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応援される人、邪魔者扱いされる人

 人間の能力は平等ではない。知識のある人ない人、頭の回転の速い人遅い人。

 能力に差があり、得意不得意が異なり、好みも違う。だけど人間の能力には限界があるから、人は集団を作り、協力して事にあたる。つまり、多少バカであることがチームから外される決定的な要因にはならないということ。

 ところが実際世の中には、能力が低いのに邪魔者扱いされない人がいる反面、それなりに能力があり、戦力になるにも関わらず、邪魔者扱いされる人がいる。

 何が違うのかというと、それは一言でいえば「人間性」だ。能力に関係なく、いやむしろ完全に足手まといでも応援してもらえる人というのは、ミスしても周りから「ったくしょうがねえな」と笑って済ましてもらえる人間性があるものです。君にはそれがない。

 人間性というのは、振る舞いから判断されるものです。君のようにいちいち人を不愉快にさせる人は、自分では正しいと思っている行動が、いちいちずれている。

 普通、何の前触れもなく、半ば要求のように突然親に引越しをお願いするなど、誰もしません。非常識でわがままで失礼です。そしてそう考えた理由もおかしい。「近所の人に合わす顔がない」?そんなもの自分の都合じゃねえか。そう感じること自体は間違ってないが、その結果「親に引越しをお願いする」というのがずれている。完全に。非常に不愉快です。

 今君が仮にそれに納得していなくても関係ありません。君がどう思おうが、君のその判断は絶対に間違っていて、非常識で、わがままです。

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 君が誰かに謝ったりするとき、受ける方は大抵、「なんでこのタイミングでその謝罪なんだ」と感じている。君は、謝罪をして「最低限のマナーを守った」と思っているかもしれませんが、受ける方は余計不愉快になるだけ。君の行動は、タイミングもやり方も、そうしようと考える経路もずれている。

 君のお父さんにはそれがありません。たぶん能力的には君と大差ない。だけど、君のお父さんは自分の立場や身の程、状況を分かっている。だから例え僕のような年下に対してでさえ、顔を合わせれば深々と頭を下げてお礼を言ってくれる。君にはそれがない。君自身のしょーもない理屈とプライドで、謝るべき時に謝らず、その後の行動も改めず、人の話も聞かず、だいぶ遅れて形だけの謝罪をする。だから余計に不愉快にさせ、余計に嫌われる。

 人に嫌われる人間は応援してもらえません。実力不足ではなく、人間性の欠如です。君の周りにも僕の周りにも、バカなのに、アホなのに応援してもらえてる人が何人もいます。かたや君がなにかをやろうとすれば、まだ成功も失敗もする前から、いや、そもそも「やります」と手を挙げただけで、「なんでお前がやるんだよ」と怒られるのです。不愉快だから。

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