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春季キャンプ振り分けと外国人選手問題


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

春のキャンプは一、二軍の振り分けが簡単ではない

2月1日に沖縄県宜野湾市で始まる1軍の春季キャンプメンバー46人が発表されました。2022年までは一軍宜野湾と二軍嘉手納とキャンプ地が近かったので昇格降格が簡単にできました。しかし昨年から一軍が宜野湾、二軍が奄美大島ということで移動が簡単ではないので、最初の振り分けが大事になってきます。
1軍 
【投手】東、伊勢、徳山、大貫、小園、山崎、坂本、上茶谷、松本凌、森唯、佐々木、深沢、森原、石川、ウェンデルケン、中川颯、平良、中川虎、宮城、マルセリーノ、ディアス、ジャクソン、ケイ、ウィック
【捕手】松尾、益子、山本、東妻
【内野手】林、牧、柴田、西浦、石上、井上、知野、西巻、京田
【外野手】桑原、オースティン、度会、佐野、勝又、梶原、蝦名、関根、村川
一軍メンバーでいえば、石田、三嶋、宮崎、大和、戸柱といったベテランが外れています。若手では入江、森敬斗という前年ケガ等で泣いたメンバーも二軍です。1軍メンバーで興味深いのはオースティンが全開でキャンプできるのか?、育成選手なのにマルセリーノ、ディアス、村川が一軍キャンプにいることです。育成の3人はキャンプで目立てば支配下に上がる可能性も秘めています。ルーキーでは度会、松本凌、石上、井上が一軍キャンプ参加です。これらの選手の動きも注目です。

外国人打者がオースティンだけで迎えるキャンプ

ベイスターズの外国人選手ですが、投手では残留したウエンデルケン、新外国人のジャクソン、ケイ、ウィックと充実しています。これで去就が未定のバウアーが残留となれば、かなり投手力はあるチームになります。一方打者ですが、2022,23年ほとんど活躍していないオースティンだけが残留し、ソトがチームを去りました。DeNAになってからのベイスターズの外国人選手ですが、2012年はラミレス、ルイーズと巨人、楽天にいた外国人選手を据えました。2013年はラミレスに加え、中日で本塁打王になったブランコを獲得しました。またメジャーで前年122試合に出場しているレギュラークラスのモーガンを獲得してきました。2014年はオリックスのレギュラーだったバルデリスが加入し、キューバの至宝グリエルも入団しました。2015年はグリエルが来日せず、ブランコが退団したところに巨人からロペスが入団しました。ロペスが退団した2021年からはNPBの他球団で活躍した選手を獲得しなくなりました。またMLBでの活躍よりも、伸びシロを大事にして獲得する傾向が強くなりました。ソトやオースティンはそこがうまく嵌りました。2024年は他球団経験ありの唯一の外国人選手だったエスコバーが退団し、全てベイスターズがNPB最初のチームという選手だけになりました。

実績はあるが若い外国人選手の落とし穴

ベイスターズの外国人打者についてFAで実績があり、30歳前後までの選手の名前がSNS上で上がっていました。日本ハムに入ったレイエスや西武に入ったアギラ、巨人に入団したオドーアは10代半ばからプロ入りし、20歳前後でメジャーデビューして、30歳を前に成績が降下している選手です。これまたベイスターズ入団についてSNSで語られていたサノなども同様です。若い時期から激しい競争を強いられ、パワーアップで身体が大きくなり、それが太る方向に向かい、ケガをしたりする中南米出身の選手は多いです。ベイスターズに在籍したロペスなどもMLB1000安打、オールスター出場の肩書を持つ選手が28歳で年俸8000万で入団とはビックリしました。しかし太りやすい体質で巨人では確実性に欠き、2年で退団となりました。その後、ベイスターズで復活して6年間プレーし打点王のタイトルも取ったのは見事でした。しかしロペスのような例は少なく、ベイスターズに在籍していたカスティーヨもMLB屈指の二塁手と言われていましたが、127試合MLBでレギュラー格で出場した翌年にはキャンプ中に解雇されて、台湾に渡っています。実績の割に年齢が若い選手なのに、1,2年でいろんな球団を渡り歩いているような選手はモチベーション、体力、技術が著しく低下している可能性があります。それでいうと、実績は少ないが、NPBで活躍すれば、MLBに戻れるかもという可能性がある選手の方が日本で活躍する可能性は高いです。ベイスターズはそういう選手を狙っていると思われます。

中途半端な外国人選手を取るぐらいなら若手にチャンスを

DeNAになってからのベイスターズは、外国人選手でもきちんと狙いを定めた選手を丁寧なアプローチで獲得しています。中途半端な選手を暫定的に獲得して支配下を埋めても、伸びている若手のチャンスを奪うだけです。チームを首位に出来る選手を獲得できないなら、若手にチャンスを与えて欲しいです。

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