“この人と仲良くなりたい”と思ったとき、どんな質問をするか

この前、友達とごはんを食べているとき、「“この人のことをもっと知りたい、仲良くなりたい”と思ったとき、どんな質問をするか」という話になった。

質問の仕方というのはすごーく個性が出る。そして、「おっ」と思う質問をしてきた人のことや、意外性のある返しをしてきた人のことは、強烈に印象に残るものだ。


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ふと思い出したのは、「あなたの友達のことを教えて」と聞いてきた人のこと。私は白い紙に○や線を書いて、自分と周りの人の相関図をつくり、「この子は中学校が一緒で、〜〜なところが好き」とか、「この人は旅先で知り合って、今は1年に何回か飲みに行く」とか、周りにいる大切な人たちの話を延々とした。

思えばそんなにじっくり丁寧に、友達のことを誰かに話すなんて、それまでしたことがなかった。


「過去に聞かれたことがないであろう質問」
「思いっきり記憶や経験を辿って考えないと答えられない質問」
は、相手との距離をぐぐっと近づける。

「休みの日は何してるの?」「好きな音楽は?」なんて、予定調和の答えしか返ってこない。もともと相手の中にできている回答例が、感情の動きもなく提示されるだけだ。そんな近づきも離れもしないやり取りの反復なんて、不毛だ。

だけど例えば、いくつかの予定調和を経て、ちょっと相手の心の奥をつついたとき。相手の目の奥に力が入ったり、心がふわっと波立つのが見えたりする瞬間には、なんとも言えない良さがある。

「好きな音楽はなんですか?」『あんまり、言っても伝わらない気がします』「じゃあ、好きな曲を1曲聞かせてください。それで、この曲のいいところを教えてくれませんか?」……と聞いたとして、熱のこもった答えが返ってきたら、すごくうれしい。その良さが全く理解できなかったとして、「じゃああなたも、好きな曲を同じように説明してくださいよ」と反撃されるのも、それはそれで楽しそうだ。


質問をするというのは、相手をやわらかく攻撃していくことでもある。質問に答えるのは、自分の手持ちカードを晒して付け入るスキを与える、つまり負けることでもある。

お互いが順々に、気持ちよく負けていける関係性は、きっと心地いいものだとおもう。


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そして冒頭の問いに戻る。

私だったら何を聞くだろう。

「今までで一番印象に残っているごはんはなんですか?」と聞くのは、なんとなく好きだ。それから、「初めて“大人になったなあ”と感じた日のことを教えて」と聞くのも、その人の大事な分岐点を知れる気がして好きだ。「いい男/いい女の三ヶ条を挙げて」も、人によって「え!?」と思うようなポイントが返ってきたりするから、好きだ。

(友達にそれを話したら、「印象に残ってるごはんなんて、聞かれても思い出せないし困る」と言われた。相手との質問の相性を探るのも、また楽しい)

今まで誰にも話したことがないことを、聞きたいし聞かれたい。そうやって自分と相手の皮を一枚ずつひっぺがしていくために、私は言葉を使いたい。

ちなみにこんなのもあるらしいです:相手と必ず恋に落ちる36の質問



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あしたもいい日になりますように!

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Chihiro Bekkuya

「はじめからなかったこと」と同義にしたくない日々のこと

なまものの自分と向き合う時間をつくるための日記
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