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六本木ヒルズ森美術館 塩田千春展:魂がふるえる & 高田冬彦 映像作品

シンガです。

昨日は六本木ヒルズの森美術館に行きました。

森美術館はかなり攻めてます。展示内容がイケているのでnoteを作ってでも拡散したくなりました。

塩田千春展 魂がふるえる

ベルリンを拠点にグローバルな活躍をする塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られています。個人的な体験を出発点にしながらも、その作品はアイデンティティ、境界、存在といった普遍的な概念を問うことで世界の幅広い人々を惹きつけてきました。なかでも黒や赤の糸を空間全体に張り巡らせたダイナミックなインスタレーションは、彼女の代表的なシリーズとなっています。
本展は、塩田千春の過去最大規模の個展です。副題の「魂がふるえる」には、言葉にならない感情によって震えている心の動きを伝えたいという作家の思いが込められています。大型インスタレーションを中心に、立体作品、パフォーマンス映像、写真、ドローイング、舞台美術の関連資料などを加え、25年にわたる活動を網羅的に体験できる初めての機会になります。「不在のなかの存在」を一貫して追究してきた塩田の集大成となる本展を通して、生きることの意味や人生の旅路、魂の機微を実感していただけることでしょう。

メインは当然ながら塩田千春さんのインスタレーションで、日本人の現代美術の巨匠が手掛けるアートに感動しかありません。

女性とのデートでもインスタ映えするので誘っても間違いなしです。

https://www.instagram.com/explore/tags/%E5%A1%A9%E7%94%B0%E5%8D%83%E6%98%A5/

塩田千春展は誰が見てもいいものだし、伝わってくるもののエネルギーがすごいので、たくさんの人がインスタに投稿してて、もうこれが良いという説明は敢えてする必要がないと思います。

高田冬彦 映像作品

今回、私が強く推奨したいのはむしろ高田冬彦さんの映像作品の方です。

公式ページの抜粋:

高田冬彦は、宗教、神話、おとぎ話、ジェンダー、トラウマ、性、BL(ボーイズ・ラブ)などさまざまなテーマを扱いながら、ポップでユーモアのある、時折エロティックな映像作品を発表してきました。人間社会の普遍的なテーマを独自に分析、批評し、誇張した高田の作品群は、荒唐無稽に見えながら、緻密に構成されています。それゆえ、ユーモラスでありながら、さまざまな問題提起をはらんだある種のカリカチュアとなっています。特に、現代社会において再考が求められている男らしさや女らしさの定義に対する批評性は顕著だといえるでしょう。
本プログラムでは、2007年から2019年までの11作品を一挙に紹介することで、高田の映像作品の多彩な魅力に迫ります。

上映作品と時間は下記です。特に太字の作品はオススメです。
1 《Dream Catcher》 2018/2019年 5分25秒

シンデレラ願望がある量産型女子に「白馬に乗った王子様なんて来ねーよ!」ということを極めて婉曲的に表現しています。

2 《牧神の午後》 2015-2016年 5分27秒

3 《Love Phantom》 2017年 1分

4 《無垢の歌|健康な愛》 2019年 5分36秒

5 《偉い石プロジェクト》 2007年- 8分9秒

なんの変哲もない石が、偉い石になるまでのプロジェクト。

最終的に確かに現代人が石を崇めているのは驚嘆です。

6 《JAPAN ERECTION》 2010年 2分7秒

外国人でも笑える程の分かりやすい笑い。
日本列島ってスサノオノミコトの勃起したチンポで作ったんでしょ?という強いメッセージが伝わってきます。

7 《WE ARE THE WOMEN》 2013/2019年 8分47秒

8 《MANY CLASSIC MOMENTS》 2011年 3分17秒

9 《富士山のある部屋》 2012/2019年 2分7秒

10 《LOVE EXERCISE》 2013/2019年 9分8秒
恋愛なんて愛のキューピットのおっさんががテキトーにカップリングした結果に過ぎない、その組み合わせには意味もないし運命的なものもない。

11 《新しい性器のためのエクササイズ:#1 ホタル、#2 のびのびカルバン、#3 しぼんでいくボール》 2019年 5分20秒
この映像展示はホタルを見るために存在するのです。

ピクサーのひみつ展示

これは幅広い世代が楽しめる展示になっているので平和的に鑑賞することができます。

現代のCGは様々な演算技術が取り入れられているので当然ながらリアルです。例えばボールを投げるシーンでは放物運動や重力加速度の演算でシュミレーションされているので、現実世界と同じ感じでボールが移動しいったり、投げる人間の腕の筋肉の変化も演算で出しているようです。

そのようなピクサーの見えない部分の努力があってこそ、あの美しいCGアニメーションになるのだと再認識させられる内容です。

特に子供達(ハイスペック親が多い印象)には大盛況でした。

そしてなんとなく「フツーの人はピクサーに就職できませんよ」という裏メッセージがあるように思えました。

おまけ:

森美術館は六本木の高層階にあり、展望スペースから東京都心が一望できます。

特にこの青山霊園の存在感は半端ない。

老害は死ねばこの世から消えるのではありません。老害は死ねば更にその念を強め、墓地として青山の一等地を占拠するのです。百歩譲ってここが公園であればまだ公共性の観点から現役世代の納得も得られるのでしょうが、墓地ってマジで無駄な用途で、しかもそれを青山の一等地にこんなに広大に横たわるって異常でしかないですね。

更に追加で500円出せばスカイデッキにも行けます。

知らんけど。

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