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ユニアリCS福岡BEST8【青-宿儺】

はじめまして、やしろ(@bbd846)と申します。

前回の記事はこちら

※記事内に他記事のリンクがありますが、記事の最後に再掲するので最後まで読んでから飛んでもらえると嬉しいです!

※本記事では下記の表記を使用します。
 デッキ名:【デッキ色-デッキ俗称】
 カード名:《必要エナジー/消費AP カード名》
例)【青-宿儺】《4/1 虎杖悠仁》等

先日行われたユニアリCS福岡に友人と2人で参加し、その友人がベスト8まで勝ち上がることができたので記念に筆を執ることにしました。
本人は記事を書く元気がないとのことです。

早速ですが構築経緯から。

■構築経緯

◆環境考察

Tier1 【紫-ゼロカレン】【紫-白夜叉】
Tier1.5 【青-宿儺】【青-リンウェル】
Tier2 【青-ボンド(ロボコ/バミュ4)】【緑ーランスロット】
Tier3以下 いろいろ

めっちゃ適当ですがだいたい世間的にもこんな認識だと思います。
大紫青時代。ドローは正義。

環境に青と紫しかいないのなら……

Tier3以下にも青と紫のデッキは多く、上2枚には相当なポテンシャルを感じたのですが……
【黄-五条】は前回記事の通り再現性が低すぎてダメ、【緑-クラピカ】も【黄-五条】よりはマシですが同じく安定感にかけるため没となりました。

まあまあ納得いってるリストではあるので供養。

自分の候補デッキは【緑-クラピカ】【青-宿儺】【紫-白夜叉】、ひだかの候補デッキは【紫-オバホ】【青-宿儺】【紫-白夜叉】でした。

【紫-オバホ】はひだかがずっと気に入って回していたデッキで、安定感も高くギリギリまで候補でしたが、除去札の都合《4/2 高杉晋助》に良いようにされてしまいトップメタである【紫-白夜叉】に勝ちきれないとのことで没に。
お互いに残った候補は宿儺と白夜叉でしたが、最終的により納得のいく構築ができた宿儺を持っていくことになりました。

◆デッキの基礎について

福岡大会のちょうど1週間前の土曜日にショップバトルで対戦した【青-宿儺】がとても強そうで、対戦後にデッキの中身について色々質問をさせていただきました。

お話と対戦内容からだいたいこんな感じかなーという想像で組んだリストです。
ちょっとだけ違いましたが答え合わせはご本人の記事から。

そのときの対戦相手のsuzuさんの記事がこちら。

最後にもう1回リンク貼るから後で見てね

これまで見た【青-宿儺】のリストは0-1ラインが12枚程度、かつ《1/1 釘崎野薔薇》を採用しているものが多かったのですが、個人的にはここに疑問を感じていました。

まず0-1ラインの枚数についてですが、ここは16枚を基本として考えたいと思っています。

トップドロー等を考慮していない概算ですが、マリガン込みの初手でエナジー2に到達する確率(初手でこけない確率)は
0-1の枚数が10-2の場合 約81%
0-1の枚数が11-2の場合 約86%
0-1の枚数が12-2の場合 約89%
0-1の枚数が12-3の場合 約92%
0-1の枚数が12-4の場合 約94%
となっています。
実際にはトップドローや登場時ドロー等でもう少し高い確率になりますし、2エナに到達≠事故っていない なのであくまで参考値と考えてください。

これらを例えば今回の予選試合数、6試合連続で達成する確率を考えると、
0-1の枚数が10-2の場合 約28%
0-1の枚数が11-2の場合 約40%
0-1の枚数が12-2の場合 約50%
0-1の枚数が12-3の場合 約60%
0-1の枚数が12-4の場合 約69%
となります。

この確率をどう受け取るかは人によると思いますが、個人的には削っても14枚までかなと考えています。

次に《1/1 釘崎野薔薇》の評価について。

このカードのメリットは
・《0/1 釘崎野薔薇》の登場時効果を使いまわせること
・役割を失った0-1ラインのカードを回収しハンドコストにできること
・0/1のカード+このカードの2枚さえあれば3エナ発生に到達できること
ですが、
対するデメリットである
・場が細る(フロントにカードをプレイしづらくなる)こと
・《0/1 虎杖悠仁》をバウンス(手札に戻す行為)するしかない場面がある⇒《1/1 宿儺の指》やレイドを使いづらくなること
・終盤にシンプルな1エナ発生としてプレイできない場面があること
・《4/2 伏黒恵》のバウンスに非常に弱いこと
があまりにも大きく採用を見送っています。
【青-宿儺】には優秀な2/1のキャラが2種類いて自然に複数枚構築に入るため、3つ目に挙げたメリットも貢献度は低いです。

また、【青-宿儺】というデッキは4000を4面並べるデッキではなく、除去を絡めて小物の攻撃を強引に通すことも重要なデッキとなります。
このコンセプトから、自分の盤面を狭めるこのカードは相性が悪いと考えています。
今回のデッキでは必要エナジー5以上のカードを採用していないため、2エナ発生のキャラクターは最低限の採用で構わないというのも不採用を後押ししました。

■デッキ内容

ずいぶん焦らしましたが今回の使用リストです。

ひだかの使用リスト
自分は《1/1 パンダ》3枚目を《4/2 伏黒恵》3枚目にして出場しました

◆0-1ライン(15枚/14枚)

気持ち少なめでひだかは12-3、自分は12-2です。

《0/1 虎杖悠仁》 4枚

0エナであり、名称「虎杖悠仁」であり、レイド元であり、ゲットトリガー。迷わず4枚です。

《0/1 釘崎野薔薇》 4枚

序盤の事故を防ぎ、終盤は不要札を変換する1ドロー1ディス。ドロートリガーが本当に偉いです。こちらも迷わず4枚。
先攻1ターン目等に手札に他に0エナのカードがある場合は2ターン目まで取っておくことが多いです。今の手札では3エナに到達できない、もしくはよほど0エナが手札に固まってでもいない限りは捨てるカードの選択は先延ばしにしましょう。

《0/1 猪野琢真》 4枚

初めに青呪術のリストを見た時はこいつ入れるのかァ……と思っていましたが、めちゃくちゃ強かったです。BP2000のボディが強いのは言わずもがなですが、ドロートリガーが本当に偉い。
《0/1 釘崎野薔薇》、《1/1 宿儺の指》と合わせて12枚のドロートリガーがデッキの安定感を支えています。中盤以降は《0/1 釘崎野薔薇》《2/1 禪院真希》《4/1 宿儺》で優先的に捨てるカードになります。

《1/1 パンダ》 3枚(2枚)

序盤にフロントに出して相手の0/1のアタックを止めてもよし、終盤に相手のリーサルを防いでもよし。2000以下除去に引っかからないインパクト無効が有効に働く場面は多いです。
ひだかは序盤の安定、終盤のインパクト無効に期待して3枚の採用。《5/1 紅蓮弐式》(CGH-1-023)、《4/1 ヴェルドラ》に見られる強制ブロック+インパクトの耐性を上げられることも評価を上げた一因でした。
自分は後述の《4/2 伏黒恵》に枠を譲り最低限の2枚の採用に留めました。

◆2エナ(6枚)

《2/1 虎杖悠仁》 4枚

妙に過小評価されているように感じますが、個人的にここは積極的に4枚採用したい枠であると考えています。
このデッキの8枚のレイドキャラはいずれも名称「虎杖悠仁」をレイド元としており、強力なレイド効果の発動を積極的に選ぶために虎杖の枚数は最大限入れたいです。

それから、「登場時を任意にしてほしい」みたいな声をたまに聞きますが、任意になってもそこに意味はないです。
山の上のカードはそもそも何かわからないカードであり、結果として強力なカードがボトム(山札の底)に送られたとしてもそれは元からボトムにあったのと同じことです。
上からめくれたカードを見て落ち込む気持ちはわかりますが(自分もよくレイドスペシャルめくれまくって嫌な気持ちになってます)、本来であれば一切わからなかった「この試合中に絶対に引けないカード」がわかるようになったことはむしろ大きな情報アドバンテージになります。

例として挙げると、
・1枚しかない《4/1 伏魔御廚子》がボトムに行った
 ⇒この試合では基本的に《1/1 宿儺の指》は2枚まで場外に落とせば良い
・《1/1 パンダ》がボトムに行った
 ⇒インパクト無効に期待できないのでライフ管理を変える
・《4/1 虎杖悠仁》や《4/1 宿儺》が複数ボトムに行った
 ⇒レイド元としての虎杖は最低限の枚数を用意すれば良い
 ⇒3000ラインの虎杖はアタッカー/ブロッカーとして積極的に前に出す
などなど……

トリガーなしとはいえ、名称「虎杖悠仁」、《1/1 宿儺の指》のサーチ、及第点の2エナ3000のラインはいずれも4枚採用に足るスペックであると考えています。

《2/1 禪院真希》 2枚

あまりにも強力な登場時効果。他のプールにも多く存在する「2/1 BP2000 登場時1ドロー」のカードと互換の性能ですが、本体のパワーが低い分めくる枚数が2枚になっていてドロー性能としてはより強力なものになっています。
人によって0~4枚で採用枚数が分かれるカードですが、
・フロントで殴れる3ターン目以降はBP1500は有効打点になりにくいこと
・序盤のBP1500、中盤以降のBP3000はいずれも壁としての性能はあまり高くないこと
・トリガーなしであること
から2枚のみの採用。あくまでデッキの潤滑油であり、それ以上の性能はないと考えています。

◆3エナ(6枚)

《3/1 虎杖悠仁》 4枚

ここは迷わず4枚でいいと思います。デッキ唯一のアクティブトリガー、消費AP1のレイド元、相手ターンのみですが条件付き4000、貴重な2発生。
採用枚数は4以外ないと思うのですが、前に出す/出さないの判断が難しいカードです。
自分は基本的には次の2発生を引くか盤面が埋まるまでは前に出さないことが多いです。

相手ターンの条件付き+1000は、たとえエナジーラインにいたとしても相手の《4/2 伏黒恵》の登場時効果を受け付けないというのは地味に覚えておきたいポイントです。

《3/2 虎杖悠仁》 2枚

先ほど「レイド元の虎杖は最大限採用したい」と言いましたが、この虎杖のみ2枚の採用です。
レイド元でありながら除去能力を持っていること、カラートリガーを有していることは強力ですが、一方で《1/1 宿儺の指》を引く前にはほぼプレイできないカードです。《1/1 宿儺の指》を引くタイミングに加え3500以下という制限から除去能力が刺さるタイミングはかなりピンポイントで、常に欲しいカードにはならないので気持ちばかりの2枚採用としました。

◆4エナ(10枚/11枚)

《4/1 虎杖悠仁》 4枚

スペシャルトリガー8枚と言われる所以。4エナでこの登場時効果は強すぎる。
バウンス効果はレイドキャラに当てればレイド元を場外に送れるので相手に1枚分のロスを与えられますが、レイドキャラの持つ強力な登場時効果を再利用されることも考えなければなりません。

また、相手のライフが残り少ない、相手が必ずこちらの攻撃をブロックしなければならない場面では、あえて小型のキャラをバウンスすることで相手がBP4000のアタッカーでこちらの攻撃をブロックしなければならない状況を作り出せます。
退場時効果等を加味しなければ、再利用されてしまうバウンスはBPの低い相手に当ててBPの高いキャラは退場させた方が良いことが多いです。
4000以下という広い除去範囲に引っ張られてつい大型をバウンスしたくなりますが、相手の盤面状況と相談して小型を戻す方が有利に働くことは覚えておきましょう。

後述の《4/1 宿儺》はほぼほぼ確定でレイドで場にプレイしますが、《4/1 虎杖悠仁》は相手によってはレイドせずに素出しすることも多いです。特にミラー等青対面では、宿儺にスペシャルを取っておきたい+バウンスしてもうまみがない、で相手からするとなかなか除去しづらい厄介な存在になります。言うまでもなく相手の《4/1 虎杖悠仁》もこちらからすると厄介なのですが……

《4/1 宿儺》 4枚

フィニッシャーでありあながらドロー能力を備える優秀なカード。
デッキ唯一のインパクト持ちのため2枚目以降のプレイタイミングは慎重に選ぶ必要がありますが、1枚目は結構軽率にプレイすることが多いです。
いつ引いても強いカードのため4枚。

先述の《4/1 虎杖悠仁》と合わせた8枚のレイドは、基本的にトリガーでめくれたら出し得なのも非常に偉いです。

《4/2 伏黒恵》 2枚(3枚)

券面の情報量が少なくてかっこいい。
ユニオンアリーナの全プールの中でもトップクラスのエナジー除去性能を備えたカードです。
ひだかは先述の通り《1/1 パンダ》を優先しましたが、デッキのBP4000の枚数を増やす意味と、先攻3ターン目にプレイできる確率を上げるために自分はこちらを3枚の採用としました。

基本は相手の裏に構えている2エナ発生のキャラを手札に戻すことが多いです。
特に相手のエナジーラインが1発生/1発生/2発生と並んでいる場合、2発生のキャラを手札に戻してしまえば次のターン相手が4エナ(強力なカードをプレイする基準)に達するには少なくとも2APを消費する必要があります。
単純な2エナ発生のカードは基本的に必要エナジーが3以上で、アクティブ2エナ(《2/1 扇要》等)やレスト退場2エナ(《0/1 C.C.》等)は前のターンから場に出ていないと2エナ発生にはなれないからです。

そのほか、次ターンにフロントに出てくるであろうアタッカーをバウンスすることで1ターン前出しを遅らせたり、場合によってはシンプルに前のキャラクターを除去しても強いです。

特に強力なのは相手のレイドトリガーをケアすることができる点で、これは《4/2 伏黒恵》を有するこのデッキの大きな強みです。
通常、相手がエナジーラインに必要エナジーとレイド元を構えている状態でのレイドトリガーは止めようがありませんが、《4/2 伏黒恵》をプレイすることで相手のエナジーを不足させたり、エナジーラインのレイド元をバウンスしたりできます。もちろん前にしかレイド元がいなければそれを戻すのもありです。

このカードがなければ他のデッキを使っていたかもしれない、そのくらい強力無比なカードです。

◆フィールド(1枚)

《4/1 伏魔御廚子》 1枚

「ダメージ2」「狙い撃ち」「インパクト+1」はいずれもゲームを決定づけるほどの強力なキーワードですが、《1/1 宿儺の指》を複数引くまでは役割を持てないことから1枚に抑えました。
1枚にしたおかげで先述したように《2/1 虎杖悠仁》でめくれた時にプレイが少し簡単になるというメリットもありました。とはいえやはり条件を満たした時はこれまた強力な効果で、《1/1 宿儺の指》2枚でも十分な活躍をしてくれます。
《1/1 宿儺の指》3枚で発動する「狙い撃ち」は
・除去耐性持ち(青《4/2 キサラ》、黄《4/1 五条悟》等)をスムーズに退場させられる
・相手の「インパクト無効」を避けてライフを詰められる
・本来スペシャルでしか除去できないBP4500~5000のキャラを除去する
等、多くのメリットがありますが、そもそも除去手段の豊富なこのデッキでは過剰気味かなという判断です。

このカードに関しては効果発動時のバリューがとんでもないので増やす選択肢があるかなと思いますが、スペースが見つからず断念。ひだかが《1/1 パンダ》の3枚目を、自分が《4/2 伏黒恵》の3枚目を選択した枠か、もしくは《3/2 虎杖悠仁》2枚目あたりの枠が《4/1 伏魔御廚子》の2枚目でも良いかもしれません。

◆イベント(12枚)

《1/1 宿儺の指》 4枚

エナジーラインにアクティブの名称「虎杖悠仁」がいればノーコストで1枚ドローできるカード。もちろんフロントの有効なアタックに寄与していない虎杖を寝かせても良いです。
デッキが46枚になる(強いカードの濃度を高められる)という見方もできます。

このカードの真価はその単体性能ではなく、これまで紹介してきた《2/1 禪院真希》《3/1 虎杖悠仁》《3/2 虎杖悠仁》《4/1 宿儺》《4/1 伏魔御廚子》の能力を引き上げることにあります。
いずれのカードも場外に《1/1 宿儺の指》があることで通常のカードよりも高いスペックを発揮するカードであり、これらのトリガーになる《1/1 宿儺の指》自身にノーコストで山を掘り進めながら場外へ行く能力があることと相まってデッキの強度を押し上げています。

《0/1 釘崎野薔薇》《2/1 禪院真希》《4/1 宿儺》で捨てるカードの候補になりますが、このカード以外を捨てれば追加で山を1枚掘り下げられるので安易に《1/1 宿儺の指》を捨てるのは良いプレイではありません。他の手札、めくれたカードと相談して捨てるカードは慎重に選びましょう。

《3/1 領域展開》 4枚

ゲットトリガー・ドロートリガーが合わせて16枚、AP消費しながら手札が減らないカード(《2/1 禪院真希》《4/1 宿儺》)が6枚、消費AP2のカードが4枚(5枚)と、手札が多い状態をキープしやすいこのデッキとは相性抜群のカードです。
このカードを併用して3枚以上の除去札を重ねることで、返しの相手ターンの動きを大きく制限することができます。
確定で4枚。

《4/1 逕庭拳》 4枚

どのデッキでも必ず入るスペシャル枠の4枚。最も使い勝手の良い「〈特定の名称〉があればBP5000以下を退場させる」テキストです。
特筆すべきは条件を満たしていなかった場合の効果で、上記のテキストは多くの場合「除去対象がBP3000以下に代わる」というものですが、このカードは場に虎杖がいなくても常にBP5000以下を対象に取ることができます。
デッキには十分な枚数の虎杖を用意しているので条件を満たしていないことは滅多にありませんが、5000以下バウンスも場合によっては退場と同じかそれ以上の効果を発揮します。臨機応変にプレイしましょう。


◆使用リスト(再掲)

というわけで、今回の50枚(再掲)です。
ここからは不採用カードについて。

◆不採用カード

★☆☆ 採用したくない
★★☆ 採用しても良い
★★★ 採用してみたい

《0/1 伊地知潔高》 ★☆☆

筆者はアジカンの大ファンなのでぜひとも採用したかったのですが、0~2エナ帯のキャラは十分枚数が足りており、かつデッキの必要エナジーの最大が4なので活躍する機会はほぼないと判断。

《1/1 釘崎野薔薇》 ★☆☆

冒頭で述べた繰り返しになりますが、下記デメリットの大きさをメリットが上回ることはないと判断して不採用。
・場が細る(フロントにカードをプレイしづらくなる)
・《0/1 虎杖悠仁》をバウンスするしかない場面がある⇒《1/1 宿儺の指》やレイドを使いづらくなる
・終盤にシンプルな1エナ発生としてプレイできない場面がある
・《4/2 伏黒恵》のバウンスに非常に弱い

《2/1 五条悟》 ★☆☆

先攻・後攻2ターン目にプレイできればレイドトリガーの受けも作れ非常に高いバリューを発揮しますが、それ以外の場面ではイマイチ。またその「レイドトリガーの受け」も、《0/1 虎杖悠仁》を同時に引いていなければ意味がないです。
《1/1 釘崎野薔薇》と同じく《4/2 伏黒恵》に弱いのもマイナスポイント。
序盤に引くためには枚数が必要ですが、他のカードの枠を奪うほどではないと判断して不採用。

《3/1 禪院真希》 ★★☆
《3/1 釘崎野薔薇》 ★☆☆

《3/1 禪院真希》《3/1 釘崎野薔薇》はいずれも「3/1 BP3000 2エナ発生」の枠で、それなりに積極的に採用を検討したカードです。
《3/1 禪院真希》はイベントが場外に4枚あれば常時BP4000となり、デッキに不足しているBP4000のアタッカーの枚数を増やせる点が優秀。
《3/1 釘崎野薔薇》は《3/1 虎杖悠仁》の完全下位互換なのですが、《3/1 禪院真希》と異なりアクティブトリガーがついている点が優秀です。
デッキを回している中で、2エナ発生のカードをこれ以上詰まなくても十分であるとわかったため不採用に。あえて足すのであれば《3/1 禪院真希》優先かなとは思います。

《4/2 七海建人》 ★★☆

カラートリガーを4枚採用しづらい【青-宿儺】のデッキでは、カラー枠を《3/2 虎杖悠仁》とこの《4/2 七海建人》に散らしているリストもたまに見受けられます。
《4/1 宿儺》以降5枚目のインパクト持ち、BP4000、終盤にプレイできれば実質デメリットなしの3ドローと非常に強力な効果を持っているのですが、具体的に強い場面が思い当たらず不採用に。
あまり実戦で試せていないので、もう少し検討の余地があるかもしれません。

《4/1 伏黒恵》 ★★☆

現状はフィールドに依存したデッキが多くないと判断して不採用。とはいえ、《2/1 松下村塾》を採用した【紫-白夜叉】が結果を残していること、【青-宿儺】の《4/1 伏魔御廚子》等既存のデッキタイプにも強力なフィールドは多いこと、そして来週末発売の「BLEACH」「ブルーロック」に有用そうなフィールドが多いことから、こちらも再考の余地がありそうです。

《5/1 宿儺》 ★★☆

2種目の宿儺。こちらのトリガーは「レイド」ではなく「ゲット」です。
《1/1 宿儺の指》《4/1 伏魔御廚子》を探しつつ、黄色のカードのように相手1体をフリーズさせる強力な登場時効果を持ちます。
《4/1 伏魔御廚子》の対象である名称「宿儺」である点も優秀ですが、デッキに1枚しかないその《4/1 伏魔御廚子》が引けなければ登場後は4000のバニラになってしまいます。ここが《4/1 宿儺》との大きな差です。
自身にサーチ能力があるとはいえ、単体でのパワー不足を感じ不採用に。
採用するのであれば《4/1 伏魔御廚子》の2枚目と併せての採用になるかなと思います。

《5/1 東堂葵》 ★★★

かなり可能性を感じるカード。
《4/1 宿儺》のアタック後、2度目のアタックをこの《5/1 東堂葵》にすることで《4/1 宿儺》をエナジーラインに下げ、返しの相手の除去から守ることができます。
このデッキは《4/1宿儺》をどれだけ有効に攻撃させるかが肝なので、1度プレイした宿儺を守る動きは非常に強力だと感じました。地味にアクティブトリガーなのも偉い。
これまた数回しか試せていないカードで、まだ検討の余地がありそうです。

《6/2 宿儺》 ★☆☆

3種目の宿儺。唯一レイドではない宿儺です。
場外の《1/1宿儺の指》の枚数に応じて、
0~1枚⇒1枚のバウンス
2~3枚⇒2枚のバウンス
4枚⇒3枚のバウンス
と強力なバウンス効果を得ます。4枚の効果を発動するのは難しいですが、発動してしまえば《4/1 伏魔御廚子》と同様ゲームを決めるほどの効果を持ちます。
・バウンス対象は相手が選ぶ点
・この《6/2 宿儺》をフロントにレストで出す必要がある⇒追加でレイドでも出さない限り4面アタックはできない点
には注意が必要です。
また、《5/1 宿儺》と異なりインパクトを持っており、単体性能も悪くないです。
一度使用してみて、その爽快な除去性能に魅了されかけたのですが……
やはり6エナが重い。組むならガラッと中身を変えて専用の構築にしないとまともにプレイできなそうです。
フロントにレストで登場させる必要がある都合、先ほど挙げた《5/1 東堂葵》との相性はなかなか悪くないかもしれません。

《3/1 東京都立呪術高等専門学校》 ★☆☆

一切試していないですが、たった今プールを見ていて目にとまったカードです。
このデッキは他のデッキと比較すると豊富なドロー、《1/1 宿儺の指》の効果によって毎ターンとはいかずともイベントカードを使用するターンは多いです。
相手の赤・青のカラートリガーや《5/1 紅蓮弐式》(CGH-1-107)・《4/1 虎杖悠仁》等のBP参照除去を持ったレイドトリガーから逃れたり、BP3000のキャラを並べて4000の壁を踏み越えたりと有効に働く場面はありそうです。BP3000のカードの割合がもう少し高ければ十分採用圏内だったかもしれませんが、今回の構築ではBP3000はすべて名称「虎杖悠仁」でエナジーラインに残したい場面も多く、やや相性が悪いかなと思います。

■立ち回り

各カードの紹介で触れている内容がほとんどですので簡潔に。

◆先攻の場合

・1ターン目
手札によって《0/1 虎杖悠仁》《0/1 釘崎野薔薇》《0/1 猪野琢真》のどれをプレイすることもあります。
基本は《0/1 虎杖悠仁》を最優先でプレイしますが、手札の中で2ターン目、3ターン目まできれいにカードをプレイできることが決まっていない場合、1ターン目にプレイするのは《0/1 釘崎野薔薇》にすることがあります。これによって、2ターン目のドローフェイズに追加ドローをするべきかしないべきかの判断を的確にすることができます。
手札に《0/1 虎杖悠仁》がなく、2ターン目以降の動きに大きな支障がなさそうなときは《0/1 猪野琢真》からプレイします。《0/1 釘崎野薔薇》のプレイは次ターン、もう1枚捨てるカードの選択肢が増えてからにしましょう。

・2ターン目
手札に《4/2 伏黒恵》があればエナジーラインにキャラを2体追加してエンド。《4/2 伏黒恵》と《3/1 領域展開》がセットであるか、《4/2 伏黒恵》が手札にない場合はフロントに1体、エナジーラインに2体で番を終えましょう。1ターン目にプレイしたキャラが《0/1 猪野琢真》《0/1 釘崎野薔薇》で、かつ相手のフロントラインにキャラがいない場合はここでライフに1点を与えておきたいです。

・3ターン目
手札に《4/2 伏黒恵》があれば、エナジーラインに1体追加した上でフロントラインにプレイ。ここで置く4枚目のエナジー発生要因が《3/1 虎杖悠仁》ならかなり良い展開、相手のエナジーラインに条件付き2発生のカードがあれば満点です。相手エナジーを削りながら登場している都合、《4/2 伏黒恵》は除去されづらく、仮に相手が頑張って除去してきたとして後続の《4/1 宿儺》に飛んでくるはずだったものが減ったと考えれば儲けものです。
《4/2 伏黒恵》がない場合は、1体をフロントに出しながら後ろのエナジーをレイドトリガーに備えて4~5に伸ばしましょう。

◆後攻の場合

・1ターン目
基本的にプレイの優先度は先攻の場合と同じですが、0~1のカードが《0/1 釘崎野薔薇》1枚+なにか1枚の場合は《0/1 釘崎野薔薇》からプレイしてください(引いたカードによってこのターンにプレイするもう1枚が変わる可能性があるからです)。
相手が先攻1ターン目に場に置いたカードよりも高いBPのカードをプレイできる場合は1枚をフロントに置いても良いですが、これをする場合後攻2ターン目にエナジーが4溜まることは絶対になくなるので注意です。ステップ能力のないこのデッキではここの「前出しするかどうか」の判断が非常に難しいのですが、自分は基本2ターン目以降の動きを優先して前出ししないことが多いです。

・2ターン目
エナジーラインにキャラクター4体を並べます。あまりに隙ができるので、《3/1 領域展開》があればフロントラインにも1体キャラを置きたいです。
プールにステップが存在せず、かつ2エナ発生できるカードが必要エナジー3以上にしかいない都合、無理に早い段階からフロントにカードを出しすぎるとその後の展開がずっと窮屈になります。
我慢のターンです。

◆共通して考えるべきこと

・基本はエナジーラインの確保を優先
このデッキ最大の強みは強力なレイドトリガーにあります。エナジーラインに常に4エナジー置くことを意識して立ち回りましょう。
【青-宿儺】ミラーでは、相手の《4/2 伏黒恵》のケアも重要です。こちらのエナジーラインの理想は(1,1,1,2)、かつ2発生しているのは《3/1 虎杖悠仁》、場外に《1/1 宿儺の指》が1枚以上ある、という状況が理想です。この状況を保てれば、相手に《4/2 伏黒恵》をプレイされてもレイドトリガーの受けが崩れません。《3/1 領域展開》を絡めて2枚バウンスされたら泣きましょう……

・除去の当てどころ
《3/2 虎杖悠仁》《4/1 虎杖悠仁》《4/2 伏黒恵》《4/1 逕庭拳》に加えて《4/1 伏魔御廚子》と、このデッキには非常に多くの除去札が採用されています。
除去手段の中にも「バウンス」「退場」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
もちろん、基本的には再利用されない「退場」のほうが強いです。
しかし、相手が強力な退場時効果を持っていればバウンスのほうが有効に働く場面もありますし、除去対象がレイドやアクティブ登場持ちではない⇒起動に1ターンのラグがある場合にはバウンスでも十分な効果を得られます。
《4/1 虎杖悠仁》の項で説明したように、小物にバウンスを当てることで大物を除去できる、といった盤面も存在します。
上記以外にも具体例を挙げればきりがないですが、初めのうちは全然わからない除去の当てどころが、練習すればするほどに見えてきます。
自分のプレイの成長を感じられるのも、このデッキの良いところだと思います。

■最後に

考えていたことを全部書いたつもりです。書きたいことが多すぎて旬を逃してしまった感があります。
もうみんなBLEACHブルーロックで頭がいっぱいになっていそうな……(自分もそうです)

【青-宿儺】として、かなり完成度の高いデッキを組めたと自負しています。一方で、まだまだ考察しがいのあるデッキであるとも思います。
この記事がみなさんの考察の一助になれば幸いです。

当記事は全文無料ですが、頑張って書いたので画面下のほうにあるサポートボタンから飲み物代でも恵んでいただけると嬉しいです。
ショップバトルに出る際に脱水症状を起こさずに済みます。

■リンク

・前回記事

・ひだか 入賞時ツイート
 (リプライにて少し立ち回りの話もしています)

・suzuさん 青呪術に関する構築記事


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