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2000年の時を経てイスラエル国を再建するまで

僕が今通っているJTJ宣教神学校で『現代イスラエル史』という授業があって、すごく面白かったので共有します。

聖書の舞台によく出てくる歴史はよく聞きますが、今現在イスラエルがどうなっているのか?についてあまり聞いたことがなかったので、僕にとってすごく新鮮な授業でした💡

70年に古代イスラエル王国がローマ帝国に滅ぼされ、イスラエル人は全世界に散らされましたが、1948年に再建しました。イスラエル建国を可能にした大きな要因が2つあるそうです。

①国が滅んでも教育を第一に

エルサレムがローマ軍に包囲され、敗北を悟った宗教指導者の一人が棺桶に入って城外に脱出。ローマ軍のティトス将軍に面会し、ユダヤ滅亡の後にも民族が存続できるように、教育の場を残してほしいと懇願しました。

その後に皇帝になったティトスは約束を守って『ヤブネ』という土地をユダヤ人に与えました。

国土は無いものの、それによって養われた智性でユダヤ人は全人口の0.2%にも関わらず、ノーベル賞受賞者の23%はユダヤ人。また、家庭生活の円満さは世界でも群を抜いているそうです。


②バベルの塔の逆現象

パレスチナで全世界から戻ってきたユダヤ人が各々住んでいた国語で話をしても通じません。

当時は日常で使われなくなっていたヘブル語をエリエゼル・ベン・エフーダ(1858-1922)という方が、生涯をかけてヘブル語を復活させようと決意。

✔︎生まれた子供にヘブライ語を教育
✔︎家族ぐるみでヘブライ語の普及運動
✔︎ヘブライ語新聞を発行
✔︎ヘブライ語辞典16巻を完成

創世記のバベルの塔で「自分たちが神より優れていることの証拠に天に届く建物を建てよう」というその動機に怒って異なる言葉を話すようになり、混乱からその事業は頓挫したという物語がありますが、イスラエル建国ではその真逆のことが起きました。

ベン・エフーダの努力が実ってヘブル語という1つの昔の言語に帰り、2000年近い年月の後にユダヤ人としての自覚を持ち続けた人々が、同じところに国を再建するという奇跡が実現します。



このことから「教育」と「言葉」の大切さが分かりますね。

また、聖書にはユダヤ人を軸とする神様の計画と約束が記されているだけあり、ユダヤ人には特別な何かがあると感じました。



イスラエル国ができたおかげで、ユダヤの人も新鮮な気持ちで新約聖書を学べるようになりました。

ユダヤ人がクリスチャンになるには、ユダヤ人としての文化を放棄したり、親と縁を切って改宗しないといけないくらいキリスト教に抵抗があるそうなのですが…

《メシアニックジュー》
イェス様を旧約聖書に預言された救い主と信じるユダヤ人のこと。世界中で35万人、そのうちアメリカには20万人程度、イスラエルには約2万人前後。

メシアニックジューが増加していることからも、ユダヤ人に対して持っている神様の計画は今も有効であること。

また、「終わりのとき」終末にユダヤ人が霊的に回復すると聖書に書かれていますが、その時代にますます近づいていっていることが分かるので、現代のイスラエルについて知ることはとても大切だと思いました。

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