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事業者・支援者のための『業種別支援の着眼点』製造業編(2023年12月)

前回は『業種別支援の着眼点』の運送業について説明させていただきました。今回は製造業について見ていこうと思います。

まずは中小製造業の目利き、決算資料編ということで、製造業特有の決算書の見方についての説明がされています。

1枚目は一般的な製造業における決算書の確認ポイントが例示されています。

2枚目の利益率については、同じような製品を製造していても、加工工程をすべて自社で行っているケース、大半を外注しているケースなど様々です。社内でどのような人材を確保し、加工を行っているか、どの程度外注に出しているかにより、材料費、労務費、外注費、諸経費などの割合が異なってきますので、よく確認しながら、事業実態を把握する必要があると思います。

3~5枚目は会社訪問時編ということで、工場等の生産体制、生産形態、流通経路、元請からの依存度(信頼度相)に着目してポイントが説明されています。前職時代も、よく実態把握のために商流シートを書いていたのを思い出します。この辺りは、製造業の実態を把握するのに大切なポイントです。

また商流図も雛型はたくさん検索すれば出てきます。金融機関によっては行内に雛型があるケースも多いでしょう。参考までに、経産省が推進するローカルベンチマークにも同様の雛型があるので、リンクを載せておきます。


6~7ページは工場訪問編ということで工場訪問時のチェックポイントが書かれています。金融機関の場合、お客様扱いになってしまったり、専門外ということで細かいところを指摘しにくいなどありますので、この資料がどこまで活用できるかわからないですが…。

8枚目は、従来の業種別支援の着眼点にはなかった「マッチング編」です。今回のケースだと製造業の販路(顧客)や外注先を紹介するビジネスマッチングの際に事前に確認しておきたい情報が載っています。
本業支援(ビジネスマッチング)も金融機関の重要な業務になりつつありますので、金融機関としても確認しておきたいところですし、逆に事業者側としても、このポイントを事前に整理した資料を金融機関に渡してお願いすることで、効率的にご紹介がいただける可能性が高まると思います。有効活用いただけたら幸いです。

9枚目は、将来の事業性・成長の可能性という項目で、こちらも金融機関側としては事業性評価を行う上での着眼点、事業者側としては、事業計画策定時の分析の視点として活用いただければと思います。

最後は金融機関の支援事例を若干加工して載せている資料です。
以上、今日は業種別支援の着眼点の製造業についてみてきました。資料を参考に支援活動や自社の事業活動等に活用ください。

では、次回はサービス業についてみていこうと思います。お楽しみに。


業種別支援の着眼点シリーズ
『業種別支援の着眼点』導入・共通編(2023年3月公表)
『業種別支援の着眼点』建設業編(2023年3月公表)
『業種別支援の着眼点』飲食業編(2023年3月公表)
『業種別支援の着眼点』小売業編(2023年3月公表)
『業種別支援の着眼点』卸売業編(2023年3月公表)
『業種別支援の着眼点』運送業編(2023年3月公表)
『業種別支援の着眼点』製造業編(試行版)(2023年11月公表)
『業種別支援の着眼点』サービス業編(試行版)(2023年11月公表)
『業種別支援の着眼点』医療業編(試行版)(2023年11月公表)


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