あえて

僕は雨が降ったら傘をさす。

皆さんは傘をさすでしょうか。

ささねえよ、バカこの!という方は端っこの方で待っていてください。

陣営を2つに分けるなら、「でっかくてジャマな長い傘派」か、「スマートでコンパクトでエレガントな折りたたみ傘派」だろうか。

公平な立場から代表して言わせて頂くが、スマートでコンパクトでエレガントな折りたたみ傘の圧勝だと言わざるを得ない。

どこでも一緒に行ける相棒。袋に入れてあげれば、鞄にだって入れることができる。そして空が翳り、パラパラと僕に降り注ぐその瞬間現れるのだ。世界の中心で愛を叫んでくれるのだ。

ちなみに断っておくが、パラパラと降り注ぐのは雨である。断じて炒飯のことではない。炒飯よ降ってしまえ、という自暴自棄な日も無いとは言わないが、神は炒飯が大地に降り注ぐことを望んではいない。

話が逸れてしまった。

兎に角、折りたたみ傘がスマートでコンパクトでエレガントたる所以、そしてアンブレラ・スプリームであるということを分かって頂けただろうか。

しかし。

しかし、だ。雨風が強かったら、どうか。

滝のような雨が僕を殴打する日が来るかもしれない。そうなればTHE ENDだ。エンドロールの最後にフワッと"映倫"と出す用意をしなければ。

さあ、強敵である。スマートでコンパクトでエレガントなままでは、太刀打ちできない。十中八九折れる。負けてしまうのか、僕たちは。

否。

僕らにはまだハルクがいる。でっかくてジャマだったはずのあいつが。誰かとすれ違う度にぶつかりまくり、手に余っていたあいつが。

どんなにたくさんの雨が降り注ごうとも、彼の大きな体で、その心意気で、僕を包んでくれる。暖かい。折りたたみには無い暖かみだ。折りたたみには無い暖かみ、ラップみたいだ。YO。

長い傘も、折りたたみ傘も、変わらないんだ。やっと気づくことができた。良いところも悪いところも、使いようなのだ。共に生きていかねば。

あえて言おう。愛だ。

傘、それは、愛。


まあ傘をささない君たちはでんぢゃらすじーさんで出てきたように素っ裸に油を塗って出掛けてください。あったよね?ちがった?

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

スキを押して頂くとランダムで感謝の言葉を贈ります。 無いことばかり言っているTwitterもよろしくお願いします。 https://twitter.com/beenteppou

お礼を言ってまわるヒーロー、カンシャー!
3

小石マガジン

小石を積み上げる感覚で書いたものです。 小石マガジンのイントネーションは、やしきたかじんと同じですね。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。