産に乏しいPWにもデッキが組みやすくて嬉しいぞ。15勝は長い。そういうわけでイベント期間中にはデッキを2つ組んでみた。

スゥルタイ・ハイランダー

■ Creatures
1 ラノワールのエルフ
1 マーフォークの枝渡り
1 僧帽地帯のドルイド
1 培養ドルイド
1 茨の副官
1 楽園のドルイド
1 力線をうろつくもの
1 翡翠光のレインジャー
1 正気泥棒
1 打ち壊すブロントドン
1 真夜中の死神
1 人質取り
1 貪欲なチュパカブラ
1 灯の分身
1 永遠神バントゥ
1 生体性軟泥
1 殺戮の暴君
1 ハイドロイド混成体
■ Lands
2871 内陸の湾港
1 繁殖池
1 草むした墓
1 穢れた果樹園
1 森林の墓地
1 水没した地下墓地
1 湿った墓
1 進化する未開地
■ Spells
1 渇望の時
1 古呪
1 軽蔑的な一撃
1 暗殺者の戦利品
1 ゴルガリの女王、ヴラスカ
1 永遠神の投入
1 永遠の終焉
1 世界を揺るがす者、ニッサ
1 戦慄衆の将軍、リリアナ
1 ケイヤ式幽体化
1 人知を超えるもの、ウギン
1 採取 // 最終
1 オブ・ニクシリスの残虐
1 喪心
1 ヴラスカの侮辱
1 最古再誕
1 否認

 強いカードをとにかく詰め込んだ馬鹿みたいなデッキだ。三色。なんたる無茶を!緑の力を借りれば触る程度の青マナくらいは捻れるだろうという浅はかな考えでスゥルタイへ踏み込む。青のダブルシンボルが見えるんですけどそれは大丈夫なんですかね。お察しの通りちょくちょく事故ったものの、正気泥棒なんかは素晴らしい働きをしてくれたので足した意義はあったと思いたい。とにかく上振れが凄まじいに尽きるデッキで、当然のように強いカードはとにかく強く、リリアナやヴラスカといったPW、生物だとバントゥあたりがゲームを決める力があった。繰り返すが、強いカードを詰めただけのデッキであるので、それぞれのカードに見せ場がありMVPは決めがたいが、強いて挙げるなら暗殺者の戦利品。何でも触れてつよいよね。あと古呪。PWに触る除去の少なさや、そのカードパワーの高さから基本的にどの色であろうとPWが入れ得なフォーマットだと思われ、相当に便利な除去として機能してくれた。これでリリアナが着地と同時に奥義撃ったゲームもあった。あとウギンはどの色にせよ基本的に入れ得なPWだと思われる。とにもかくにもウギン。何にせよウギン。

 一方次のデッキは対照的にシナジー重点。いつもの色を使った。

イゼット・ハイランダー

■ Creatures
1 プテラマンダー
1 ボーラスの占い師
1 ゴブリンの電術師
1 静電場
1 戦慄衆の秘儀術師
1 奇怪なドレイク
1 どぶ潜み
1 つぶやく神秘家
1 弾けるドレイク
1 弧光のフェニックス
1 再燃するフェニックス
1 永遠神ケフネト
1 パルン、ニヴ=ミゼット
■ Lands
9 山
8 島
1 蒸気孔
1 高地の湖
1 硫黄の滝
1 イゼットのギルド門
1 進化する未開地
■ Spells
1 選択
1 突破
1 大将軍の憤怒
1 シヴの火
1 ショック
1 潜水
1 ラルの発露
1 炎の職工、チャンドラ
1 チャンドラの勝利
1 イゼット副長、ラル
1 標の稲妻
1 崇高な工匠、サヒーリ
1 予言
1 一瞬
1 急進思想
1 航路の作成
1 予期
1 稲妻の一撃
1 ヤヤの挨拶
1 苦しめる声
1 溶岩コイル
1 約束の終焉
1 舞台照らし
1 魔術師の稲妻
1 人知を超えるもの、ウギン

 イゼット再び。一枚しか入れられないならショックとシヴの火とか似たような効果の軽い呪文をいっぱい入れて、一枚一枚が集まった「インスタント・ソーサリー」というでかい枠組みからシナジーを形成してやるぜー!というコンセプトの元で組んだデッキ。当然のように上のデッキよりも格段に良く回った。2色だし。パルンが着地してそのままゲームを終わらせたり、ケフネトが溶岩コイルめくって絶体絶命の盤面をまくったりと当然個々のカードパワーには大いに助けられたが、やはりスペルを軸にした一定の方向性があることで、だいたい似たような動きができるというのはそれだけで気が楽だ。パフォーマンスのブレが少ない。4番だけ/集めて勝てる/野球かな。おれたちはみんなの力を合わせて勝つんだ!デッキの力を一つにするんだ!エースのあいつがいなくても勝てるデッキなんだ!というスポ根文脈を胸に15勝を駆け抜けた。そんなおれたち仲良しイゼットチームのMVPは、攻めてヨシ守ってヨシの俺によしお前によしな除去耐性持ちでPWを守る肉壁としても大いに活躍してくれたアイツ。


 いやイゼット関係ねぇ!現実はそんなもんである。

 ところで、どう考えても、仮に緑の力を借りても、3色には厳しいフォーマットであると思われるのだが、何故か3色デッキとそれなりに当たり、しかも勝率は芳しくなかった。どうして……?お前それ灯籠引けなかったらどうやってそのマナ出したんだと言いたくなる超次元マナプールから飛び出す粒ぞろい。なんか灯籠ユーザー多くないっすか……?そんなメチャクチャなマナプールでオレ様に勝てると思ってるのかケヒャヒャーッ!と余裕で構えていたら灯籠が捻出したマナからニヴ=ミゼット再誕が最速で飛び出してきて4ドローほどカマされたときには目の前が黒単になった。アド差でそのまま負けた。カードゲームたのしいね~~~~😂😂😂

パート4:終局の始まり カウンター構築戦

カウンターを活かせる60枚デッキを組み上げて戦いましょう!+1/+1カウンターが置かれたクリーチャーやプレインズウォーカーをコントロールしていない場合、動員1を行います。

 ルール見た時点で様々な悪さをしたくなる新フォーマット。カウンターに依存するようなデッキは少なくとも、カウンターを一切使わないデッキというのも珍しいために既存デッキを弄った(あるいはそのままの)様々なアーキタイプが見られた。暴動や順応の旨味を純粋に増幅させてみたり、あるいは動員を加速してみたり、逆にカウンターに頼らず動員1でタダで出てくる軍団トークンを使ってアリストクラッツしてみたり。そういうわけで実際ルールとしてはおもろいと思うのだが、だが、それにしても先行ゲーに過ぎるのは否めない。せめて先行1ターン目の動員はナシでよかったと思うんだが……。そして10勝でも長いもんは長い。
 デッキ構築は一筋縄ではいかなかった。ルール見た感じカウンターを用いた早いデッキが強そうだということで、”ドムリの待ち伏せ”を活かしたグルールだとか、あるいはナヤフェザーとかを夢想してみたものの、カード資産の観点から断念。

想うだけならタダ。こんなもん組めるか!

 結局持ってるデッキをカウンター寄りに寄せる方向に。手持ちのカードでカウンターを一番上手く使えるのは恐らくシミックカラー。カウンターが乗って早いデッキとなれば答えは自ずと……

カウンター・マーフォーク

■ Creatures
2 水底の生術師
4 翡翠をまとう者
3 深根の精鋭
3 川潜み
4 クメーナの語り部
4 マーフォークの霧縛り
2 マーフォークのスカイダイバー
2 マーフォークの枝渡り
3 オラーズカの暴君、クメーナ
■ Lands
4 森
4 島
4 内陸の湾港
4 繁殖池
4 手付かずの領土
■ Spells
2 石のような強さ
3 潜水
2 一瞬
2 深根の水域
1 ハダーナの登臨
3 睡眠

 結局魚だ。無難オブ無難。既に手元にあったマーフォーク部族デッキを更に+1カウンター色強めに寄せた。とにかく早くカウンター載せて小細工される前に殴り抜けることを第一に考えた結果、銀エラの達人やペテン師も全部抜く。なんかもうそういうゲームにもならなさそう、というのが理由。銀エラの代わりに枝渡りをIN。カウンターが載る可能性があるという理由から。ロードであるクメーナも普段なら是非とも引きたいカードではあるが、今回に関してはダブつくほうが遥かに困るので3枚。なんなら引かずとも勝てそうな速度で殴る。実際クメーナが初手にあって順当に3つ目の土地を置けたときでも、3ターン目では3マナ使って2マナと1マナでツーアクションするような流れも多かった。その代わりに勝ち筋の一つとしてハダーナの登臨をピン挿ししているが、結果的に勝ち筋として機能したのは一度のみ。まぁないよりは良かったんですかね。また、一度カウンター載せてしまえば延々載り続けるルール上、生術師が毎ターンルーターしてくれる置物と化すシーンもあって実に今回の特殊ルールらしいデッキだった思う。主な勝ち筋は川潜みと睡眠。これが勝ちの9割である。MVPも睡眠。とにかく睡眠。
 考えることは皆同じか、同系対決がかなり多かった。というかおれ自身は一度グルールを選択肢に入れすらしたのに実際グルールと当たることはついぞなかった。また、カウンター生物メタとしてコントロールも多そうだと予想しており、ラス引かれる前に殺す、できなければ腹をさばくという覚悟で割り切って行ったが実際は予想ほど多くなかったし、勝率も悪くなかったように思う(ラスを二度引かれて1敗)。もっと煤とかバンバン飛んできそうだと思っていたのだが……。

 で、15勝の多くを占めた同系対決であるが、これはもう概ね睡眠引いた方が勝ち。シンプルでわかりやすい。やはり睡眠だ。何の強運か、今回睡眠撃たれることは一切なかった。また、一口に同系と言ってもどのマーフォークを挿すのか、生物以外のスペルをどう取るのかではある程度差異が見られる。そして当たった同系の多くがシミックの隆盛を挿していたことは特筆に値するだろう。色合ってるしこのフォーマットで隆盛を取りたくなるのは大いにわかる。やっぱり隆盛勝利が最も近いであろうフォーマットだけに大っぴらに隆盛使いたくなるし、最終的に抜いたものの余裕で選択肢に入っていた。しかしミラーマッチにおいては、ただでさえ早いデッキ同士なのに2マナ払ってそのターン実質何もしないというのはなかなかでかいし、その上ミラーの場合”一瞬”が飛んでくる可能性もあるんだよな……。カウンター18個載った隆盛を手札に戻して爆発されたときはあまりに居た堪れなかった。今回は明らかにマーフォークが多かっただけに、隆盛ユーザーは割と苦労したのかもしれない。ミラーじゃなければそこまで悪くなさげだし、今回マーフォークが多かったのも配布デッキ弄るだけのお手軽さゆえだろうから次回があればまた環境変わって違うのかもしれないなぁ……

人間一度はこれで勝ちたいね……(でかい主語)

パート5:ギデオンの犠牲 ラヴニカ構築戦

『ラヴニカのギルド』と『ラヴニカの献身』、そして『灯争大戦』のカードだけを使ってデッキを組み上げましょう!

 『イクサラン』、『イクサランの相克』、『ドミナリア』、『基本セット2019』のカードが禁止、と書かれるとあれ結構ヤバくない?となる。試しに現環境のアーキタイプからこれらのカード取り除いたらどうなんのかと見てみたところ、案外ラヴニカ・ブロックだけで成り立つデッキってそんなないものだということに気付く。例えば赤単とか、重要パーツの蒸気族もフレンジーも舞台照らしもラヴニカだしちょっと組み替えれば……と思ったらそれ以外が全然替えが効く感じではなく、このルール割と難しいな?と構築始めて思い知った。当然チェックランドも使えないんすね……。そういうわけで、現行のアーキの中でラヴニカのカードが多いやつをちょっと弄るのが無難だろうと、手元のカード資産とも合わせて色々と考えた。門デッキ使いたかったなぁ……(安いので)

ラヴニカ・バント

■ Creatures
4 楽園のドルイド
2 花粉光のドルイド
4 成長室の守護者
4 培養ドルイド
1 秋の騎士
3 拘留代理人
4 エリマキ神秘家
3 永遠神オケチラ
4 ハイドロイド混成体
■ Lands
6 森
3 島
3 平地
4 寺院の庭
4 繁殖池
4 神聖なる泉
■ Spells
4 野獣の擁護者、ビビアン
3 時を解す者、テフェリー

 オケチラ型のバント。今はニッサを使うバントが流行りだが、手持ちのラヴニカ・ブロックのカードとにらめっこしていたところ、何故か手元にビビアンが4枚揃っていることに気づき、せっかくだしとこれ使って生物主体のバントを組むことに。よってニッサは使わない。チェックランドが使えない分マナ基盤が不安すぎるが、やはり緑の力で無理やり捻り出す。ダブルシンボルも絞り出す。出すのだ。そして驚くべきことに、ドルイド連中の奮闘のおかげで実際の事故率は非常に低かった。というか無事故。ゴールド免許です。ショックも飛んでこないしマナクリがよく働く。そしてオケチラがかなりの早さで着地する。当然のように強かった。また不快の代名詞、小テフェリーこと時を解す者、テフェリーも期待通りクッソ不快な働きをしてくれたし、野獣の擁護者、ビビアンと並ぶとクソゲーが始まる。エリマキ神秘家4枚積みが不快ムーブに拍車をかける。この不快三要素で守りも固い。ここに拘留代理人も入れて不快四天王としよう。実際今回は、スタン環境でも大いに存在感を放つクハビことハイドロイド混成体を拘留したり、ギルドパクトのガラス壁で2/2になった飛行死後トークン4体をまとめて拘留してくれたりと八面六臂の大活躍。当然軍団トークンにも強い。小ハゲが相手のインスタント縛ってる間にインスタントタイミングで追放領域から拘留ハゲ出したりしてると実にカードゲームやってる感じがある。不快の極み。カードゲームたのしいね~~~~😊😊😊総じて、カードパワーの高さのおかげでめちゃくちゃ強いデッキだった。おかげで今回は10勝までそんな長くなかったし不快カードさまさまである。戦績は10勝2敗。なおこの10勝には3ターン目更地ハゲ着地で即投了も含まれている。

我ら!

未来へ……

 そういうわけで、なんとか5週に渡るイベントを駆け抜けることができた。ショックランドすら全体で半分も揃ってないようなカード資産でも割とやりようはあった……まぁそもそも2色土地を問われるようなフォーマットが後半2週しかなかったな。総じて、割と長ったるいところはありつつもそれなりに楽しませて頂いたので、結果的には参加してよかったイベントであったと思う。というかこういう特殊ルールのフォーマットはこれまで参加費を取ってくるイベントがほとんどで、1パック剥く1000ゴールドですら惜しい中でなかなか参加できなかったというのが正直なところだった。結局タダで参加して適当に勝った敗けたできたのが大きいよね。平常のイベントだったらもっと参加デッキの質も全体的に高かったろうしな……
 MTGArena様には、本当に思い出した頃でいいのでまたこういうイベントもやってくれると気軽に気分転換ができてありがたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?