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友達と会えなくなったら

 まず初めにことわっておく。これは婚活ブログではない。私にそんなスキルはないし、婚活といえるほどの活動はしてないので、ゆるい感じで読んでいただけたら幸いです。

 最近、約10年ぶりぐらいに彼氏ができた。我が家では大ニュース、母親は大喜び。妹には「今日エイプリルフールではないよね」といわれてしまう始末。(父親には期待を持たせるとかわいそうなので伝えていない・・・)

 とにかく10年ぶりの恋(両想い)。なかなか楽しい日々である。会えると嬉しいし、会えない時も相手がどこかにいる、とりあえず一人ではないという安心感に包まれている。単純に、純粋に、恋愛を楽しんでいる私がいる。突然の電話も、会いたい時に会える距離感も、ドライブ中にそっと繋がれる手も、そういう普通の恋人同士の会話やスキンシップにいちいちトキめく。こんな日々がやってくること、1年前の私には想像すらできなかった。

 これまで10年程、私はとにかく自分のやりたいことをやってきた。仕事も趣味も、手を抜かずに、自由を謳歌してきた。良くも悪くも、誰かがそばにいなくても全く平気だった。むしろ、相手がいない方が好都合だった。一人でもそれなりに楽しく生きられている、それならわざわざ相手を見つけなくても。そんな風に思っていた。でも今年に入って、私は一人でいることに違和感を感じたのだ。それは虚しさやさみしさとは違う感情。最初はその感情の正体がわからなかったが、その感情と対峙しているうちに、単純に一人でいる事に飽きたのだわかった。自由に飛んでいた空が、そこから見える景色が少し色を失っていたのだ思う。そう、だからそろそろ違う景色が見たいなと。

 そう思うようになったきっかけはおそらく、よく遊んでいた友人が急に忙しくなったから。私には週に何度も会う親しい友達がいた。もちろん、今も彼女は変わらず私の親友なのだが、その彼女が今年に入り、とても忙しくなり、以前のように会えなくなったのだ。彼女とはいつも何かをシェアする間柄だった。そのシェアをする相手が急にいなくなったことで、私は全部をひとりで抱えるようになった。彼女とよくシェアしていた「パン」は私には大きすぎた。つまり、誰かとシェアすればちょうどいい大きさのパンを一人で食べるようになったから、その味に飽きてしまったのだ。

 その後、私はなるべくたくさんの人に会うようにした。男女問わずだ。それが婚活だとか恋活だとか、そういう意識はあまりなく、とにかく人に会おうと思った。今の彼と出会ったのもそのあとだった。正直、とても簡単に出会えてしまった。「出会いがない」というのは多分自分への言い訳だったと思う。それぐらい簡単だった。もちろん、人生はそんなに簡単ではない。出会うのは簡単だが、縁というものは繋がったり切れたりして、難しいなと感じることもあった。でも、私は「縁」という言葉を信じようと思った。この先、自分が一人でいる運命になったとしても、それはそれで仕方がないし、その時はその時だと開き直って、とにかく目の前にいる人との縁を大切にしながら生きようと思った。自分からどんどん突き進んだ。自分からどんどん掴みに行った。そうだから・・・

 結論「女友達と会えなくなったら彼氏ができた」のだ。

 ただ、私は常に小さな覚悟を左側のポケットに入れている。彼とはいつか別れてしまうかもしれないし、このまま一生添い遂げるかもしれないし、彼が「運命の人」かどうかは正直私にはわからない。ただ一つだけ確かなことは運命は自分で切りはいていくものであるということ。そして「縁」が繋がったり切れたりするのは自分ではどうしようもない宿命であるということ。

 永遠の愛はない。ただ一緒にいる時間が長ければ長いほどいい。今はただこの恋が長く続きますようにと願っている。

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