見出し画像

筒香自主トレが山本由伸MLB入りのきっかけ

お断り


お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

他球団選手との自主トレ効果

ベイスターズの選手も阪神梅野と自主トレをする山本祐大など、他球団の選手との自主トレで自分のレベルアップを図っています。筒香選手は当初はベイスターズの選手と自主トレをしていましたが、2018年にはオリックス1年目を終えた山本由伸投手を「キネティックフォーラム」矢田修氏から紹介されて、一緒に自主トレをするようになりました。

山本由伸は投球フォームを全て変えた

山本由伸がMLBを目指した理由は筒香との自主トレにあります。山本はドジャースの入団記者会見で「メジャーへの憧れが目標に変わったのは?」という記者からの質問に対して、「19歳ぐらいですかね。筒香さんと自主トレを一緒にさせていただくようになったのが、最初のきっかけですね」と答えています。なぜオリックスのルーキーが既に本塁打王、打点王のタイトルを獲得していたベイスターズの主砲と自主トレをできたのか?きっかけは筒香が中学時代から通っている「キネティックフォーラム」矢田氏のBCエクササイズをオリックス入団後すぐに山本が取り入れたことにあります。もし矢田氏のトレーニング、筒香との自主トレを経て山本がフォーム改造しなけでば、今頃引退していた可能性もあります。山本は入団1年目二軍で結果を残すと一軍で登板したのですが、「投げ抹消」が続きました。理由は山本の出力が高すぎるあまり、投球時のストレスに右肘が耐えられく、1試合で肘がパンパンに腫れあがったからです。高校時代から、たびたび肘が痛くなるのが悩みだった山本は、病院や整骨院を訪ね歩いても、原因を突き止めることができなかったのです。このことを理由に指名を回避した球団もあるようです。プロ入り1年目までの山本は、いわゆるオーソドックスな右腕投手でした。しかし中学時代の恩師に紹介された矢田氏の元に通い、身体知」を重視し、自分の身体の声に耳を傾けよう、という考え方を取り入れたフォームに改造したのです。動作の特徴は身体に表れており、触って感じたイメージについて会話をしながら擦り合わせていき理想形にしていくのです。初対面の時に山本は矢田に「寝る間を惜しんでトレーニングをしたとしても、今の投げ方の延長線ではあなたの思い描く理想には行かれへんよ。そこに行くためにはフルモデルチェンジが必要ですよ」と言われます。そこからウエイトトレーニングは一切しない矢田の方式を取り入れ、1年目のオフにその方式成功した筒香と自主トレをすることで2年目から開花したのです。

他球団や他競技との自主トレは従来型のコーチからは嫌われる

日本のプロ野球はトレーニングコーチや投手、野手のコーチがいて、それぞれのやってきた野球観で指導しているケースが殆どです。外部の指導を許容したオリックスだからこそ山本由伸が大きく育ったといえます。筒香も当初は球団に長くいる名コーチの指導と合わず低迷しました。筒香の考え方を許容する大村コーチに、徹底して筒香の理想に近づける練習をさせてもらったことで、日本を代表する長距離砲になったのです。球団によっては他流派の取り入れを嫌い、他球団選手との合同練習などをさせないようにしていたチームもあったようです。それは高校野球、大学野球等の名門校が長年自分の流派の野球を貫き、球界を発展させてきた歴史の延長線上にプロ野球もあったからだと思われます。2度目の首位打者を獲得した宮崎もソフトバンク、巨人に在籍した松田宣浩氏との「熱男塾」で自主トレを継続するそうです。ベイスターズは選手の考え方を尊重するチームなので、他球団の選手からの刺激を受けながら、第2の筒香、山本由伸が出てくることを期待できます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?