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睡眠薬の作用時間

花粉症が酷くて引きこもりのカサンドラです。いや。ただの出不精です。それでもクスリ欲しさにメンタルクリニックには通わざるを得ないので、出掛けてきました。正直なところ、劇的に改善されることは期待してないんですけどね。

2月の中旬くらいから、ここしばらく収まっていた気分の振幅が大きくなっていて少々困り気味。鬱も辛いんですが、躁がね。買い物依存が頭をもたげてきて、また積読が20冊以上増えました。振戦で右手が効かないのに新しいベースが欲しくなって見に行ってみたり(病院の側に楽器屋が並んでるのが悪い)、ついにはクルマが欲しくなりWebでGT-RとかROADSTERを眺めてました。僕はマニュアル・トランスミッションのスポーツ車にしか興味がなくて、家族がみんな広々乗れる、だとか荷物が沢山運べるといった、純粋に運転そのものを楽しむ以外の「無駄な機能」が付いてない「平べったいクルマ」が好きです。
幸い、とりあえず今は異常な物欲は収まってます。かつて仕事で地方にいた時に乗ってたクルマを東京へ異動する際持って来たんですが、恐ろしいまでに使い途が無いんですよ。公共交通機関があれば、クルマは無用の長物。久しぶりにドライブでも行くか、と思うと大概バッテリーが上がってました。

話を戻します。

クリニックでは主治医に使えそうなクスリは全部試したので、もう無理的なことを言われた。睡眠薬にデパス(一般名;エチゾラム)を飲んでるけど、3時間くらいで目が醒める。それでは不足なので昼寝で取り返さなければならない。(本当は、もうそんな気はないですが)社会復帰しようと考えたら、気分障害も問題だが睡眠障害も問題です、と言ってみたが明確な返答なし。

デパス(エチゾラム)は睡眠薬(睡眠薬・抗不安薬)の中ではその化学構造からベンゾジアゼピン系というのに分類されている。正確にはチエノジアゼピン系だが、作用機構は同じと考えられているので、ベンゾジアゼピン系に含められることが多い。ベンゾジアゼピン系薬は依存・耐性など諸々の問題から一部の人からは「ベンゾ」と忌み嫌われているが、僕は「クスリ飲んで楽になるならいいじゃん派」なので、気にしてない。

ベンゾ否定派の人の中には、「クスリに頼らないのが正義」「免疫力を上げれば全ての病気は治る」「病は気から」(論外)に始まり、「(合成)化学物質は諸悪の根源」な人が一定の割合含まれている。理想なのかもしれないとは思うが、すでに農薬を使って単位面積当たりの収穫量を増やさなければ人類の食い扶持を確保できない。あなた方の大好きなオーガニック食材は、日々の食事にありつけない人々の犠牲の上に成り立っている、単なる耕地の無駄遣いの産物であることに気づくべき。人類は増え過ぎなので少し減った方が都合が良いと考えているのなら構いませんが、そういった人たちに限って貧しい国へのボランティア活動に積極的に取り組んで見せていたりする。極めて興味深い。
石綿は「安全な天然素材」であり、自分の大事な赤ん坊の顔に塗っていてるワセリンは「忌むべき石油化学製品」(でも石油は天然由来だよ)なのは知っているのだろうか? 

また話が逸れました。

睡眠薬には構造・作用機構以外に作用時間による分類があり、短時間型、中時間型、長時間型とされる。おそらく明確な区切りはない。短時間型は入眠困難、中時間型は中途覚醒、長時間型は早朝覚醒に対応しているものと思われる。

デパス(エチゾラム)は短時間型に分類されるのだが、

短時間しか眠れないのなら、中時間型か長時間型のにすれば良いのでは?

至極、当然の疑問

と今更ながら思いついた。自分、頭悪いな。主治医に言ってみると、

じゃあ、中時間型のユーロジン(一般名:エスタゾラム)を出してみようか

お前がとっくに思いつくべき発想だよ!

……という訳でユーロジンという薬が増えました。デパス要らんのでは? と思い確認しましたが、飲めというのでまだ飲んでます。急に止めると脱離症状(禁断症状みたいなもの)が出るのを恐れているのでしょうか? 

ここ数日の感触ではありますが、少し昼寝の時間が減った気がします。めでたし、めでたし? このまま生活が改善されるのならば、これまでの苦労はなんだったのか……。

今回の結論としましては、睡眠薬は作用時間が大事かも? ってことです。本来は主治医が考えるべきことですけどね。まあ、医者も色々だし、万能ではないんで。


おまけ
ベンゾジアゼピン系とは異なる作用機構を持つ比較的新しい睡眠薬として、以下のものが挙げられる。ベンゾジアゼピンに比べて、依存・耐性の問題がほぼ無いという長所を持つ。とはいえ、薬なんで副作用・禁忌などのデメリットがない訳ではありませんから、ご注意を。新薬は高価だしね。
ちなみに僕はベルソムラは全然効かなかったです。

(1)メラトニン受容体アゴニスト  
一般名:ラメルテオン(商品名:ロゼレム)
2010年発売開始
→ 2022年よりジェネリックあり

(2)オレキシン受容体拮抗薬
一般名:スボレキサント(商品名:ベルソムラ)
2014年発売開始
→ 10年程度の特許期間があるので、現在のところジェネリックなし

一般名:レンボレキサント(商品名:デエビゴ)
2020年発売開始
→ 10年程度の特許期間があるので、しばらくはジェネリックなし


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