最初に結論から言うとニコンのこの製品です。
双眼鏡「遊」4X10D ダハプリズム式。

　「遊」という前世紀のようなセンスの製品名がついていますが、時代遅れの製品ではありません。武道館の2階席からも、国際フォーラムの2階席からも、NHKホールの3階席からも、この双眼鏡ひとつで満足できる鑑賞ができました。

　ライブ意外にも旅行先での自然観察とか動物園での動物鑑賞とかにも大活躍しています。

　特徴はとにかく小さくて軽いこと。そしてサイズからは想像もつかないくらいクッキリ鮮明に見えます。オモチャのような小型の双眼鏡とはレベルが違います。このサイズと軽さのおかげで、ライブ中は首からぶら下げて、よく見たいときは片手で双眼鏡越しに眺めるという鑑賞が可能になります。大型双眼鏡の様な大げさ感がないところも良い。

　倍率が4倍と少ないですが、逆にこのくらいの方が観やすいということが分かりました。倍率が6倍以上あるとアップになりすぎるし、手ブレしやすいので両手でしっかり支えないといけないという欠点があります。

　この素晴らしい製品をつくったニコンに最大限の賛辞を送りたいです。双眼鏡という製品は文字では全然伝わらないのが歯がゆいところ。ぜひ、家電量販店などの店頭で手に持って試してみてください。