台風のあとの空。

世界を変えるには、ある種、暴力的と捉えられるくらいの力が必要なのかもしれない。
それは、空を削り取り、風を押し流し、目には見えない『空気』なるものを全て新しく作りかえてしまう。

そんな力に畏怖しながらも、
只中に立ち尽くしながら、その強さに目を奪われる。

美しい。
それはまるで災害のように。





台風が過ぎ去った後の空が好きです。
溜まりに溜まった不純物を全てどこかへ消し去ってしまうようで。

本当に透き通った世界って、
そういう瞬間にしか存在し得ないのかもしれない。

何か善いことをするたびに、
何か世界を綺麗なものへ作りかえるたびに、
不純物って溜まっていくから。

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