これから歯医者の話をしよう
初めて記事を投稿します。アラフィフ歯医者です。
まぁ、そこらへんの普通の歯医者と思ってほしい。テレビに出て、偉そうなことをしゃべっていたり。大学の偉い先生だったりするわけじゃない。
本を出版したこともなければ、凄いセレブな生活してる歯医者でもない。
ただ、最近週刊誌なんかで「歯医者バッシング」が酷くて、何とかしなくてはと思っている。
歯医者は国民の敵ではない。殆どの歯医者は、患者さんのお口の健康を少しでも改善するためにベストを尽くしいるはず。
それなのに週刊誌の記事を読むと、多くの歯医者が患者さんに対してマイナスになることをやっていると誤解を受けるようなことを同業の歯医者自身が糾弾している。
この状況は放っておけない。少しでも、歯医者と一般の患者さん。あるいは、歯医者に通ってはいない生活者との距離が縮まったら良いと思う。
週刊誌には、「明らかな事実誤認」も沢山ある。
少し前の、週刊誌には保険診療の規制が厳しくなり今までは月間200万円位だった保険収入が150万円に抑えられたため、不要な治療をしたり、無理に経費を抑えるために良くないことをしている旨の記事が書かれてあった。
全くの間違い‼️
150万では、従業員のお給料も払えないだろう。
患者さんが多い歯科医院もあれば少ない歯科医院もある。
それが一律で規制されるはずがない。
正しくは、「患者さん一人当たりの1ヶ月の治療費の平均が2万円くらいだったのが1万5千円くらいに抑えられて、それを越える歯科医院は指導を受ける。」と、書くべきところだと推察される。
患者さんが多ければ、収入は当然多いし少なければそれなりだ。
歯科医院を開業して間もないので患者さんが少ないからと言って、一人の患者さんに対して一度に沢山治療をしてあげて来院回数を少なくしてあげようといった配慮はできないということだ。
保険診療のルール。これは中々クセ者である。
このルールを守らないといけないので、私たちは患者さんたちにとって不便を強いてしまうことが時々ある。
健康保険制度が悪いと言いたいわけではない。
どうしても、保険制度と歯科治療が馴染みが良くないところがあるのだ。
そのため、国によって歯科治療は公的な保険制度の範囲外であったり、一部分だけ公的保険で面倒を見ることになっている。
日本ではもちろん、保険で殆どの歯科治療が対象になっている。
そのことが、患者さんと歯科医療に携わる私たちの距離を遠ざけることになってしまっていると私は考える。
次は、国民皆保険制度の歯科的矛盾について書いてみよう。
続く。。
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