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使い捨てプラスチックゼロにチャレンジしてみた話。

プラスチックについて No. 02

前回に引き続き、プラスチックに関するお話シリーズ2として書いていきたいと思います。
と言っても小難しい環境の流れやデータに関してではなく、今回は「使い捨てプラスチックゼロにチャレンジしてみた」というお題で実際にやってみたことの記録と結果についてお話していきます。
私にとって初となるこのチャレンジ。どんな結果になるのか、どこまでできるのか想像もつきませんでした。

なぜ今?

もともと、「使い捨てプラゼロに挑戦したら私はどのくらいできるんだろう」とふんわり考えてはいたけど中々行動に移せずいたところ数ヶ月・・・いや数年でしょうか。

今年からビーエコメルマガの配信を開始し「コラム」と称しBee Eco Friendsの皆様がもしかしたら知りたいかも・・・と思ったトピックやスタッフが気になったことを書いてみるという試みを始めました。第一回目を「プラスチック袋の種類についてのお話し」を題材にしたのもあり、プラスチックにまつわるシリーズで数回書けたらなんて思っていました。第二回目となる今回は何を書こう・・・と考えていたらふと、この機に「脱プラにチャレンジしてみてそれを記録するのいいかも」と思い立ったのがこの企画の事の発端でした。

次のメルマガ配信予定を考えると・・・7月は脱プラ月の実験だ!と1人決意し友人に報告してみたところ(実を言うと1人でやるとすぐ心折れそうと頭をよぎったので、一緒にやらない?と甘い期待をしながらの連絡でしたが、残念ながら叶わず・・・)、「せっかくならSNSとかで公表しなよ!」と思いがけず、あとにも引けず、背中を押され決心がつきました。


Plastic Free Julyという活動がある・・・?

そんな時、SNSを何気なく散歩していたところ#plasticfreejulyというハッシュタグを発見。
調べてみるとPlastic Free Julyとは2011年にオーストラリアに住む女性レベッカ・プリンスルイズさんが始め、毎年7月に行う参加型の「脱プラ」チャレンジのことだそうで、現在は財団となり世界中の人が参加しています。


Plastic Free Julyhttps://www.plasticfreejuly.org
(英語のサイトになりますが、「Plastic Free July」で検索すれば日本語で説明してくれているサイトがたくさんあります)

この活動は全く知らず、1人で勝手にやろうとしてたらたまたま見つけたのでビックリ。(オーストラリア繋がり!と勝手に親近感湧いたりして・・・)

このタイミングで出会ったのも必然と思い参加(登録)することに。
参加はとっても簡単です。
自分の参加したいチャレンジ(どんなことをするか)と参加期間を選択、可能であれば #plasticfreejuly のハッシュタグをつけてSNSで活動を拡散してね、というもの。誰に監視されてるわけでも、ノルマがあるわけでもなく、自分のペースで、できる範囲で挑戦していこうというエコ活動です。


とはいえ、何から始める?

いざ開始!とは言ったものの、どんなことに挑戦できるかを考えてみました。
普段から過剰梱包だったり不必要なプラスチック製品をもらわないように気をつけている私。
本来ならゼロプラスチック生活が理想だったりもするのですが、プラスチックを使用してる家電や製品は捨てられない&家族と住んでる&集まりがあったりなどもあるので、この7月はいかに「使い捨てプラスチック」を減らせるか!を目指ざすことにしました。

ひとまず、私なりのルールを作ってみました:
・プラスチック袋で梱包された食べ物を避ける(野菜も出来る限り裸のものを選ぶ)
・「私」が買ったり捨てるものを使い捨てプラスチックとしてカウントする(家族はまだ巻き込んでないので彼らが捨てるものはカウントしない)
・週の終わりに一度、写真などで記録する
以上!

とても簡潔だけど、果たしてどのくらいの量にできるのが、そして何を発見するのか・・・・

ここからは週ごとの写真とその都度気づいたことや思ったことを記録していきますのでお付き合いくださいませ。
(尚、写真に映っている使い捨てプラの製品やブランドに関しては、あくまでも私個人が購入したもので、使い捨てプラスチック使ってる=悪!のようなイメージは持たないようお願いします・・・)

チャレンジスタート!

<Week1>

写真1

写真2

・始まって初日、早々にプラ容器に入ったお菓子を買う(写真1枚目)。買ってから気付き、いかに無意識に選んでいるか自分の意識にびっくりする。しっかりした容器のものだからこれは再利用することにします・・・
・食品を探すのが一苦労。お店で何が買えるか(どんな食材ならプラスチックを使ってないか)わからないため献立は立てられず、普段よりも断然長くスーパーでウロウロしてしまう
・持ち込み容器OK or 裸野菜を売ってるお店が近所に少ない

<Week2>

写真3

・近くの八百屋兼魚専門店なら野菜も豊富かも、と期待して行ってみる。値段が安い、新鮮、というメリットはあるが、個包装されている野菜は大型スーパーと変わらず
・全てプラカップで提供しているカフェに友達と寄る。かなりうっかり。辛うじて蓋とストローは貰わないようにできたけど、マイカップ持ち歩きの必要さがわかる
・気をつけているようでも、前週より多くプラを捨てている気が・・・
・食品レジでうっかりしていると吟味して選んだ食材も丁寧にビニール袋に入れてくれている

<Week3>

写真4

・何かを購入する際に自然に使い捨てプラや過剰梱包を考えて買い物をするようになった
・お店で冷たい飲み物を注文するときに忘れがちな「ストローいらないです」も注文時に店員に伝える習慣がついた
・マイカップを持ってカフェに行ってみた。快く受け入れてもらえた
・家族も頭の片隅に入れてくれてる、気がする…(今脱プラしてるからこれ買えないのね?と聞いてくれたり)
・裸野菜のレパートリーが限られているため毎回同じ野菜しか買えないことが、そろそろ辛い

<Week 4>

写真5

・大好きな納豆や豆腐、キノコ類が本当に恋しい・・・(常にプラで梱包されているので購入できず)
・最終週くらいは減らしたい!でも避けられない!の葛藤
・「プラスチックを減らすんだ」という意識が常にあり、購入前に考えることが当たり前のようになった


終了〜!! & 結果発表!

「使い捨てプラスチックを減らす」チャレンジが終了しました!
1ヶ月で溜めた使い捨てプラスチックはこのようになりました。

写真6

これが多いか少ないか、色々と感じることはあると思いますがこの1ヶ月、自分なりのルールに則り生活してみて気づいたこと、感じたこと、反省点などが見えてきました。

・意識をしてても使い捨てプラは思ったよりも出てしまう
・意識を持たないとすぐに使い捨てプラスチックを大量廃棄する生活になる
・「ゼロプラ」を目指すには全て手作り、毎回ファーマーズマーケットやそれぞれ専門のお店に出向くなどかなりの時間とコストに余裕のある生活が必要
・プラスチックを減らすことは労力が必要で不可能にも思える。プラスチックのみならず全てのゴミを3年間で瓶一個分にできたLauren Singerさんの活動は本当に凄いと改めて感じる
Lauren Singerさんが活動についてTEDでプレゼンした様子はこちらから視聴できます:
https://minimalist-fudeko.com/why-i-live-a-zero-waste-life/

・できる限り減らすという意識を常に持ち、選択をすることが大事。それを続けると自然と考えるようになる
・マイバッグはもちろん、カップやストロー、容器など事前に準備すれば削減に繋がる。またその時の気分も良い
・SNSでもまわりの反応があった。ゲーム感覚で楽しくみんなで挑戦できれば環は広がりそう。


このチャレンジを通して、自分が普段どれだけ意識せず使い捨てのゴミを出していたのかが目に見えてわかりました。プラスチック製品が当たり前となった今、それを手放すと言うことが本当に大変なことであるということも身をもって感じました。今回終えてみて、私はもう少し減らせたはずた、もう少しいい結果にできたはずだという無念さもありました。
しかし、この1ヶ月でモノを購入するときだけでなく、それが最終的にどのように処分されるかということも考えながら色々なことを選択できるようになったとも感じます。

意識を習慣づけて、苦のない範囲で可能なところは使い捨てプラスチックを減らすという選択を、すべての生産者&消費者ができれば良い方向に変わるはずだと強く思います。

皆様もぜひ、短い期間でも良いので周りの人に宣言をしたり一緒に取り組みながら、使い捨てプラスチックゼロ生活に挑戦してみてほしいと思います。



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