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グッドミュージックの宝庫|ライブ・セッション動画チャンネルとは

1. ライブセッション動画

海外のアーティスト名をYoutubeで検索すると、MVともライブ映像とも言えないけどスタジオのような部屋でメンバーが実際に楽曲を演奏するクオリティの高い動画がよく出てくる。

Studio live sessionなどと呼ばれるこれらの動画。

動画配信を中心とする音楽メディアが海外では多くあり、それぞれのYoutubeチャンネルで様々なアーティストを招いてスタジオ・ライブ・セッション動画を配信している。

映像も綺麗で、録音環境も良くて、なおかつ気軽にYoutubeで見れるスタジオライブセッション動画は音楽の楽しみ方として当たり前となった。

2. 正規音源がネットですぐにアクセスできるからこその新しい音楽の楽しみ方

先週、アメリカでアナログレコードがCDの売り上げを記録しようとしていることがニュースで報道された。スマホから音源へ無限にアクセスできるデジタル社会の恩恵からか、よりアナログのような、普通のデジタル音源だけではない新しい付加価値を求める時代が到来しようとしている。

ライブセッション動画も、正規の音源とは違った音楽の楽しみ方だ。ライブ用にアレンジされた楽曲だったり、ちょっとした歌い方の違いやその一回限りの演奏のニュアンスがリアルで、血の通った音楽を感じさせてくれる。

音源やMVよりもライブ感があるサウンドを楽しめながら、生で見にいくライブよりも気軽にいつでも見れる。演奏中のアーティストの手元などドアップで見れるのも嬉しい。

また各ライブセッション動画チャンネルによって、配信されているアーティストのジャンルやテーマにも特色があるので、自分の趣味と合うチャンネルを見つけてそこを探れば、次々と新たなお気に入りのアーティストと出会える。

好きなアーティストのライブセッション動画を探すも良し、チャンネル登録して新着動画から知らないアーティストをDigるも良し。

3. 海外ではメジャーなライブセッションメディア、日本での展望

海外では、CHAIやCorneliusが収録を行って話題になったTiny Desk Concertや、Tricotが出演したAudiotree Live。他にもKEXPColorsVEVO DSCVRなど、50万〜300万人以上登録者数がいるチャンネルもチラホラあり、それなりにメジャーな存在であるライブセッションチャンネル。

DIY色の強いLittle Elephantも3万人の登録者数を抱え、メディアのマーチが販売されたり、セッションバイナルが販売されるなど、ビジネスとしてもカルチャーとしても可能性を感じる分野である。

Tiny Desk Concertはアメリカの国営放送NPRの音楽部署のオフィスだし、KEXPはシアトルのラジオ局が運営している。運営元によってそのチャンネルのキャラクターもかなり変わる。

オーストラリア・シドニーのコンサートホールSydney Opera Houseによる、オペラハウスの建物内でライブセッション動画を収録するSOH Musicも運営元の特色を活かした動画チャンネルだ。

他にも発想が面白い系だと、ソーラーパネル搭載のヴァンの中で太陽光だけを使ってライブ演奏し、それを毎回配信するJam in The Vanなんてチャンネルも。こちらも知る人ぞ知る人気チャンネル。

残念ながら日本発のライブセッション動画チャンネルは現状まだまだ多くはない。

日本だとRedbullが運営する『Redbull Music Studios Tokyo』や、SPACE SHOWER TVが運営する『DRIP TOKYO』など大資本の会社によるチャンネルは既に活動している。

DRIP TOKYOはカネコアヤノ、SIRUP、Homecomingsなど、今活躍する実力派アーティストのライブセッション映像を2ヶ月に1本ペースで公開。Redbull本社にあるレコーディングスタジオで撮影されている、Redbull Music Studio Tokyoも話題のアーティストを次々と配信している。

4. NOROSHI SESSION

牛歩のごとく日本にもライブセッションメディアが少しづつ浸透してきているが、企業が絡む規模の大きいアーティストを扱うものばかりで、インディバンドを収録する動画チャンネルは今まで国内で皆無であった。

そんな中で、今回Bearwearのライブセッション映像をリリースしたNOROSHI SESSIONは、日本のインディバンドのセッション映像の配信に挑戦しているYoutubeチャンネル

この『NOROSHI SESSION』は、特に海外の『Little Elephant』のようなDIY色の強いメディアにインスパイアされ、新宿NINESPICEの店長・藤村JAPANを中心に、音響やカメラなど、ほぼボランティアに近い形で運営されている。

過去の収録バンドにはSEMENTOS、kumagusu、Burgundy、potekomuzin、Haikiがラインナップ。

そういった新しい音楽の楽しみ方を試みるチームが東京にいることは、バンドをやっている身としてもとてもワクワクする。

NOROSHI SESSIONは最終的には出演バンドを集めたフェス開催をしたいとの思いも語っていて、より規模を拡大していくであろう今後の展開が楽しみである。

5. ライブセッション動画チャンネル紹介記事

最後にYoutubeの良質なライブセッション動画チャンネルをまとめて紹介してくれている記事をいくつかピックアップ。

運営元も、扱ってるアーティストも、撮影場所もみなそれぞれ違って多種多様。

ぜひ自分のお気に入りのチャンネルを見つけてみてほしい。


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Tokyo Indie rock/Emo band東京で活動するインディエモバンドBearwear。Kazma(作詞・ボーカル)、Kou(作曲・ベース)

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