September

9月は追いかけているバンドの秋ツアーが集中したので、その参加記録。土日はほとんど休んでいなかったような。


9/7(土) 西川口hearts
People In The Box秋ツアー「Tabula Rasa」

大吾さんに聞いたのですが、かなりチケットの抽選落ちも多かったようで。熱気が凄かった。
このツアーは同名のアルバムのリリースツアーだったのですが。
アルバムがあまりにも楽しみすぎたので、敢えて一曲も聴かずに行ってみました。
感想としては。
このアルバムは門戸が大きく開かれているわけではないけれど、入ってきた人を優しく包み込む包容力みたいなものがあるのだな、と。
この日は初日だったので、演奏に圧倒されるってほど世界観が固まっていたわけではないけれど。
でも、聴いてなくても全然楽しめたよ。
いちばん印象深かった曲は、最新アルバムの曲
「懐胎した犬のブルース」
この曲の、開いた穴の大きさに目を奪われます。

西川口って、そういえば、怪しげな風俗店が固まってることで有名だったね。
あんな中にきれいなライブハウスがあるって面白い。
そして埼玉の渋滞はやばい。全然進まない。
ライブ以外のところばかり印象に残りました。



9/8(日)水戸Light House
People In The Box秋ツアー「Tabula Rasa」

前日の帰りにひたすらアルバムを聴いていたので、この音楽世界を知った状態としては初日。
これは演奏している本人たちもそうだったのかもしれない。この音楽世界に踏み込んでからの初日。
前日と比べて、世界がくっきりと見えた。最も、これは自分と彼ら、どちらの視界が開けた影響なのかは分からないけれど。
アルバムを聴いて感じたことは、このアルバムは多分何年もずーっと聴き続けるに耐えうる強度を持ってるということで。
聴けば聴くほど視界が開けて、新しい発見がある。

このアルバムに収録された曲の一部は、実際には何度かライブで演奏された曲。
「風景を一瞬で変える方法」
「忘れる音楽」
「懐胎した犬のブルース」
この三曲は、確か一年前に聴いたのが初めて触れた瞬間だった気がする。
でもその時とは全然違う曲だよね。
あの時は多分、3人の目線がぴったりと合っていなかった。別々の世界をイメージしながら演奏していたのかもしれない。
スリーピースバンドって、一人一人にかかる負担も大きいし、余白が大きいから、現出する世界観をばしっと観客に提示しないといけない。
3人のベクトルが合っていないと、何を見せてるやら分からなくなってしまう。
正直、最初に聴いた時は全然好きではなかった。
ライブの度に繰り返し演奏されるのを聴いて、その曲またやるの?と思ったり。
でもそれが、作品そのものが持つ強度と組み合う作業だったのだとしたら。
得体の知れないものをこの世界に現出させる凄み。そういったものを感じてしまう。

この日のライブで最も印象に残ったのは、一曲目の「装置」。
聴く者を作品世界の中に連れ出す曲。
この曲のせいで、しばらくまともに現実世界に戻って来られなかった。

この日は水戸に泊まったのですけれど。
ちょうど台風が通過する日で。
翌朝、電車は動いていないし、店もほとんど開いてないし、街路樹は薙ぎ倒されているし。
久しぶりに自然災害の凄さを味わいました。

画像1

台風一過の空は美しい。


思ったよりも長くなったので、続きはまた次に書くことにします。

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