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次世代のレチノールとして大注目!バクチオールの効果と化粧品開発例

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バクチオールは、次世代のレチノールとして注目を浴びている美容成分。

植物から抽出される天然由来の成分であることから、オーガニックコスメやボタニカルコスメを開発する際にも有用です。

レチノールと違って使用後の紫外線に耐性があり、日中も使えるというもの。

扱いやすい成分であることから、開発する化粧品を幅広く見積もることが可能です。

そんなバクチオールの概要や効果、あわせて配合したい成分など、化粧品開発に役立つ情報をご紹介します。

バクチオールとは

バクチオールとは、ビタミンAの一種である成分。

マメ科の植物であるオランダビユ(バブチ)から抽出されます。

インドのアーユルヴェーダや中国の伝統医学にて利用されており、古くから重宝されてきました。

強壮や冷えによる腰痛などを治療する際に使われる成分です。

 

植物由来の成分であることから、ボタニカルを謳ったコスメに配合されることも多くあります。

トレンドの背景

バクチオールへの関心が高まった背景に、レチノールの流行があると考えられます。

 

2017年、レチノールは厚生労働省からしわ改善効果を認められ、医薬部外品として扱えるようになりました。

そうしてレチノールを配合した医薬部外品の開発が進み、少しずつ知名度もアップします。

そんな中、コロナウイルスの流行により、おうち美容に力を入れる人が急増。

人に会う機会が減ったことで、家でもレチノールのような攻めの美容を取り入れる人が増えたのです。

 

レチノールはしわやたるみを改善してくれる有用な成分ですが、扱いに注意しなければならない部分も。

濃度の高いレチノールを使うと、A反応と呼ばれる、肌の赤みやかゆみ、皮むけなどが現れることがあります。

また、紫外線に当たると肌に刺激となる可能性があることから、夜のみの使用が推奨される化粧品も多くありました。

 

そんなレチノールのデメリットを補ってくれるのが、バクチオールです

レチノールと似たような美容効果を発揮してくれる成分でありながら、紫外線の影響を受けにくく、日中でも使用が可能。

また、A反応へのリスクが低く、敏感肌でも使いやすい成分であるといわれています。

 

上記のような扱いやすさから、レチノールに抵抗を感じていた人がバクチオールへ移行。

そうしてバクチオールが「次世代レチノール」として注目されていったのです。

バクチオールに期待できる効果

バクチオールには、以下のような効果が期待できます。

 

・肌のハリ感や弾力アップ:線維芽細胞を活性化させ、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成をサポートします。これにより肌のハリや弾力がアップし、たるみの改善が期待できます。

・毛穴詰まりの改善:ターンオーバーを促進させ、ニキビの原因となる毛穴詰まりを取り除きます。

・しわの改善:角質層にうるおいを与え、肌の水分を逃さず保つことにより、小じわの改善が期待できます。

・シミの予防・改善:シミの原因となるメラニンの生成を抑えます。また、すでにできてしまったメラニンの排泄を促す働きも期待できます。

 

上記のように、肌への効果はレチノールに似たもの。

レチノールのような効果は欲しいけれど、肌にやさしいケアをしたい人にとって魅力的な成分です。

バクチオールはどのような人にニーズがある?

バクチオールに期待できる効果から、以下のような人にニーズがあると考えられます。

 

・エイジングケアをしたい方

・ニキビに悩まされている方

・シミやしわを改善したい方

・シミを予防し、アンチエイジングしたい方

・レチノールを使うのに抵抗がある方

 

レチノールは一躍有名になった成分であり、多くの化粧品に取り入れられてきました。

そのため、多くの人がこぞって取り入れてきたものの、その刺激の強さに断念したという方も多いことでしょう。

そうした人にとって、バクチオールの台頭はとても興味深いはず。

「次世代レチノール」という打ち出し方をすることで、より興味を引くことができるかもしれません。

バクチオールとほかの成分の組み合わせ


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https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0-%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A2%E8%A3%BD%E5%93%81-%E8%A1%9B%E7%94%9F-7160128/

 

レチノールは肌への影響が強いため、併用できない成分が存在しますが、バクチオールはどうなのでしょうか。

併用できない成分や、併用OKなおすすめの成分をご紹介します。

併用NGな組み合わせ

バクチオールは植物由来の天然成分であることから、刺激が少ない成分であり、基本的には他の成分と一緒に使っても問題ありません

あわせて配合する成分によって、あらゆる角度から商品を打ち出すことができるでしょう。

併用OKなおすすめの組み合わせ

さまざまな成分と併用できるバクチオールですが、じつはレチノールと併用するケースも少なくありません。

レチノールに含まれる整肌成分をバクチオールが安定化し、より効果を発揮するといわれています。

ただ、レチノールは刺激の強い成分。

バクチオールと一緒に使うことで刺激になってしまうこともあるので、敏感肌向けの製品にはあまりおすすめできません。

 

また、ビタミンCとあわせて配合されることも多くあります

レチノールはビタミンCとの相性が悪いため、代わりにバクチオールが一緒に配合されることが多いのです。

肌トラブルに幅広く対応してくれるビタミンCとバクチオールの掛け合わせで、より多くの方に興味を持ってもらえることでしょう。

バクチオールの副作用や注意点

前述の通り、バクチオールは比較的やさしい成分であることから、肌への刺激が少ないとされています。

しかし、肌が弱い人やバクチオールが合わない人は、赤みや乾燥を感じることも。

敏感肌向けの商品を開発する場合は、注意が必要です。

 

また、バクチオールはレチノールに比べて効果の出方がゆるやか。

即効性があるわけではないため、じっくりと長期間使ってもらう必要があります

続けやすいよう大容量にする、コスパの良さを打ち出すなど、効果を感じられるまで使ってもらえるような工夫が必要です。

バクチオールを使用した化粧品の開発例

バクチオールを配合した化粧品には、どのようなものがあるのでしょうか。

実際に発売されている、人気のバクチオール配合化粧品をチェックしてみましょう。

美容液

肌へのやさしさを打ち出したバクチオール美容液の開発実例をご紹介します。

レチノールのデメリットをカバーした成分として、バクチオールの良さを謳っています。

日中も使えるというメリットから、美容液は朝のスキンケア用として推奨。

同シリーズにレチノール配合の美容液もあり、朝はバクチオール、夜はレチノールでのお手入れを勧めています。

目元美容液

目元を中心に、気になる部分にスポットで使用できるバクチオール入り美容液が人気。

バクチオールが植物由来の成分であることから、オーガニックコスメとして発売されています。

ひんやり感触のアプリケーター付きで、指で伸ばさなくても使える楽な仕様も魅力的。

ハリ感アップや小じわの改善、肌のゆらぎ解消などが効果として挙げられています。

クリーム

バクチオールとレチナールを組み合わせた夜用クリームも。

さらに、CICAとセラミドを配合することにより、肌荒れ改善や保湿効果も網羅しています。

レチナールを配合しているため、ビタミンCとの併用は不可。

その分肌の違いをすぐに感じられる、即効性のある商品として人気を集めています。

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特に、今後注目の成分を使った化粧品は、商品の販売促進活動が非常に重要になります。
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