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5月のコラム「電磁波」

新緑が美しい5月になりました。ゴールデンウィークは帰省される方も多いと思います。みなさんは帰省先のご実家でスマホを充電したくてもコンセントが少くて困った経験はありませんか?

いまやテレビの代わりにスマホやタブレットを幼児が見る時代ですが、昭和に建てられた住宅は、現代の電化製品の普及を想定して作られてはいません。

スケジュール管理、キャッシュレス決済、スマホの役割は、もはや連絡手段の枠を超えて人々の暮らしに欠かせないものとなっています。

その便利さゆえに急速に普及しましたが、課題も多いようです。
ブルーライトによる人体への影響、スマホ依存など。
そしてもうひとつが、電磁波。

電磁波は遺伝子を傷つけ、人間の免疫力を低下させ、ガン細胞を成長させるといわれ、さまざまな影響が以前から懸念されていることはご存知でしょうか。また、スマホやWi-Fiなどの電磁波に反応して不調を感じる「電磁波過敏症」に苦しまれ、日常生活に支障をきたす方もおられます。


<電磁波が体に与える悪影響として考えられるもの>

  • 睡眠障害、めまい、頭痛、不整脈、耳鳴り、生理不順、多動、集中困難、物忘れなど

  • 成長段階にある細胞を破壊する働き(成長期の子供たちへの影響)、精子の運動量の減少

  • 老化、アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息。シミやシワなど

  • 脳腫瘍リスク上昇(WHO「携帯電話の電磁波とガン発症リスクとの関係性について」の2011年調査結果より) 

  • ストレスの増加、慢性的な疲労の蓄積など



人間の体は『生体電気』という精巧な電気システムによって営まれ、神経間や細胞間の情報伝達を行っています。弱いものでも長期間にわたり浴び続ければ『生体電気』のシステムを狂わせます。

世界では法的規制が進められ、16歳前後の子どもの携帯電話の使用を控えるようにしている国も。

一部の国や地域では、子どもの携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等のワイヤレスデバイスの適切な使用を求める勧告等を発出しています。
例えば、フランスの国立食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は2016年、以下の勧告を発出しました。

くらしの中の電波「子どものスマートフォン・携帯電話利用に規制がある国がある?」より引用

電化製品の普及とともに屋内電気配線やコンセントの数が昭和に建てられたお家よりも格段に増えていながら、安全基準に基づく電磁波対策が未だ遅れている現状があります。コンセントが増えるということは、家中を張り巡らせる屋内配線も伸びるということで、この20年で4倍ほどの長さを必要とするようにとなったという話も。

日本のコンセントには水回りに使用する以外の場所ではアース機能がついていないものがほどんと。海外のコンセントは対策がされて電場は出ず、磁場だけが出るそうです。

電場とは、電界(電圧がかかっているもののまわりに必ず発生する)と磁界(磁石のまわりだけでなく、「電流」が流れているもののまわりに必ず発生する)が相互に作用して組み合わさり、空間を伝達する波のことです。電波や太陽光線もこのような電磁波の一種で、周波数が高いものほどエネルギーは強くなります。電界は電圧が大きくなると大きくなります。距離が離れると小さくなる性質があります。

関西電力送配電株式会社(https://www.kansai-td.co.jp/)より引用


とはいえ、体質、食生活などの要因も含めると実生活で電磁波に対してネガティブな体感のある方とそうでない方の違いを解き明かすことは難しいのが現状です。

心当たりのある方は気軽にできることから、一度やってみてください。

<心がけたいこと>
・使っていないコンセントはタップの電源をオフにするのではなく、抜く。
・解毒器官である肝臓に負担をかけない食生活(飲酒はほとどほに。アロエやゴーヤなど苦味のある食べ物を食べる)
・排泄器官である腎臓を労わる(水分や酵素をとり、ストレスを避ける)
・通話はイヤホンやスピーカー機能を使う
・ポケットに入れるなど、体に密着させない
・移動中、睡眠時など送受信しない時は機内モード
・就寝時の充電は機内モードにし、枕元を避ける
・アーシングやグラウンディングをして放電する(大地の上を歩く、座る、寝転ぶ、樹木に触れるなどの方法があります)

身体にあまりよくないからと暮らしから排除するのは現状では限りもありますし、気持ちも落ち着かないかもしれません。ご自身の落とし所を見つけて上手に付き合うことで気持ちよく過ごしていきたいですね。

過ごしやすい季節になりました。たまには少し離れる時間を取るなどして、自然に触れたり、デジタルデトックスもしてみましょう。

<補足1>
総務省の「電波の生体影響に関する最新動向」のレポートでも、電磁波の健康影響について様々な角度で検証された結果、明らかに影響があるという立証はされていません。しかし、「生物学的作用に関する知識にはなお欠落部分があり、さらに研究する必要がある」と締めくくられています。直ちに影響はないものの、長期的な検証が必要であるという見解です。

<補足2>
携帯電話と発がんについての国立がん研究センターの見解では、
過度の携帯電話による通話は避けたほうがいいと考える。子供は成人に比べて携帯電話によるエネルギーの脳への影響が 2 倍以上という報告もあることや、20 歳未満の子供が長時間携帯電話で通話した場合の発がんへの影響についてはまだ報告されていないため、小中学生・高校生の携帯電話の使いすぎは注意すべきであるとし、今後も慎重に調査を進めていく必要があるという旨で締めくくられています。

<補足3>
デジタル環境の現代人をサポートしてくれる食材
・アロエ、ゴーヤ、パクチー
・りんご、にんじん、大根など生の野菜や果物
・梅干し(添加物の入っていないもの)、キノコ類、海藻類、野菜などアルカリ性食品
サポート食材を楽しめる工夫&腸内環境を整えてデトックスに役立つシュワグルトも活用くださいね。

5月の美腸レシピは「シュワグルトを使ったカブのお漬物」です。
ビタミンC、カリウム、鉄、葉酸、食物繊維が豊富に含まれ、消化酵素であるアミラーゼも。胃もたれの改善、生活習慣病や感染症の予防、美肌効果などが期待されている旬食材ですのでお試しくださいね。

参考:食べ物通信2023年5月号特集記事「便利なスマホの影で新しい公害・電磁波」/ 暮らしの中の電磁波「https://www.arib-emf.org/02qanda/qanda-13.html」/    携帯電話と発がんについての国立がん研究センターの見解https://www.ncc.go.jp/jp/topics/2011/20110628.pdf /


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