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2022.4.2 生布施明レポート・・・というより感想@東京渋谷 オーチャードホール 

 布施さんの「祭りのあとの歌ものがたり」のツアーも、残りわずか。
今回の会場は渋谷オーチャードホール。
まさかまさかの良席で、天にも登るような気持ちだったので、これまでとは違う感じですが、まとめます。

 チケットがファンクラブから届いたのは、たしか3月。
おー届いた届いた、と封を開けて、席を確認。
1階2列●番、▲番…。(母を連れていくつもりで2枚購入していた)

…え、2列???

思わず二度見。もう一回階と列を確認。1階。2列。間違いない。
ネットで調べたら、なんとど真ん中でめちゃくちゃ前ではないか。
これは人生で最も布施明に近づいた記録を更新すること間違いなし!
その日から私はチケットを壁に飾り、毎朝拝んでいた。


 そして当日。席に着くと、1列目はコロナ対策か観客はおらず。
実質最前列!!!(ちょっとこれを期待して、「オーチャードホール 1階2列」でTwitterやGoogleで検索してたのは、内緒です(笑))

 そして開演。今回は、すみません、最初からただ布施さんに浸る!と決めていたので、セトリや詳細レポはなしです。
以下、思い出し羅列。

・目は3回は合った。(という実感)
・指先にまで想いがこもっていると感じる。
・手の静脈まで見える(すみません、血管フェチです)。爪が光ってる。
・歩くときの靴音が聞こえる。
・顔のシワまで見える。
・中央で前にきて、手を伸ばしてくれたところがあって、手を伸ばしたら届くような錯覚。
・あぁこの人は、今私の目の前で(後ろの観客にもだけど)私に歌ってくださってるのだと、やたら感激してしまった。
・どの曲か忘れてしまったのだが、胸をバシッと叩く音が、結構大きく聞こえてびっくりした。
・MC はところどころ、ちょっと「次なんだったっけ」感が。でもそれがまた可愛い。
・ハレとケの話、ちょっと忘れてたのか、歌の後で「さっきの続きですが…」ってなってたのも、なんとも愛しい。
・めちゃくちゃ嬉しかったのは、恋のサバイバルで 「女には明日という日があるから」のところで、私の大好きな小指立てをしてくれくれたこと。(やや控えめに)
・パーカッションの藤橋万記さんの名前がなかなか出てこない現象に「どうしても忘れちゃうんだよね」なんておっしゃっていて、他の人が言おうものなら失礼な!となりそうなのになぜか許したくなってしまう可愛らしさ。
・愛の不死鳥の「永遠(とわ)にぃー…」の弱音。素敵すぎ。


 何より、近くで見ても、美しいのである。
74歳の男性にこの言葉を使うのが正しいのかどうかは、分からない。
でもとにかく、美しい。
ライトニングの良さもあったと思うのだが、肌艶もよい。
過去の本ツアーは2階の席がほとんどだったので、見下ろして双眼鏡で拝んでいたのが、今回は舞台下から見上げる形になったが、見上げても美しいことが分かった。

老いること、というのは一種恐れられがちなものだと思うのだが、この人を見ていると齢を重ねるごとにどんどん魅力を増しているような気がする。

 そして、この人の恐ろしいところは、上の箇条書きでも何度も書いてしまった「可愛さ」「愛しさ」。
この言葉も、この74歳の大御所に使うのは相応しくないのかもしれないが、敢えて書かせていただこう。こんなに可愛い、愛しい74歳を、私は見たことがありません。これだけ可愛いって、ずるくないか…。母性本能をくすぐられるというか、もうとろけてしまいそうになる。というか溶けた。
歌っている時の笑顔もまた、愛らしく、素晴らしい。

 あと特筆すべきはやはり、アンコールのマイウェイ。愛知公演と同様、胸ポケットには青と黄色でウクライナカラーのチーフ。歌い出す前と、途中2回、胸元のチーフを右手でぎゅっと握りしめた布施さん。
それを見て涙が止まらなかった。
歌詞は1箇所、「私には愛する歌があるから」を「あなたには愛する国があるから」に変更されていた。
最後のまー↑まー↑にぃー⤵︎もどこまでも伸びそうで。というかいつまでも、聴いていたかった。

 実は今回、席が近いということでうちわを持参してました。2本。
(母に1本持ってもらう予定が、母はブラボー手ぬぐいを使いたいと言い、結局自分で2本持ってましたが。)
ただもう、歌が、姿が素晴らしすぎて、途中からはただただ見惚れていました。アンコールの2曲、マイウェイとTime To Say Goodbyeが終わって、スタオベしてもよかったのかもしれないのだけれど、動けなかった。
素晴らしすぎて。
そして終わってしばらくは、言葉が出なかった。
言葉を失うという言葉をこれまでいかに軽々しく使っていたか、と感じました。ただただ、涙が出て、素晴らしかった、すごかったと言うしかなかった。それくらい、心揺さぶられました。


 本ツアーはこれで4回目の鑑賞だったわけですが、基本無駄な動きがないのだなということにも、改めて気付かされました。
ボタンやタイに触れたり、というそういう細かな動きはあるけれども、動線や発言を最初から最後まで、緻密に決めていらっしゃる。その場でちょっとこっち行こう、と決めるとか、そういうことは基本ないんだなと、近くで拝見して改めて感じました。

 まとまりのないレポですが、とにかく近くで見ても、布施さんの歌も姿も本当に心の底から素敵だったと言うことは確かで、今回のコンサートが、私の人生という本の大事な1ページになったのも、間違いなさそうです。

 なので、もしまだ布施さんの歌を生で聴いたことがなくて、聴いてみたい皆さん。ぜひ、聴きに行ってください!
私が富豪なら、チケットを買い占めてみんなに配りたい!


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