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"戦隊はエンタメ、仮面ライダーはドラマ"。ドラマとしての仮面ライダーが好きなら『夜天を引き裂く』を読んでくれ
初めての方は初めまして、いつもの方はご機嫌麗しゅう。桃之字です🍑
君は『夜天を引き裂く』という作品を知っているか 自分自身ヒーロー小説を書いている身の上であり、他のヒーローものと同じくらい面白いものを書いているという自負もある。
ただ、この小説を読んでその面白さに本気で悔しいと感じたので全力で褒め褒めしようと思い至った。ちなみに現在時刻はAM1時である。この作品はそうさせるだけのエネルギー
夜天を引き裂く #14
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「黒澱さん、僕はね、何もしないうちから負けを認めて中身のないプライドを守ることに汲々としているだけの人間を心の底から憎んでいますし、そういう連中の「僕ちゃん賢いから自分の痛さをちゃんと客観視できてますよ」アピールにもうんざりしているんです」
絶無は、自らの中に仕舞っておいた野望を熱く語った。
「自らの弱さを正当化した先に待っているのは、際限のない妥協と不幸の連続です。それは人間の生
夜天を引き裂く #17 終
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『――知恵比べは』
戦意の猛りと、嗜虐の笑みを滲ませて、言う。
『僕の勝ちのようだなァ……!』
重騎士の背後から。
絶無は、そう声をかけて。
獰悪に嗤った。
――見たぞ。貴様の強さの根源を。
最初に五つ目の円盤が飛来して腕を切断していった時点で、すでにこういう展開を可能性の一つとして予想していた。奴の視界から逃れた一瞬を見計らって、入れ替わっていたのである。
――重騎士