勝手に商圏分析 序章

はじめまして

皆さん、はじめまして。商圏分析に日本一強いコンサルタントと自負している株式会社BBIの馬場と申します。「誰だ、それ?」というツッコミが聞こえてきますね。

さてさて、日本のビジネス界においては、商圏分析というマーケティングが軽視されていて、根拠のない出店が繰り返され、お店は潰れ、大家さんも困り、シャッター街に住民は嘆くという「三方悪し」の状態があらゆる地域で続いていますね。

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私はそんな現状を改善したいと、少しずつでも商圏に対するリテラシーを商業施設、小売業、サービス業の皆様に高めていっていただき、無駄な出店を極力減らし、必要とされる場所に必要なお店が出来て住民も楽しいお買い物やお食事が出来る、そんな未来を一緒に作りたいと思っています。

そこで私が20年以上にわたって貯めてきた商圏分析のノウハウを公開していけたらとnoteを始めましたので、どうぞ立ち読み程度にお読みいただき、少しでも参考になることを見つけていただき、さらには皆さんの業務に活用していただけたら幸いです。

いまの商圏分析に圧倒的に欠けているもの

いきなりですが皆さんはGISってご存じでしょうか?日本語では地図情報システムといいますが、これは非常に便利で、それまでは手書きで行なっていた商圏人口などの集計がパソコン上で誰でも簡単に出来てしまうというもので、2000年頃から小売業をはじめとする企業で導入が進みました。

今でも商圏人口が〇万人が出店条件など、当たり前に言えるようになったのはこのGISのおかげですよね。さらにはハフモデルや重回帰モデルなど、その場所に出店したときの売上予測までも出来る機能がついていて、そのシミュレーション結果をもとに店舗網を拡げていかれた企業さんも多いことと思います。

GISイメージ

でも、出店はそれなりに失敗する

これはどうしてでしょう?

ひとつめは、売上と商圏データの関連性が解明しきれていないこと。

ふたつめは、商圏データは人口が何人とか、競合が何㎡とかボリュームだけを見て、定性的な質の部分を無視してきたこと。

これらが圧倒的に商圏分析に欠けてきたのが出店の失敗の要因であると私は思うのです。

居住者の生活パターンは住むところによって変わります。またその地方地方によって産業も異なり、歴史も異なり、地形も交通環境も異なるのに人口〇万人というざっくりとした基準では対応しきれない時代になっているのです。

次回からは具体的な地域にスポットを当てて、どんな人たちがどんな行動をするのだろうかを皆さんと一緒に考えたウェビナー(20年5月から開催)の内容をお伝えしていきます。


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