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袴でセルフ聖地巡礼

先日、大学を卒業した。先日と言っても9月卒業なので半年以上前のことだ。卒業式に出る気はなかった。というより、9月生向けの卒業式はあったのかどうかもよく分かってない。

でも、袴は着たかった。だってもう着る機会なさそうだし。めかしこむのって楽しいし。成人式の前撮りで撮った写真があまりにもちんちくりんすぎて納得がいっていなかったという理由もある。メイクさんにあんまり要望とか伝えられなかったし、まあこれでいいや〜って感じで決めちゃってた。そこまで自分の見せ方についてちゃんと考えていなかったから、正直なにをしても納得いっていなかったと思う。

だから、今回はぜーんぶ自分で決めることにした。友だちに写真撮影を頼んで、袴を決めるところから同行してもらって、髪型を決めて、自分の好きな髪飾りをきちんと選んで、納得できる着物を選んだ。付き合ってくれた友だちには本当に感謝しかない(1件めのスタジオでいいのがなくて、別のスタジオにも一緒に付いてきてもらった)。

そして、友だちと一緒に早稲田大学へ行って、わたしの学生時代の思い入れのある場所を一緒に巡った。言わばセルフ聖地巡礼みたいなものだ。友だちは早稲田生の子じゃないから、早稲田の街を紹介しながら色んな場所を回った。すごく楽しかったし、友だちの写真がサイコーすぎたので、ちょっと写真を紹介させてください!!!お願いします!!!みて!

綺麗な髪飾り!バーガンディカラーでとても気に入ってる。袴のヘアスタイルを見ていて、カラフルな花が頭の横にぽつんと付いてるスタイルがあんまり好きじゃなかった(なんとなく海辺っぽさを感じるのでわたしはハイビスカススタイルと呼んでいる)ので、髪色に馴染みやすい色を選んで、あんまり前から見えないように付けてもらった。ヘアスタイルも「ハーフアップにしたいんですけど面長なので前から見たとき横にボリュームが出やすいようにしてください」ってお願いしてやってもらった!可愛い!ありがとうヘアメイクさん!

◉大隈講堂◉

早稲田といえばここ!大隈講堂。空が真っ青に晴れているときに大隈重信像のあたりから講堂を見上げると「パンフレットの写真と全く同じだ!」と感動する。夜になると時計の部分が黄色く光るのだけれど、それが月が近づいてきたみたいに見えてすごく綺麗。この若干ぼけてる写真、昭和の画質感あっていいな

大隈講堂のふもと。夜も深まってきた頃、後ろに見える階段のあたりに座って友人と缶チューハイで「隈飲み」をしたことのある学生も多いはず。そして、追い払われた思い出を持つ人もいるはず。やらないようにね。

この写真、めっちゃ着物の柄が綺麗に見える!レトロっぽいかんじでまとめたくて、古典的な柄にしました。緑の袴も伝統的なスタイルでカワイイ!

自分史上最もいい笑顔

◉大隈重信像◉

春になると、桜吹雪ならぬ新歓ビラ吹雪にまみれる大隈重信像周辺。あの光景はもう見られないのかな。別になくてもいいのかもしれないけどちょっと寂しい

◉エンパク◉

演劇博物館、通称エンパク。古い建物で、入ると床がめっちゃギシギシ言う。入り口の扉が可愛いね
わたしはよく「ユリイカ」という芸術総合誌のバックナンバーを借りに来ていた。おすすめは1980年代後半。

これは坪内逍遥の銅像。坪内逍遥は、シェイクスピア作品の翻訳で有名になった人だよ!ほかにも児童の情操教育に演劇がいいんじゃない〜とか、色んな先見の明があることを言ってた演劇界のえらい人。握手しとこ。

◉早稲田大学11号館◉

わたしが所属していた学部の学部棟。でもこの銅像の方が何者かは知らない。坪内逍遥のほうがアツい(個人の意見です)

◉どらま館◉

お休みの日だったから大学構内に人が少なくて、マスクを外して撮影ができてよかった!移動中はちゃんと😷

大学以上に律儀に通っていた場所、どらま館。小屋入りの筋肉痛が懐かしい。ぶかんさんここに蓄光お願いします!

◉楽しい我が家◉

わたしが学生時代に住んでいたアパート、の、前。
大家さんが良い方で、管理会社よりも大家さんに直接連絡することが多かったな。さいきん大家さんから手紙が来て「最初から最後まで優等生のあなたでした」って書いてありました。ラブ!

◉穴八幡宮◉

思い出深いというよりは、和装に合いそうという理由で立ち寄った穴八幡宮。初めて舞台を演出する立場になったとき、稽古開始前に「うまく行きますように」って祈った思い出があります

「顔に光を感じて!」と言われて撮った一枚

光を感じながらもなぜか不満そうな一枚

おしまい!

photo credit to 北口美愛

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