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はじめてのポルカ〜3児の母が結婚20周年記念に夫をデートに誘うプロジェクト

はあちゅうサロンで普通にメンバーが使っているpolca。
微力ながら今まで誰かを支援したことはあっても、
自分ではなかなか...と、ずっとためらっていた。

きっかけをくれたのは、KUMAPさんのこのツイート

これを見て、思いきってポルカを立ててみた。
題して、
【3児の母が結婚20周年記念に夫をデートに誘うプロジェクト】

お礼は『デートのレポをnoteで紹介』。
誰得かは謎だが、これは私にとってかなり恥ずかしい。
ただ、20周年記念に自分から何か行動を起こしたいと思ったのだ。
平成最後の記念日だしね。


■サンマの内蔵のような20年間■

なんだかお涙頂戴的なツイートになってしまったが、
私たちが築き上げた20年間は決して美しいものではない。
さばきたてのサンマの内蔵のように
生臭くてドロドロとした部分もしっかりとある。

今でこそ3児の母となり、
家族の理解と協力のおかげで
HAPPYを売りに自分の好きなことで活動させてもらっている。

だが、心底HAPPYだったのは結婚から3年まで。
結婚8年目からようやくスタートした育児はとても楽しかったが、
以降は夫との気持ちのすれ違いや
義実家とのアレコレで精神的にたびたびやられていた。
緑色の届出用紙を区役所まで取りに行こうと決意することが
お正月の恒例行事にもなっていた。

義実家での帰省から戻って夫婦で話し合うこともまた、
悲しい恒例行事になっていた。

それでもここまで共に歩んで来られたのは、
長年の未妊生活の末に恵まれた3人の子どもたちの笑顔を曇らせたくない、
話し合えばなんとかなる、という思いが
ふたりとも共通していたからだと思う。

赤の他人同士が家族となるのだ。
どこの家庭だって問題の1つや2つあるだろう。

私たちはそんな山や谷を、いつも無理やり乗り越えて来たのである。
こんなポンコツな嫁と歩んでくれている夫と、
お互いに感謝と謝罪を繰り返しながら。


■死ぬかと思った夜■

おそらく、だけど、
もう二度と緑色の用紙は要らないだろうと思える出来事が最近起こった。

本当に今まで色々あったけれど、
夫婦としてお互い仲良くしていきたいと確認したある日、
料理上手な夫がディナーを振舞ってくれた。
お酒が足りなくなって近くのお店まで買いに行ってもくれた。
若い頃はそういうキャラではなかったのに。
私は時々謎の腹痛に見舞われていたので、配慮してくれたのかもしれない。

子どもたちも寝静まり、
そろそろ私たちも休みましょうか、というタイミングで
私は激しい腹痛に見舞われた。
そして、もう死ぬんじゃないかというほどの脂汗を大量にかき、血を見た。

深夜に救急車で運ばれそのまま入院。

私が飲まず食わずの点滴weekを過ごしていた頃、
夫と子どもたちは頑張って家事を回してくれた。
入院生活を面白く感じていた私だったけど、
家族が恋しかったし、
こんな体になってしまった自分が情けなくて涙が出た。

入院6日目の午後。
検査と手術が終わって麻酔から覚めたら、
ベッドの横に夫が立っていた。
忙しいのにわざわざ会社を早退してくれたという。

「良かった、本当に良かった。
 えりかの顔が見られて安心したよ。」

と夫はためらいがちに私の手を握った。
私も、ありがとうと手を握り返した。

夫は子どもたちの夕ごはんの支度のために帰って行った。
担当の若くて可愛いナースさんが
「ダンディで素敵なご主人ですね」と言った。

いえいえ、ただのおっさんですよと返しながら、
こんなポンコツ女と夫婦でいてくれるんだもの、
めちゃめちゃ素敵なご主人なんですよと心の中で感謝した。
そして私は本当に彼を愛しちゃってるんだな、と自覚した。


■まさかの展開■

【3児の母が結婚20周年記念に夫をデートに誘うプロジェクト】
これは、そんなおっさんとおばはんの仲直り記念日。
子どもたちには事情を説明し、快諾してもらった。
オサレなレストランのマダムにもレポと撮影許可をいただいた。
もちろん、支援が集まらなくてもデートは強行するつもり。

件のKUMAPさんのポルカは、
応募期限内には間に合っていたのに
リプが埋もれてしまったようで残念ながら落選となってしまった。

まさかの展開である。
まあ、そんなこともあるよね!
いい経験になったよ、ありがとう!と感謝してこの日は寝床についた。

そして翌日、私は驚愕する。
はあちゅうサロンメンバーがポルカしてくれているのである。
本当のまさかの展開である。

みんなの気持ちが嬉しくて、感動して、朝から涙が止まらなかった。

「デート楽しんで来てね!」
「えりかさんのgiveにお返しできる機会をありがとうございました」

そう言ってさらりとポルカしてくれる。
中には、偶然企画を知ってポルカしてくださった方も!

「お金をもっとなめらかに。
 お金でもっとなめらかに。
 お金がコミュニケーションと共にある世界を目指して。」

フレンドファンディングアプリ・ポルカにはそうあるけれど、
これはお金が回っているだけではない。

お金を通じて感謝の気持ちが社会を巡るアプリだと、
ポルカを立ててみて私は感じている。

きっかけをくれたKUMAPさん、
支援してくれたみんな、ありがとう!
デートを思いっきり楽しんで、
子どもたちが呆れるほど仲良しで素敵な夫婦に、今度こそなってみせるね!

サンマって内蔵のドロドロすごいけど、
きれいに取り除いて塩焼きすると美味しいよね。



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