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ミニアルバム『DREAMING IN.』が1歳を迎えました。

『DREAMING IN.』

本日10月24日はBearwearの1stミニアルバム『DREAMING IN.』の発売1年記念日。『DREAMING IN.』はBearwearが初めてリリースしたフィジカルの作品であり、初の全国流通作である。バンドにとって我が子のような、パートナーのような、そして名刺でもあり武器でもあるこのミニアルバムを1年経った今改めて振り返ってみようと思う。

実質Bearwearの本格的なスタートであること示したように初めてMVをアップ。”e.g.””I’ll take you anywhere””Proxy”の3曲を中心に、俺らが掲げるインディロックやエモの範疇を超えて沢山の人の耳に届かせることができた作品となった。

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それまでBearwearはデジタル配信や無料DLカードのシングルでしかリリースしていなかったので、お金を払って買ってもらう作品を世に出すのは初めての経験である。Youtubeやアプリでいくらでも音楽が聞けるこのご時世に2000円+税という、決して安いとは言えない値段だ。自分のCDが店頭に並んでるのを見て感動したが、当時全くの無名だった僕らがいきなりミニアルバムを全国流通するというのはかなり勇気のいる挑戦だった。

アルバムはバンドからしたら自分の子供のようなものでして。家にダンボールにぎっしり詰まった僕らのCDが届いて、興奮しながら開封して世界で一番最初にCDプレーヤーで聞くのなんて、まるで我が子の出産に立ち会って産声を聞く気分。嬉しそうにダンボールをあけてCDを取り出す動画を見返して涙ちょちょぎれる。

子供と同じで、毎日顔を合わせてるとなかなか成長に気づきにくいが、こうして1年前を振り返ってみると、収録されている楽曲も、バンド自体もこの1年で大きく成長したように感じる。音楽をやってない方からしたら楽曲が成長するという感覚はなかなか分かりづらいかもしれないが、ライブを重ねるに連れて、楽曲のパワーだったり持っているメッセージ性がどんどん強く確信的なものに変わっていくのだ。

『DREAMING IN.』は作品として何か特別伝えたいことがあったかと言われれば無いのだけれども、今思い返してみれば、「”作る”という行為そのもの」「エモーショナルな瞬間も何気ない瞬間もすべてあるのが”生活”」、みたいなことを表しているような気がする。

Mac demarcoとかBoy Pabloみたいに、プロフェッショナルに大きなフィールドで活躍しながらも、気負わないで自分らの生活を楽しんでいるような姿に、今の日本のインディアーティストもそれを好きなリスナーも背中を押されるだろうし、日本での”音楽”の根本的な捉えられ方がもっとグッドバイブなものに変わって欲しいという思いを込めた

”情熱とか好きって気持ちを形にする”ことの大事さを噛み締め、今の僕らの規模だからこそできるクールさを模索した中の一つの答えとして、ローファイなニュアンスもいれた。

これからさらに数年後振り返ったときに、バンドの成長と共に、答え合わせをするようにこの『DREAMING IN.』という作品の持つ意味合いがどんどん深まり強まっていくのも楽しみだ。

そう言った想いも込められて羽ばたいていった我が子『DREAMING IN.』。いざリリースしてみると、これまでのリリースと比べ物にならないぐらいたくさんの方々から反応を頂けた。リリースを待ち望んでいた知り合いが褒めてくれたり、SNSや口コミで世界各地の人たちが新たに聴いてくれたり、DJが流してくれたり、コンビニで流れたり、服屋で流れたり。2018年の年間ベスト・アルバムに挙げてくれる人もちらほらいたのも胸が熱くなる。

2018、9年の日本で、同じような感覚を共有する人たちやこれから新しいシーンを作っていく同世代とシンクできたのもこの作品のおかげだし、Bearwearクルーを海外にまで連れていってくれもした。6月に行ったタイは一生忘れないし、これからも大きなことを考え、俺らに関わってくれる人達に大きなものや希望を還元できるように頑張りたいと思わせてくれる。

ストリーミング配信のほうでもたくさんの方々に聴いていただいた。公式プレイリストを通して新規のリスナーに届いたのも大きかった。Spotify For ArtistsApple Music For Artistsという、再生データが分かる便利なサービスがあるので内訳を少し公開。

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Apple MusicとSpotify合わせてこの1年で16万再生ぐらい。聴いてくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいである。日本のみならず世界のいろんな国で聴いて頂けてるのはとても嬉しい。行ったこともない国の誰かが日本で細々と活動してる僕らの楽曲を聴いてるってすごいこと

リリースして以降の一年間はこういった思いが数字や現実に反映された一年で、大きな希望も壁も、今まで見えなかった物が見えてきた。

そんな僕たちBearwearは、『DREAMING IN.』によって新たに見えるようになった景色を思い浮かべながら水面下で着々と次のアルバム制作に取り掛かっている。前回のアルバムから1年以上空いてしまったが、そう遠くない未来に新しい何かをお届けできるはず。

ちょうど肌寒くなってきたし、温かいコーヒーを飲みながらでも改めてこのミニアルバムをあなたのBGMにして欲しい。ゆったりこれからのことを考えながら、Bearwearの次の作品を待っていてください!

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Bearwear 1st Mini Album
“DREAMING IN.”
¥2,000+tax [DFRC-061]
Dead Funny Records
18.10.24 release

[tracklist]
01. Intro
02. I'll take you anywhere
03. Proxy
04. e.g.
05. Free Fall
06. In The Wood
07. May

Cover photo by 田代リオ

Music Video:
"e.g.", "Proxy" by Pennacky
"I'll Take You Anywhere" by イラミナ (こみゅにけいしょん)

Guest Chorus
"e.g.": Emily
"Proxy": Eureka from For Tracy Hyde

Recording :
Mitsuki (Haiki)
Ayato (See You Smile)

Drum Phrase :
Yuya (Haiki)
Hayao (FOAD)

Rec Engineer : Enomoto (See You Smile)

アルバムリリースと同時に公開したこちらの"Proxy"のMVも本日で1年!


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