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酷評されることが多いポメラDM30ですが私は好きです

「ポメラ」DM30を買った感想文です。

DM30がガクンと値下げされていたのを見て、カッとなって衝動買いしてしまいました。

(また、値段下がってる~)

ものすごく人を選ぶと思いますが、私は好きです。

入力遅延は書く内容によっては気にならない

DM30を検討している人が、一番気になることだと思われる入力遅延の問題。

体感的には0.2秒くらいの遅延があるように感じます。

大相撲の立ち会いくらいのスピード感。

遅いといえば遅いけど、速いといえば速いというか。

ブログとか、noteとか"私的な文章"を書くには、全然我慢できないほどではないです。

小説を書く用途でもそんなに気にならないんじゃないかなあ。

でも、会議の議事録をリアルタイムで書くとかの用途にはストレスで寿命が縮む遅さ。

ビジネス用途でいままでポメラを使っていたユーザーは我慢できないと思います。

このあたりの感じ方は個人差なので、実機に触ってみて自分がどう思うのかという感覚を大事にするしかないです。

家電量販店で店頭展示していることが多いので、実機を触ってみるのが一番でしょう。

あと表示がゆっくりだと、自然とゆっくりキーボードを打つようになります。

長期的にみたらそっちのほうが手の健康にはいいかも。

タイピングスピードは遅くなりますが、実用的には問題ない範囲です。

あと、変換候補が表示されるまでもワンテンポあるので、自然と考える時間ができます。すると誤変換が減ります。

いかに、いままで勢いで変換を確定していたのかがわかりますね。

明らかにBackspaceキーを押す回数が減ってます。

「遅い!」というレビュー記事は読んでいたので、どんなもんかと思っていたけど、私の用途ではとくに問題を感じないです。

妙にゆったりした気持ちになれるのが心地いい。

これがDM30の"味"なのかも。

なので仕事で使うのは全くオススメできません。

仕事で使うならDM200を買ったほうが絶対に幸せになれるはずでしょう。


画面の残像の感じ方は「人による」としか言えない

DM30はKindleなどと同じeインクを画面に採用しています。

eインクの特性で前の表示が残像として少し残ります。

これは気になる人はものすごく気になるでしょうね。

私の場合、書いた文章を見直している時には気になるけど、文章を書いてる最中にはあんまり気にならないです。

F12でいつでもリフレッシュできるし。

繰り返しになりますが、この感じ方も個人差ですね。


eインクの画面は目に優しい=集中力が持続する

eインクの画面はただただ見やすいです。

Kindleを使っている人はご存じでしょうけど、eインクはやっぱり目に優しいです。疲れません。

目が疲れないので、集中力も持続します。

この文章もDM30で書いています。

いままで"通し"で文章を書けたことがない私ですが、ついに1つの文章を書き始めてから仕上げまで一息で書き上げられそうです。

正直、自分でも驚いています。

目が疲れないって集中力を持続する上で大事なんだなと改めて思いました。

使ってみて初めて、文筆業の人がポメラを圧倒的支持するのもわかましたね。

小説やコラムなど、自分の中で書く内容がパシッと決まっている場合、ポメラは最強です。


変換精度はおバカ。でも運用でカバーできる範囲

変換は、やっぱりPC版のATOKやGoogle日本語入力と比較するとおバカです。

最初は"かく”を変換して"書く"が第一候補として出てこなくてゲンナリしました。

しかし、作っていくうちにある程度学習してくれたみたいなので、いまはそこまでストレスは感じないです。

まあ、こまめに変換すれば使えないことはないでしょう。

ネットスラングのような時事性の強いワードは一発で変換できないので、多用する人は不便かもしれません。

まあ、そういう人はあまりポメラを検討しようと思わないかもしれませんが・・・

まあ、これも慣れの問題ですね。

なので慣れない人は終始イライラするでしょう。


キーボードの出来はすばらしい

キーボードの仕上がりはすばらしいです。

メカ精度高い!

スムーズに開くし、開く動作に連動して、キーボードをサポートする脚が出てくるのもメカメカしくていい!たまらん!

こういう複雑な機構を採用すると華奢な感じになるのですが、DM30はキーボードを強く打っても底打ち感がありません。

しっかりした剛性感があります。

これは凄い! やるじゃない、キングジム。

知人のDM200を少しの間だけ触らせてもらったことがありますが、ぜんぜんDM30のキーボードのほうがフィーリングが良いです。

これはDM30のほうが分厚いからでしょうね。

DM200のキーボードも悪くはないですけど、製品自体が薄いので底づき感というか机からの反力みたいなものを感じました。

DM30にはそれがありません。

多分歴代ポメラの中で最高のキーボードなんじゃないでしょうか。


サポート脚が机に設置しない問題(たぶん個体差)

全体的にモノとしての質感や、メカの精度の良さを実感できるのですが、私のDM30は左のサポート脚が机に設置しません・・・。

机の方が歪んでる可能性を考えましたが、そんなこともなく・・・。

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まあ、個体差の範囲でしょうね。

工業製品なのでこういう「誤差」はつきもんですわ・・・。

絶対に「仕様の範囲内」のレベルだろうし、問い合わせするのも面倒なのでそのまま使ってます。

ただ、実用上そんなに気にならないのが救いです。

shiftキーを押しながら文章を範囲選択する時に「ちょっとたわむな」と感じるくらいです。

終始ガタガタして気になることはないです。今のところ。


【感想】人を選ぶが悪くはない機種

ガクンと値下がりしたので買ってみたけど、案外悪くないですよ、DM30。

ただ、定価で買うかどうかは迷うところだなー。

もともとポメラはマニアックなニッチ製品だったわけですが、DM30でついに文筆家・ライター専用マシンになってしまったような気がします。

ビジネス用途でガンガンとポメラを使いこなしている人には、DM30のレスポンスの遅さは致命的だと思います。

この遅延をOKとするなら、「サッと開いてパッとメモする」という最初のコンセプトから外れた製品ということになりますからね。

「遅延は気にならない」と繰り返していますが、2桁台(折りたたみ型)の次の機種から遅延がなくなるのならそれはそれで喜ばしいです。

サクサク動いた方がやっぱり気持ちがいいのは確か。

でも、もう反転液晶は入手できないみたいなので、2桁シリーズはEインク搭載で、3桁シリーズは液晶搭載というラインナップの整理になるんだろうな。


【まとめ】買おう!DM30!

DM30は使う用途と人を選びます。

でも、ゆったりした気分で文章が書けるので私は好きです。なんか不思議なマシンです。

いい感じの値段まで値下がりしてきたので、気になる人は触ってみて、気に入ったらぜひ買って下さい。

キングジムがポメラの事業から撤退してもらっては困るので・・・

DM30、壊れたらリピート購入すると思います。それくらい気に入ってます。

なんだかんだ、Amazonが一番安いみたいですね。流石、大手サイト。

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