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人生は実験!田 美智子がPRパーソンのラボをつくるまで。  #Beee!な人々

はじめに・・
こんにちは、柴田(ばたこ)です。本日はBeee!(ビー)の発起人、でんさんにインタビュー。

▼でんさんを簡単にご紹介(byばたこ)

ファーストキャリアは三越で販売を経て外商部で営業、転職しオイシックスでWebマーケティング、3社目のトレタでPRの道へ。マス広報に限らず、飲食とITのカンファレンスのプロデュースやSNS、ファンコミュニティの運営等も手がける敏腕PRマン。そして現在は飲食とITに関わる企業のPR支援やブランディング、新規事業開発アドバイザーなどしながらコーチングやこのPRラボ「Beee!」のコミュニティも運営している。

既に情報量が多くてお腹いっぱいですが(笑)、最近の趣味は「家事代行」!インタビューの前にも一件家事代行の仕事を終えてきたそうです。

次は何が起こるの?何やるの?と、どんどん展開していく人生に目が離せない私です。

到底このブログで"田 美智子"を語りきることは出来ませんがでんイズムを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。Beee!についても後半触れていきます。

まず前半は、キャリア面からでんさんを紹介〜!

20代、“おじさん攻略”から得た対人スキル

ばたこ:でんさんの活動や実績を様々な記事で拝見して、人を巻き込んだ活動や、人との付き合い方などがとても上手い印象でした。周りの方とどうコミュニケーションをしているか気になります。対人スキルがついた、または磨かれたと思う経験はありますか?

でんさん:三越時代に外商部へ希望して異動した時かな。男性が50人いる部署で自分だけが唯一の女性且つ、20代だったんです。部署もおじさんだらけだけど、お客さんもほぼおじさんだったの。ははは。笑

ばたこ:すごい環境!笑 田さんが大手新聞社の広告局長の隣でちょこんと座ってルービックキューブやってた話を前に聞きましたがそのエピソードすごく好きです。でんさんぽくて。笑

でんさん:それね。私らしいと思うわ。私はいかに楽しく働くかってことをとても大事にしてるんだよね。あとあまり人をカテゴライズしないからいろんな人と仲良くできるの。

ばたこ:カテゴライズしないというのは?

でんさん:​​会社の役職とか妻とか夫とか、役割があるじゃん。でも、私はその役割だからこうしなくてはいけないという常識や一般概念に当てはめて考えないの。女だからとか、若いから、年配だからとかじゃなくて、一人の人として向き合うその人が今何に興味があってどんなことがしたいのかってことを聞くし私も話す。

必ずしも役職ある人が偉い人として扱われることを好んでいるわけではないってのもわかったし、気楽にぶっちゃけて話せたら楽しい人だっているよな〜って。だから局長とルービックキューブやりながらおしゃべりしてた。笑 

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ばたこ:でんさんが誰に対してもフラットな感じがするのは、そういうことなんだ。

でんさん:もちろん当時の私はスキルも知識もないし無鉄砲でそれはもう失敗も山ほどあったし周りに迷惑かけまくってたよ…。でも、毎日の小さなことの積み重ねで人との関係性は形作られると思っていたから、当時は毎日出社したらおじさんがいる休憩室に行って、スポーツ新聞を広げて、プロ野球情報チェックして。おじさんたちが声掛けやすい行動をしたり会話しやすい情報を持って接して距離感縮めてたし、お客さんのとこでは一日中ずっと廊下に立ってるだけ、なんて日もたくさんあったけど、でもそういう姿、実はみんなちゃんとみてるんだよね。小さなことをコツコツやり続けることもいつしか大きな価値になる。それを今も信じてる。

転職後、気づいたらTwitter中の人

ばたこ:PR担当になったきっかけについて聞きたいです。外商で営業の次はWebマーケティングをやられてたんですよね?

でんさん:オイシックス時代に初めてWebマーケを担当して、ITの会社なのにSNSやってなかったから、勝手にTwitterとFacebookのアカウントを作って、運用し始めた気がする。気づいたらやってた。当時の肩書き”特命係長”だったし。笑

ばたこ:それ始めたのっていつ頃ですか。

でんさん:ん〜、11年前くらいかな。

ばたこ:11年前・・2010年・・早い!(調べたら2010年頃が企業がSNSを使い始めた第一次ブームらしい)

でんさん:当時、東急ハンズや無印良品、楽天にソフトバンクにNHK_PRなどのTwitterの企業アカウント中の人会があって、その人気企業同士でイベント日決めて、Twitter上で大喜利大会をやったりしててそれに混ぜてもらってた。その時まだ私の運営するオイシックスのアカウントはフォロワーも少なかったし知名度も低かったけど、それでも企業アカウントの皆さんは受け入れてくれたんだよね。今思うとそうそうたる人たちと仲良くさせてもらってたなぁと思うし、今でもそのTwitterメンバーとは仲よくてやりとり続いているし、あの時臆せずに飛び込んでよかったなぁって思う。あの時もなんか楽しそう!と思ったからやってたし、気づいたらその輪に入ってた感じ。

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ばたこ:Twitter上ではどんなキャラクターで?

でんさん:「とまっち」っていう会社非公認キャラクターを演じてました!笑 会社が特に認めてない謎のトマトのキャラクターが社内にいたから勝手に使っちゃった。口調とかペルソナ決めてやってたら、フォロワーにとまっちファンみたいな人もだんだん増えてきて、そのうち会社に年賀状届いたりとかし始めて。

「とまっちさん、昨年はありがとうございました。今年もツイート楽しみにしてます」って書かれた家族写真が載った年賀状が正月明けに会社に行ったら届いていて。あれはうれしかったなぁ!


『でんこ、PRやりまーす!』 必要なものはつくっちゃう

ばたこ:そこからだんだんPR要素も増えていったんですか。

でんさん:そうだね。オイシックス時代最後の方はこれまでの八百屋とは違う新しい感覚の八百屋を作ってデリコーナーの責任者をやってた。そこで毎日サラダ作ってたんだけど、たくさん取材がきてアド街ック天国とかめざましテレビとか全国放送に何度も出たしウェブや雑誌にもたくさん紹介されたんだよね。 

ばたこ:すご! 

でんさん:その取材対応をしてたから、今思えばあれ広報だったんだなって思うけど。そのときはいかに売上増やすかってことしか考えてなかった。笑

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ばたこ:なんか・・こう・・でんさんの実績は目を見張るものがあるのに、なぜかどれもラフさを感じるというか、サラッとやっているから不思議・・

でんさん:過去のこと、こうやって話すとそう感じる人もいるかも知れないけど、ほんと泥臭いことばっかりしてるって思ってる。私、0→1が好きだからさ日常の会話や体験から思いついたらどんなに大変かとか考えずにすぐにやっちゃうの。私は日常全てをきっかけにしてしまってるらしい。最近人に言われてそうかもって思った。笑。

ばたこ:「面白いことやったるぜ」というよりも「いいじゃん面白いじゃん」で気づいたらスタートしている感じなんだ。

でんさん:そういう感じで仕事もプライベートも境なく好きなことだけやってるんだよね。同時進行でいろんなことやってるから私のキャリアは情報量多くて書くの大変だよ。笑

ばたこ:うん〜・・。トレタ以後のことは「田美智子_記事」で検索して調べてもらいましょうか!笑

でんさん:トレタで初めてちゃんとPRをやったから一応サクッと言うわ!笑 トレタではこうしろああしろと何かミッションを命じられたことがほとんどなくて。自分でこれやった方がいいだろうなぁと思ったことしかやってないの。そもそも初めは営業でもなんでもやるって言ってマーケ担当で入社して、入社1ヶ月くらいでPRが社内にいると良さそうと思って「でんこ、PRやりまーす!」と言ってやり始めました。

ばたこ:あはー!でんさんに限っては「田 美智子」が職種って感じ。

でんさん:とにかくその自由な環境が本当に合っていたから3年半の間、とにかく全力でのびのびとやらせてもらえて感謝してる。KPIだってなかったんじゃないかな。や、あったのかもしれないけど、全く気にしてなかったかも。それでも会社は給料あげてくれた。笑

飲食業界やITベンチャーの多くの人とつながることができて、社会課題に向けたPR施策やプロデューサーとして飲食業界に影響のある1000人規模のカンファレンス(FOODIT)を作り上げることができたのは社会的価値のある仕事だったと思う。

Beee!(ビー)はどんな場所?

ばたこ:さて、次はBeee!についてお聞きします田さんは色んなコミュニティを運営されてますが、Beee!はどんな場所に?

でんさん:Beee!はこれまでのPRキャリアを活かして次にやりたいことがある人のために「実験」できる場所にしたいと思って作りました。

ばたこ:Beee!がこういうふうになったら面白いなとか、やりたいと思ってることはあります?

でんさん:Beee!では未来の話がしたいです。次の3ヶ月の私の実験としては社会課題を前提としたPR戦略を考える脳を鍛えることを軸にしていこうと考えています。手を動かしながら学んで実力つけていく感じ。実践までつなげたい。自分の会社だけの範疇だと学べることも限られるから幅広いお題に対応できる力をつけられたらいいなと。

他にも新しいコミュニケーションの形を考えたり、働き方を実践できたらいいな。

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(想像をもっと超えていきたい。と、でんさんらしさ全開!)

ばたこ:おーいいですね、それ。今のメンバーは広報/PRキャリア長い人たちが多いし、基本的な広報の話題以外にも、そういうテーマでの話し甲斐がよりありそう!

でんさん:Beee!ではトレンドのニュースのシェアとかしてるけど、もうこんな感じだったら未来ってこうなるよねっていう話が自然と出るような場にしたいな。

ばたこ:どういう人がBeee!に向いていると思いますか?

でんさん:なんでもとりあえずやってみようの実験マインドある人と色々遊びたいし試行錯誤したい。切磋琢磨する仲間を求めていると化学反応がたくさん起きそう。自分の幅を広くしていきたい人にはいい場所だと思います。

人を巻き込む天才!でん式コミュニティは動く人に伴走

ばたこ:ちなみに、どういうスタンスでコミュニティ運営を?

でんさん:思ったことを発信して仲間をうまく巻き込めるかどうかの力とかっていうのもPRの力だからそういう練習の場として使ってもらえたらいいなとも思うので基本みんなにお任せです。笑

ばたこ:その巻き込み力って特に田さんが長けてるとこだと思います。田ちゃんがどういうふうに巻き込んでコミュニティを作ってくのかとか、そういうところを学びたいと、メンバーのかっしーさんが最初の自己紹介で書いていましたよ。私も気になる。

でんさん:巻き込むってそんな技術が必要なもんでもなくて「やりたい」って思ったことを「やる」と言ってやるだけ。という超シンプルで単純な話かなって思ってる。悩んだり考えすぎない。なのでBeee!の参加メンバーも巻き込まれるだけじゃなくて、自分で動いて人を巻き込むとより楽しくなると思ってる。やっぱりなんでも自分で動いて主体的にやらないとおもしろくないんだよね。そういうのに慣れてない人はもちろんやり方を教えるしフォローするよ!

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ばたこ:うんうん、確かに、Beee!でも「これやりたい」という意見に対してフォローアップしてくれてるから安心感あります。

でんさん:行動する人が好きだし、応援したいし、一緒になんかやりたいって思ってる!

でんさんのこれから

ばたこ:これからやりたいことは?

でんさん:トレンドセッターでありたいし、トレンドを作り出す存在になりたいです。toCに向けたトレンドを作ったことないから。

ばたこ:あ・・すでに作ってきた印象だったからその発言が意外。

でんさん:そう思ってもらえてるんだったらすごいうれしい。社会課題を解決に導くPRを仕掛けてもっと社会に大きな影響を与える仕事がしたいね。

ばたこ:興味ある業界は?

でんさん:食とITがやっぱ好き。今はそこらへんの分野の会社といくつかお仕事していて、いくつか仕掛けていこうと思ってるとこ。あとはBeee!のメンバーとも一緒に仕事したいと思ってる!もう仕事のオファー来てるし!

ばたこ:おお!そうなんですね!今後の展開が楽しみです。


ここには載せきれなかったけど・・
「周りとどういう関係性作るかっていうところも結局コミュニケーション。でもそれは、やっぱり自分の状態を客観的に知る努力をするとかフィードバックもらうとか。自分自身のことはずっと鍛えていて、筋トレ、体作り、結局メンタルトレーニングが一番必要だと思ってる。」
でんさんの取り組みは一見バラバラにみえても、対自分、対ひと(関係性作り)などコミュニケーションに全て紐づいているのが印象的でした。

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(別れ際に撮影。右:でんさん、左:ばたこ)

↑この取材時からBeee!はまたスタイルを変えて進化しています。
Beee!に興味がある方は▼こちらのnoteをお読みください。

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