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生布施明レポート AKIRA FUSE COZY Theater 2023@アイマショウ  2023.1.7

 行ってきました!新年初生布施さん。そして私にとっての初COZY!
結論から申し上げますと、盛りだくさんで最高の舞台でした。
 そして歌のセトリが素晴らしい…!初めて生で聴けた曲がたくさんありました。(ファン歴短さゆえもありますが。)

 1月8日(日)、9日(月・祝日)と公演は続きますので、セトリ部分や曲の感想については、後ろの方で記載します。(ネタバレがお嫌な方は、回れ右でお願いいたします。)

会場

 2022年12月1日オープンのアイマショウが、今回の会場。有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館7階にあります。

 開場時間にならないと、エレベーターは7階に行かないようになっているようです。早く行き過ぎても上に上がれないので注意!

 エレベーターを出て中に入ると、ちょっとバーのような薄暗い大人な雰囲気。奥にはバーカウンターがあり、飲み物のサービスも(入場の時にもらうドリンクチケットと交換でドリンクを貰えます。お酒もありました)。ここでもらったドリンクは、中に持ち込み可能でした。(しかしながら途中休憩なしということで、持ち込んでいる方はそれほど多くなかった印象です。)

 なおドリンクはペットボトルの水かお茶という選択肢もありました。(私はトイレが異様に近い人間のため、お水を選んで持ち帰り。)

セトリ予想結果

 前回の記事でセトリ予想をしましたが、14曲中、当たったのは6曲。(すみませんちょっとずるいですが、鼻歌レベルの歌唱もカウントに入れてます。)正解率43% でした。
 まだまだ精進が必要ですね…。

予想記事はこちら↓

 この後セトリと流れを記載します。








(恒例、ネタバレを避ける間です。お嫌な方は、ページを離れて下さい。)











↓(いつもより長めに設けております。)

















セトリ(ネタバレ注意)

銀座イエスタデイ
それが僕です
She
再会の季節&ノスタルヒアス組曲
ニューシネマパラダイス(インストゥルメンタル)
We will meet again
夜想曲(ショパン「ノクターン」)
夢のポケット
落ち葉が雪に〜シクラメンのかほり
ピエロ〜君を守る
慟哭
ついて来るなら
マイ・ウェイ
君は薔薇より美しい
別れの曲

パンフレットから引用の上、適宜補足。

パンフに記載の通りでした。初日だからかな?

流れと感想(ネタバレ注意)

 まず聞こえてきたのは、鐘の音。カルチェラタンの雪を連想しましたが、歌唱はされず。
 会場が暗転し、カーテンが横に開くと、そこには井川さん、金子さん、藤橋さんの3人が。そして上手の方から、布施さんがにゅっと顔を出す。サングラスをして、マフラーもつけてカジュアルな格好。観客側を見て、さも観客に今気付いたというような表情を見せて、隠れる布施さん。

 それからもう一度布施さん登場。今度はスーツ。紺のスーツで、青のドットのような柄。シャツは白で黒の蝶ネクタイ。

 そして始まったのは銀座イエスタデイ。3番をアカペラで。そして1番→2番と歌われていました。1番からは伴奏も。この曲はうたコンで聴いてからというもの、ぜひ一度生で聴きたかった一曲なので、最初から気分は上々!「ジャズ喫茶」のところでウッドベースを弾く真似をする仕草がなぜか色っぽく見えて、印象に残っています。

 立て続けにそれが僕です。ツアーでのバージョンとアレンジが違って、少し南国調というか、パーカッションが効いた穏やかな響き。相変わらず、「ほーっと息を」のところのほーっと加減が、好き。最後のところ、「そう、それが(頭を掻いて)僕です」という一連の流れが、キュンとくる…。

 さらに続けてShe。これも生で聴きたかった曲!smileの発音が美しかった…。英語でも音が誤魔化されないというか、綺麗なのがさすが。間奏のところで、ラ〜ララララララララ〜ってマイクに入らない程度に満面の笑みで歌っていて、大変に尊い。

 ここでMC。
・あけましておめでとうございます。ふざけた楽しい小さな舞台にようこそ。
・いつもは夏だったのが、こういうことになりまして。(どういうことだ)

・夏にやるときは、お正月過ぎてから準備し始める。

・ここ(アイマショウ)は日劇があったところ。(ご自身にとって)はじまりの場所。
「有楽町で逢いましょう」を外国人っぽく「ユーラクチョウデ アイマショー」などと言ってみたり。

・厄落としと思って(観客から笑い)
・ドア閉めたし、もう出れないです。

 MCからの再会の季節&ノスタルヒアス組曲。これは前回のツアー(2021秋-2022春)でセトリに組まれていてすごく好きだったので、また聴けて歓喜!でした。演奏編成が違っても、うっとりする歌唱は変わらず。近いからなのか、ともかく溢れんばかりの色気。そして締めの「乾杯しようね」に改めて惚れ。

再度MC。
・恒例というか、目玉というかの「楽屋物語」があります
・Jazzyな感じでどうかななどと考えていたら、友人(悠々自適な老人)から「小山田龍之介はいかがお過ごし?」という手紙が。
 (ここで後ろのカーテンが閉まり、演奏メンバーがカーテンの後ろに。)
・小山田龍之介についての紹介
○東京の生まれ。子役として売れた。
○(隠密剣士→フレーズとして出てきたけどなんだったか忘れてしまいました。)
○劇団少年座に所属
○子供の先生役をしていた
○「6年前」と言った後→ポポン!と藤橋さんが音を出す→布施さんが「え?」みたいな反応をする(藤橋さん、かわいい。)
○「五老人」という探偵物語が小ヒット
○でもその映画のクランクアップの日に、妻である稲子(役所の中間管理職として働いて、龍之介を支えた)が他界する
○新潟へ行くことになり、さよなら公演を行ったのが3年前
○3年ぶりに70周年記念の公演に呼ばれて東京へやってきた

ここから楽屋物語(小芝居)。文章にするのが難しいので、箇条書きにします。

・黒子さんが舞台準備

・うっすら布施さんが後ろからドアの後ろに移動する影が見える(スタッフ?に誘導されていた)

・「よろしくお願いしまーす」みたいなスタッフの声(女性。明るい声。森川さん?と一瞬思ってしまった。多分録音。)
・楽屋に入る小山田さん。
・身支度。(ここで、バンダナスカーフを首元に巻かれるのだが、マジックテープが止まっておらず、最後まで落ちないかヒヤヒヤすることになる。)

・設定は千穐楽の前日。
・花が2つ、箱がひとつ、棚に置いてある。
・花は1つはポケさんから、もう1つは松井菊次郎さんから
・箱は演劇研究部クラス一同から。(新潟で受け持っているクラスの生徒かららしい)中身はお酒で寒梅(越乃寒梅のことか)、久保田八海山

(親が新潟生まれなので、この3つの銘柄には馴染みがあり嬉しくなった私。よかったら↑のリンクでお酒、見てみて下さい。どれも美味しいです。(何情報))

・お花のお礼した方がいいかな、ということでまずポケさんにお電話
・ポケさんは寝ていて、相方の方に伝言を頼む
・松井さんにもお電話。やっていた劇団?か何かがそろそろお終いだそうで、励ます小山田さん。
・酒の銘柄で越後鶴亀というのも出てくる
・ポケさんにも松井さんにも「日本酒、好き?」と尋ねて、じゃあ送るね!と話す。(新潟住まいをしてすっかり新潟の酒が好きになったということなんだろうか。Cozy研究がまだしっかりできていないので、この辺りは要確認です。)
・「書いておかないと忘れる」と言って、ポケさんには寒梅を、菊次郎さんには越後鶴亀を送る、とメモ

・(どの電話も会話が終わりそうかなと思うと「あー!」とまた別の話題が出てきて、なかなか終わらない会話。)

・化粧台の椅子に座って、奥さん(稲子さん)の写真を見つめて、「また役者気取ってるよ」と語る小山田さん

 ここでWe will meet again。座っていても、ピンマイクでも美声は変わらず。小構成だからこそのしっとりとした歌唱にジンとくる。
 歌いながら、舞台のメイクをしたり、メガネや腕カバーをつける。よく歌詞飛んだりしないなぁ、と感心してしまう。メガネはCozy恒例の、レンズが小さいやつ。

・歌い終わって、セリフの練習(「私には夢がある、希望もある…」とかなんとか)
・ドアを出る(つまり、公演本番に行く)

・蛍の光が流れて、(楽屋に)戻ってくる
・「ダメだな〜、「それでは」を「そででは」って言っちゃった」と肩を落とす(このとき、たまたまと思うんですが、衣装のエプロンの右の肩紐がペロンと落ちて、ガックシ感が出ていてよかった(笑))
・(劇団の)社長から電話がかかってくる
・劇団の若い人、成長してるね!と話す
・続・五老人(前に出た映画の続き)に出ないかというオファーをもらう
・ネット配信を「ネトっとした配信」という
・社長に「バズる」って分かる?と訪ねる
・ネット世代の前のアミド(網戸)世代だからさ〜などと話す
・オファーに感激して、涙を流す
・泣いてるのと聞かれたのか「メイク落としてるの!」と強がる
・また聞く「日本酒好き?久保田なんかどう?」
・電話終わって、「掃除しとくか」と言って、箒とちりとりで掃除。
・「なんでここ濡れてるんだ」「あ、俺の涙か」と独りごちる
・帰り支度をして、ドアから出る。「それでは」と言って、「言えるじゃないか!」と自分に突っ込む。

・外に出て、流れ星を見つける。空を見上げて、愛情物語のノクターンに歌詞をつけた夜想曲。やっぱり布施さんの中で愛情物語は心の中で大事に持っている作品なのかなと思いました。そういう作品、誰にもありますよね。

・「ふるさとは遠きにありて思うもの そしてうたうもの」と言って、去っていく。(調べたら、これは元は室生犀星作の詩のようです。オリジナルは「うたう」の前に「悲しく」が入りますが、小山田さんが「悲しく」を言っていたか、忘れてしまいました。すみません。)

これにて楽屋物語が終わり。若干DVDで見たCozy Theaterとデジャヴする部分もありましたが、初楽屋物語、個人的には面白かったです。ひとりだけで、他の登場人物もイメージさせるってなかなか難しいと思うのです。それを話の内容だったり表情だけで伝える訳なので、なかなか台本を書くときに頭を使いそうだなと思いました。

 そして再びMC。ジャケットの色を失念しましたが(確か黒か紺)、ネクタイが斜めの縞模様、ベストが緑、ポケットチーフも緑という大人な感じのコーディネート。胸元のピンも、中心が緑のものでした。
 ここでちょうどお手洗いから戻ってきた方がいらっしゃり、その方を追うように舞台で歩いて、「長過ぎた?」とお尋ねになってました。(笑)

・銀ブラの由来(銀座でぶらつく説と、銀座でブラジルコーヒーを飲む説とある)について。
ブラジルコーヒー説は、喫茶店のPRだったんじゃないかという話もある。
・フランク永井の「有楽町で逢いましょう」もデパートの宣伝ソングだった。
ここでワンフレーズ、「有楽町で逢いましょう」を鼻歌で歌って下さいました!聴きたかったのでめちゃくちゃ嬉しい…!

 次に歌われたのがなんと、夢のポケット!これはシャルル・アズナブールのLe droit des femmesという曲が原曲のカバーなのですが、かつてドラマティックコンサートでも歌われていて映像では観たことがありました。(なお、最初は「愛はもう訪れる事はないと思っていたのに突然の晴れ間に天使のテーブルが...でも」という邦題だった模様です。多分布施さんの付けた中で一番長い歌詞。)
 布施さんが付けたと思しき歌詞は、明るい曲調に反して、思いを寄せていた人との失恋を歌っていて、胸が締め付けられるのですが、その悲しさの中でも相手への思いやりというか、優しさが垣間見える歌唱で本当に大好きな曲です。それをなんと布施さんが目の前で歌っているではないですか…!今思い出しながら泣いてます。この歌、今の布施さんが歌ったらどんな感じなんだろう、と考えたことがありましたが、歌で表される悲哀も優しさ思いやりも、なんら変わることなく、むしろあたたかみが増していて、本当に素敵でした。”As Time goes by”のフレーズが生で聴けるなんて思ってなかったよー!

 その後、再度MC。
・最近ギター弾かない、という話。ギター下手なの…とちょっと自虐的。
かつてのツアーではギターを持って行っては、旅館で弾いていたそう。

・お酒は弱い。ウィスキーのコマーシャルの際、プロデューサーに「どれくらい飲めるの?」と聞かれて「3杯くらいですね」と答えたら「3杯だとちょっと少ないから」ということで「俺、5杯が限度かな」というセリフになったとのこと。5杯飲んだら潰れちゃうともおっしゃっていた気がします。

 そのコマーシャルソング、確か東北のツアーの時作ったと思う、と仰りつつ始まったのが弾き語りの落ち葉が雪に。ギターは、さすがに小堀さんには負けますが…。弾き語りはこの先見れないかなぁと思っていたので見れただけで嬉しい…!(と思いつつ、ギターを齧っていた身として音のビビりだけ時々若干気になりました。私の耳の悪さが要因だったらすみません。)

 その後立て続けにシクラメンのかほり。こちらは真綿色と薄紅色、サビと行って終わり、のやや短めバージョンでした。こちらも弾き語りで聴けたのが嬉しい…!

 確かここで、お花を出す手品を披露されていたかと思います。(場所が違ったらすみません。ご指摘ください。)この後は胸熱セトリが続きました。まずなんとピエロ。これは布施さん作詞、井川さん作曲らしいです。86年のドラマティックコンサートなどで歌われていて、ファン仲間の方々の間でも人気の曲です。聴いたことはありましたが、これは生で聴くと、本当に沁みます…!フルではなく、一部カットだったかも。

 そして続けて君を守る。自由のカップリングだった曲です。この曲、本当に好きで(どれも好きじゃんというツッコミをいただきそうですが笑)、「君の全てを守る ことの重さ この身にきざみ いざないましょう」のフレーズに毎度、力をもらうのです。こちらは記憶が正しければフルで歌って下さっていて…。途中布施さんが涙で滲んで見えました。

 その後のMC。
・今年を2025年に言い間違え、5ってなんだっけ、と言って令和5年か!となった後も、再び2023年を2025年に言い間違える、ホッコリ展開。客席の前の方の人が、2025年というと訂正してあげようとしていてまたホッコリ。

・ツアーの話。秋編と春編があって、「内容がごろっと全く一緒」だそうです。笑
・今回のアイマショウ公演も、3日間「ごろっと全く一緒」だそうなので、今日が1番よかったかも、的な話をされていました。
・お越しいただきありがとうございました、とのご挨拶。

 そしてクライマックスのはじまりは、慟哭。相変わらずの美声に奥深い世界観。最後はマイクなし。
 立て続けのついて来るなら。オーイェーと最初か途中でおっしゃっていて、それがにこやかで、本当に癒される…。布施さんの鑑賞にはセルフメディケーション税制を適用してほしい、と心底から思っています。ちょっとしたメンタルダウンは吹き飛ばせるのではないかと。
 前の方の席の方が、「ついて来るなら 俺のこの手を離さないでおくれ」のところで、布施さんに向かって手を伸ばされていて…。気持ち、めちゃくちゃ分かる!と思いました。というか多分、心の中ではみんな手を伸ばしていたに違いない。
 そしてついて来るならの最後、人を抱きしめるような仕草をされていて、これがもう、本当に「美しかった」です。布施さんは本当に、耳で聴くのも目で見るのも美しい。稀有な存在です。

 そして王道のマイウェイ。これのアレンジがちょっと昔のドラマティックコンサートを彷彿させるような感じでした。途中まではピアノのみ、「私には愛する歌があるから」のところから他の楽器も入り盛り上げていく感じのアレンジです。この曲はもう言わずもがな、最高でした…。

 最後に、メンバー紹介。井川さん、金子さん、藤橋さんの順に前に出てくださって嬉しかったです。距離が近くて本当にあたたかな雰囲気でした。

 そして一度全員袖に引きましたが、観客からはアンコールの拍手が続き、戻ってきた布施さんは緑のジャケットでチーフは白っぽいものをつけてました。タイはなし。ちょっとラフな感じが、また素敵。

 そして唇舐め舐め(かわいい…)「特別だよっ!」と言って下さいました。私にとっては、初の「特別だよ」でした!これは何度言われてもイイ!
 始まったのは君は薔薇より美しい。(これはカラオケでした。)前奏で、歌に入る一小節?前に"One more!"と言われていたのが、素敵でした。「初めて女を知るのか」の小指立ても見れて、満足です…!

 そして下手から井川さんが入ってきて、おやっと思っていたところ、君薔薇後に「特別の特別だよっ」をいただきました…!曲は別れの曲。しっとりと、でも力強い素晴らしい歌唱でした。生でピアノのみで、この近さで聴けるとは。素晴らしい締めでした。

総括

 Cozy Theaterはこれまで夏の頃に行っていたそうで、お正月の後に準備を始めるのが通例だったそうなのですが、それが今回はお正月明けすぐの開催ということで、お正月のお節も上の空だったという布施さん。

 年明け早々布施さんに新年のご挨拶ができたこと、そして歌に芝居に手品に笑顔の素晴らしい舞台が見れたこと、厄落としどころか大きな福をいただいたような気持ちになっています。

 小編成で観客に近いからこそ誤魔化しの効かない部分というのが大きいと思うのですが、全身全霊の歌、演技を見て、私も全身全霊、今年も頑張っていこうという気持ちになりました。

 中日、千穐楽との違いはあるのか?それもまた、楽しみです。千穐楽はまた行きますので、レポしたいと思います!

 お読みいただきありがとうございました。

 


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