見出し画像

鶴竜引退断髪披露大相撲

さる6/3、両国国技館にて行われた鶴竜引退断髪披露大相撲へ、友人に誘ってもらって行ってきました。
誘ってもらわなければ行かなかっただろう自分に何より驚いたね。

贔屓力士が次々増えては、引退して減り、
なんてことを繰り返している相撲ずきですが、
もっとも贔屓にしていた力士は、豊真将関だった私。
その豊真将の断髪式に行ったのは8年前。
豊真将と鶴竜の仲の良さや、一門兄弟弟子としての関係は、
界隈ではみんな知るところだと思う。
断髪式でも、2人の思い出フォトが何枚も使われていて、
長い長い断髪の行程の中でも、鶴竜が鋏を入れるときの感動が一番だったのを覚えている。
そしてその時、思ったんだよ。

鶴竜が引退したら、こんどは鋏を入れる側になるであろう立田川親方(豊真将)を見にこようと。

絶対に思ったのに、8年の歳月でスルーしてしまっていた。
引退から断髪まで空いたり、空前のコロナ禍でイベントというものにすら行かなくなり、
鶴竜の断髪式が決定した知らせを見ても、なんとなく受け流していた。

そんな、行くべきはずの私を、
見逃さずに誘ってくれた友人には感謝しかない。
行けてよかったー!

両国集合ね、なんて言っていたのだけど、開演を1時間勘違いし、
早々と家を出てきた私に合わせて東京駅で合流してくれた友人と、
ちょっと買い物にまでつきあってもらった。
家族へのお土産やら頼まれものやら…。
久しぶりの東京にかなりフワフワしていたわ。

両国についたら、一様に鶴竜の幟。
こんなことは、きょう1日だけのこと。
はためく幟を横目に国技館へいざ。
場所の観戦から数えたって何年ぶりかなぁ…コロナ前であることは確実。

東方の、良いマスを取ってもらっていて、
座ってほどなく、幕下三段目選抜のトーナメントがはじまって。
ここであらためてプログラムを眺めてびっくり。
ほぼ巡業同等の流れで、豊真将のときとはだいぶ違う。
横綱の断髪式とは、関わる人の数が違うのだねぇ。

この日限定のお土産やらお昼ごはんを買いに通路にも出たいけれど、
プログラムのどこを捨てるかさんざん悩む私たち。
十両土俵入り見たいよね、鶴竜最後の取組(長男くんとの)見たいよね、
もうどうする?!

悩み抜いて、十両取組の中で、最推しの友風関の取組が終わったら残り捨てよう、
新大関の髪結いに戻れればいいね?
なんて決めて、実際そうしたのだけど。
お土産を買う列が長蛇で、並びながら、
取組終わって帰っていく力士を眺めていたよ。
友風出てきたときは年甲斐なく手を振ってアピールし、
戸惑われつつも会釈をしてもらって幸せ!
まさか取組あると思わず友風タオルを忘れたことを後悔よ。

しかし長蛇。
出てくる力士が終盤になってきて、
髪結い間に合わないよこれ…っていう空気。
なんなら並んでるそばからお土産もソールドアウト情報が増え始めるし。
何を捨てて何を取るか、こういうときに最善策を選べないがちだわ。

お土産は、引退記念の雑誌と、腰に巻くと化粧回し風になるバスタオルを購入。
その足で記念ガチャの列にも並んだけど、これもまた、いつなくなるかわからないです!
といった状態の中でした。買えたけど。
髪結いは、通路ごしに隙間から少し見えた程度。

このとき通路で懐かしの荒鷲さんに会ったなー。
鋏をいれに来たんだと思ったけど、後の断髪式には登場しなかったから、
純粋に見に来ていたんだね。
いやー、スマートでかっこよかった!!
世界一ベージュのスーツが似合ってた。

ひとしきり買い物終えて、
腰を据えてからは、お昼ごはん食べつつ断髪タイム。
なかなかこの時間は虚無。断髪式あるある。
でもこの時間に買い物に出たんじゃあ、買いたいものはほぼ買えないわけだよ。

クライマックスにそうそうたるメンバーからの鋏タイムがあり、
念願の、立田川親方からの鋏の瞬間を焼き付け。
終始押しぎみ、巻きぎみのプログラムが終わって満足して帰路につきました。

思い返すと一番心に残っているのが、
往年の横綱たちの鋏入れの時で、
あれは全員身体に染み付いているんだろうな。
どの横綱も、3歩半で土俵を行き来した。
みな、土俵入りの所作と同じように。
歩幅が、もう、あそこに上がるとそうなるのかな。
ずっとその、3歩半の行き来を眺めていられると思った。

以上、鶴竜引退断髪披露大相撲レポでした。
久しぶりの遠出に緊張してお腹痛くなって、
また自分の胃腸が恨めしいことになったものの、
かえすがえすも、何から何まで付き合ってくれた友には感謝。
高校生のときからの付き合いで、まさかもう30年近いことになるのか!
甘えきり、頼りきり…つくづく私は幸運だなと思うよ。
出会いからその後の縁に至るまで逸話が尽きない、一言では説明できない関係なのだけど、
いっしょに相撲に行ける友達ってだけでももうすごい。
高校生のときの私たちが聞いたら、へえ!そうなの!って言いそうだ。
驚きはしなくても。

ではまたー!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?