自分を好きになる方法

「人生よかったカルタ」(考案:和田裕美さん)の中には、5枚の自己肯定感カードが入っています。一通り50音のカルタで陽転思考のトレーニングをして遊んだ後に、自己肯定感カードに取り組む流れになっています。

その意味が、職員研修をやってみてわかりました。(私の解釈ですので、ご留意ください。)

ズバリ、日本人は自己肯定感が低い傾向にあるためです。

「私が私でよかった。」

「この人生でよかった。」

「生まれてきてよかった。」

このように思える人はそれだけで幸せだと思います。日々、肯定されることが多ければいいのですが、そうとも限りません。現実には、生きていると苦労は耐えません。嫌なことは毎日起きるわけです。そんな時、いくつかの選択を迫られます。

一つは自己否定。これは負のループに入ると命の危険と隣り合わせになります。

一つは忘却する方法。自分は否定しているけれど、命を守るために、そのこと自体を考えないようにすることです。

なので、このカルタをやった時に、自己肯定感が低い状態だと、これらのカードでよかった探しをしようと言われること自体が、苦痛に感じてしまうのではないかと思います。

実際、普段はニコニコして子供達の指導をしている明るい先生たちでも、このカードを読んだ時に、よかったが見つからなかったのです。

ルール通り、パスになったので、読み手だった私は、例示・解説をしました。

「生まれてきてよかったのは、美味しい寿司が食べられたから、よかった!」

一同、爆笑!なんで笑ったかというと、なんだ、そんなことでいいのかと思ったからです。

「私が私でよかったのは、ダジャレで笑わせてくれてありがとうと言われたから、よかった!」

これも大笑い。なんだ、いつも通りじゃないかと。

つまり、日々、何気無いことでも楽しいと思うこと、小さなことでも人に愛されていると思うこと、をほんの少し意識するだけで、よかったが見つかると思うのです。

この2つのカードは、自己肯定感カードの中でもとりわけハードルが高いと思います。スクール会員のカルタ会の中でやった時、自分で好きカードを一枚選んで言うようにしたのですが、この2枚は誰も反応せずに、最後に残りました。そこで、私がこの2枚のカードでよかったを言ったら、大笑いでした。

笑いで雰囲気が和むと言いやすくなるため、手が上がるようになってきます。

「この人生でよかった」には、「今の家族に会えたから、よかった!」と言ってくれたので、ホッとしました。「そう言わないと、子供が浮かばれないよね。本当によかった。」と、ツッコミました。またまた大笑い。

「この場所に住んでよかった」には、「美味しいチーズが食べられる。」

酪農地帯の特色ネタに皆納得。次の瞬間、よかった「かぶせ」が入りました。(他にもあるよと、手をあげることです。)

「ピザが食べれる!」

一同、大笑い。なぜなら、薪で焚く本格的なピザ窯があるからです。実は、チーズ製造機もあるのです。全国探しても、そうそうあるものじゃないでしょう。一層笑いが大きくなったことで、判定は「かぶせ」の勝ちとなりました。

面白かったのでは、○○さんを好きなってよかった。ここは気軽に好きなアーティスト系で考えました。

ミスチル・・・勇気をもらえたから

CCB・・・音楽をやってみようと思ったから →デザイン眼鏡にする?(笑)

米津玄師・・・自粛明け、コンサートへ行こうと思うきっかけをもらえたから

今のご時世を反映した考えや行動の意欲を共有できてよかったです。


日本講演新聞の今週号に、「自分を愛していると自覚しよう」という記事が紹介されていました。

その人のことを愛しているから、してあげる行為が生まれるということが書かれていました。自分のことにしても同じで、眠くなったら横になろうかなと布団を敷くのは、自分を愛しているからだと。

日常の行動の全てに意味があり、そこには愛があると自覚すると、よかったは次々に見つかります。

物でもよかった探しができます。

「消しゴムくん、ありがとう。」

「歯ブラシくん、ありがとう。」

こういう言葉を子供の前で使っていると、なぜか、教室中、大笑いになります。先生方は、お試しあれ。






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