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住宅に馴染む、beadsユニフォーム誕生秘話│ 福岡 ホスピス住宅ビーズの家

こんにちは。note執筆係の火ノ口(ひのくち)です。ビーズの家の雰囲気を存分に満喫しながら、仕事にも少しづつ慣れてきました。

今日は、beadsで働くスタッフの「ユニフォーム」について紹介させていただきます。玄関を入ると、まず目に入るのがスタッフのカラフルなユニフォーム。来訪者を魅了するユニフォームの知られざる誕生秘話をお届けします!そして、今回は、特別ゲストとして、ユニフォームを作ってくださった同じ福岡市城南区にある「株式会社仮屋」の宮原さんと一緒に、beadsのユニフォーム論をお届けします。

beadsユニフォーム

beadsのユニフォームが生まれるまで

あれは、かれこれ半年ほど前。2023年8月頃。
代表の山崎さんとコーポレート部の丹野さんは、どうしたものかと頭を抱えていました。というのも、「ユニフォームらしくないユニフォーム」を思い描いていたからです。この矛盾するコンセプト。条件は、施設や専門職といった職業人感が出ないけど、スタッフだと自然にわかること。住宅という「家」に自然に溶け込めて、利用者さんの手助けをするのに支障が出ない機能性があること。毎日着る、ビーズの家の環境を形づくる大切な要素の1つであるだけに、かなり頭を悩ませていました。

そして、まだまだ悩みは尽きず、誰につくってもらうのか?を考えました。
ビーズの家は、地域に開かれた場所でありたいという想いもあり、made in 南片江を目指して城南区にある業者さんを探しました。

これが、特別ゲスト株式会社仮屋の宮原さんとの出会いになるのです。

仮屋さんにお願いをすることに決まり、ユニフォームについての打ち合わせが始まりました。私たちの希望を叶えてくださるために、打ち合わせは数回にも及びました。特に、難航したのが宮原さんも言及される「色」。

ユニフォームの色が決まったのち、「beadsのロゴ」の色合いがユニフォームの色合いが近く、色がかぶってしまうのでは?という話になりました。

看護スクラブ(左からベージュ・ピンク・ブルー)

ですが、色合いが近しいことにより、自身もbeadsの一員であるという気持ちを働きながらも感じてくれるのでは、と思い、仮屋さんの職人技に助けられながら今のデザインになりました。

▼ロゴに込めた想いはこちらから

そして、今。仮屋さんと私たちの想いをユニフォームというかたちで、身にまとい働くスタッフは、住宅に自然に溶けている感じがします。私服のようにコーディネートできるデザインのおかげで、スタッフは自由な着こなしができていますし、それもあってか力が入りすぎずに利用者さんのお手伝いができているように見えます。

実際にユニフォームを着用して過ごしている様子 ©Yusuke Wakabayashi

外から来てくださる業者さんやご家族の皆さんに、「素敵ですね」とユニフォームを褒めていただくことも多いです。ご利用者さんとスタッフが立場や職業によって分け隔たれることなく、一人の住人同士として生活を共にできている実感を持つことができています。


ベージュのスクラブを着る
看護チームの沖さん


青色のユニフォームを着る
介護チームの松尾さん

株式会社仮屋 宮原さんへのインタビュー

クライアントの要望には「3回以内で応えるようにする」と仕事の哲学を語る。beadsのスタッフの仕事の様子に想いを馳せながら、ユニフォームを制作していただきました。

宮原さんの思う「beadsのユニフォーム」

宮原さん曰く、beadsのユニフォームのデザインで特徴的だと思うのは、「色合い」「ロゴの大きさ」と「私服として着られるデザイン」

工夫を聞いた際に、まず宮原さんは「色合いを考えました」。
ビーズの家のイメージを初めて見て聞いたときに、その内観と雰囲気に合うような色を考えたそう。色のバリエーションの要望にも、うまく応えてくださり、目に優しいトーンの配色を考えてくださいました。

「ロゴが小さいのが特徴ですね」。宮原さんは、そう語る。通常は、ロゴをもっと大きくユニフォームに刺繍することが多いそうですが、そのロゴが「小さい」のだそう。

ベージュのユニフォームを着る
介護チームの井上さん

左胸にさりげなくあることで、施設を感じさせないデザインに。beadsが大切にする「住宅」と「日常生活」の雰囲気をさりげなく演出してくれています

「私服として着られる点」も大きな特徴だと言います。ロゴが小さく、色合いがカラフルで、私服として着ても違和感ありません。<住宅の外でも着て歩けるように>とご要望した結果、おしゃれでかわいい仕上がりにしてくださいました。スタッフへの初お披露目でも、<私服として着たい!>と声があったそうで、宮原さんも「その時は、嬉しかった」と語ってくれました。

実際にユニフォームを着用して過ごしている様子 ©Yusuke Wakabayashi

beads ユニフォームの今後

そんなbeadsの大切にする理念や雰囲気をユニフォーム制作というかたちで、お手伝いいただいています。さらに、宮原さんは「今後もご要望があれば」とスタッフが働いていく中で出てくるであろう要望についても気にしてくださっていました。「ペン差しやポケットなど」と次回作についても意欲的に語っていただきました。また、<誰の顔を思い浮かべながら制作されたか>をお伺いすると、「丹野さんと山﨑さん(笑)」と直接お話した二人を意識しながら、制作いただいたそうです。

「株式会社仮屋」宮原さん (左)
note 執筆係の火ノ口 (右)

宮原さんの観察眼とユニフォームを着るスタッフへの想いを、一緒に話していて「プロ」を感じました。ユニフォームもbeadsの「環境」を作る大切な要素の1つであると改めて、自覚させてもらっただけでなく、住宅の内外の素敵な方々に支えられながら、これからもご利用者さんと一緒にbeadsの暮らしを作っていけたら嬉しいです。

そんな住宅の雰囲気づくりを一緒に手伝っていただいている仮屋さんに感謝の気持ちでいっぱいです。


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