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人生で2回のクラファンを比較して学んだ成功のコツ

こんにちはっ
株式会社美溢る代表の渡部有未菜(通称 ゆるみな。)です◎

今回は人生で2回目のクラウドファンディングを通して学んだ成功のコツを皆様に伝授したいと思います!

その前に現状報告として、人生2回目のクラウドファンディングは残り約30時間を切って現在67万3600円、支援者数85人です。あと32万6400円が集まらなかった場合、このプロダクトの挑戦は失敗になります。(やばい。。。!)

「成功のコツ♩」とか言いながら、失敗してたら説得力無いじゃん...。

って思った方もいるでしょう。(ごめんなさい、でも詐欺じゃないです。)

実は昨年の夏もクラウドファンディングをしていて、その時は合計122万3,100円を185名の方からご支援いただき、有り難いことに成功できました!

1回目は成功したのに、2回目は失敗しそうなのはなぜ...?
(まだ、諦めたわけじゃないです。)

1回目と2回目を徹底比較して要因を考えてみました!

1.タイトル「希望・願望」と「現在完了」の違い

1回目に成功した時のタイトルは【女性に優しいフルーツビール「梨花一心〜酵母を帯ぶ」を作りたい】でした。
「〜したい」は英語で「wanto to~」、つまり願望の表現です。

2回目のタイトルは【愛しい人に「好き。」が伝わるクラフトビールつくりました。】です。
「〜しました」は英語で「have + 過去分詞形」、つまり現在完了の表現です。

二つを比較して考えられる憶測としては、
クラウドファンディングという媒体は、まだこの世界に存在しない新しい挑戦に対して「お金」というツールを先行投資して応援したい人や、共に作り上げていきたい人を巻き込むプラットフォームなので、もうすでに完成したものに対してはイマイチ応援しがいがないということ。

(プロダクトに挑戦しようって決めたのが今年の2月下旬で、3月に協力者を集めて、4月に醸造家さんと苺農家さんと初顔合わせ、その時点で苺の収穫期が5月上旬までだったので、先にお金借りて作っちゃったの...。だって時間は有限だし、来年まで待てないでしょう...?)

2.プラットフォーム「CAMPFIRE」と「 Readyfor」 の違い

1回目に使ったのは「CAMPFIRE」(キャンプファイヤー)でした。

理由としては、
・代表の家入かずまさんの考え方が好きで今でも尊敬している経営者の1人だから。
・リバ邸DREAMに住んでいて、代表の片倉蓮くんともお友達だったから
・サポーターとして協力してくれた大橋ももたろうくんもお友達だったから
・会社のビジョンや取り組みが好きだったから
・クラファンの中では一番大きいプラットフォームだったから
などが挙げられます。

最終的に決めた一番の要因はそのサービスに携わる「人」が好きだったというのが大きいです。

2回目に使ったのは「 Readyfor」 (レディーフォー)でした。

理由としては、
・手数料が12%と他社と比べて安かったから
・代表の米良はるかさんのことを同じ女性経営者として尊敬していたから
100banchプロジェクトと連携しているのでサポートがしっかりしていそうだったから
・クラフトビールのプロダクト成功事例が多かったから
・地域やものづくりなどのカテゴリに特化していたから
・前回とは異なる新しいプラットフォームで挑戦してみたかったから
などが挙げられます。

最終的に決めた一番の要因はそのサービスとプロダクトとの相性の良さというのが大きいです。

二つを比較して考えられる憶測としては、
サービスとプロダクトとの相性の良さよりも、サービスに携わる人とプロダクトに携わる人(私)の相性の良さが圧倒的に大事だということ。更に追記すると1回目に支援してくれた人が、2回目以降も支援しやすいように同じプラットフォームで持続的に挑戦するということも大切だと思いました。

(手数料に関しては、キャンプファイヤーは集まった支援総額の17%でレディフォーはシンプルプランにすると12%に抑えられるので支援者の方から手数料分多く負担して頂かなくていいと思った次第です。100万円集めて、手元に残るのが5万円も差が出るって大きくないですか...。)

3.自己紹介「脱げるビール屋」と「株式会社美溢る代表」の違い

1回目の時は、自己紹介で「脱げるビール屋」という肩書きで売り出していました。

キャンプファイヤーのユーザー層は20~40代、特に30代の方が多く、男女比は6:4。関東圏在住の方が多いので、【20代前半の女の子が東京でライターやグラビアアイドルとして活動しながらクラフトビールを作る】というコンテンツの面白さが応援される要因でした。
参考資料

当時グラビアアイドルの私が西野亮廣さんに相談した際に名付けていただいたのですが、この肩書きにしてからツイッターのフォロワーが1ヶ月で1000人ほど伸びました...。

特に戦略とかは全くなくて、普通に発信していただけなのに水着のアイコンで名前の後ろに@脱げるビール屋と書いただけで、です。「SNSってすごいけど恐ろしい」ってこの時素直に思いました。

でもフォロワーさんは3.40代の男性ばかりが増えて(嬉しいことではあるのですが)、私が届けたい層(2.30代の働く女性)にはこの肩書きじゃ届けられないと感じたので卒業することにしました。

2回目の時は、自己紹介で「株式会社美溢る代表」という肩書きで売り出しました。

レディフォーのユーザー層は30代から40代が中心で毎月の支援者の40%はリピーター、そして男女比はほぼ変わらないということなので、【20代前半の女の子が東京で会社を立ち上げクラフトビールを作る】というコンテンツの信用の少なさが応援しにくい要因なのかもしれません。
参考資料

株式会社美溢るは今年、2019年4月26日に登記したばかりの会社です。事業内容は、クラフトビールの企画販売を主軸に、クラフトビールのイベント企画・運営イベントの取材執筆をしています。

さらに今後は自社ECサイトの運営や、6次産業化に関わる講義での登壇、女性の社会進出の推進などにも力を入れていきたいと思っています。

会社の代表になってからは、女性からの評価も徐々に得られるようになってフォロワーさんも女性の割合も増えてきました。(この面は、とても嬉しい。)

二つを比較して考えられる憶測としては、
1回目は個人事業主としての活動実績(ライティング、芸能活動)が信用となって支援が募った反面、2回目は法人としての信用がないため支援が募りにくかったのだと思います。

(「共感」という部分に関してのみ言及すると、女性の支援者が前回よりも多く商品のコンセプトに対する評価も増している印象なので成長を感じています。大切なのは、誰に届けたいか。)

4.コミット量の違いと油断

1回目は、クラウドファンディングが成功しなければクラフトビールが作れないという「切迫感」の中で始めたので準備期間も挑戦期間もかなり必死にコミットしました。

チャンスがあれば飛び込んだし、人と会う時は必ず協力を仰いでいたことを覚えています。がむしゃらな営業活動や発信をした経験は今の自分にとってとても大きい糧になっていることは間違いありません。

2回目は、心のどこかでクラウドファンディングでお金を集められなくても、商品はもうすでに自分の手中にあるし他で売り切れば大丈夫という油断がありました。

そのちょっとした油断のせいで、クラファン中にとても悲しい出来事がありました。

私と同じように会社を経営していてプライベートでも仲の良かった人からの裏切り行為です。

その人は会員制のバーや飲食店の経営をしていて、周りの飲食業界の関係者にも声をかけて私の作ったビールを置いてもらえるように取り計らってくれているという言葉を鵜呑みにして信用しきっていました。

とある日、突然電話が来て「明日までに20万円を貸して欲しい」と言われました。「何に使うのか」と聞いたところ、「アルバイトの女の子が明日から留学に行ってしまうからその前にお給料を払いたいけど今、払えるお金がない」という相談でした。

不信感に包まれながらも、友人が困っているのが放って置けなくてすぐに振り込みました。彼から「ありがとう。来週末には必ず返す。」という連絡が来たので、私は彼のことが心配で「返すのはいつでもいいけど、大丈夫なの?」と聞きました。

「今、親父の事業を継ぐために自分の事業を畳んでいるんだけど廃業で振り込みが重なって。」という根も葉もない話をされて、ますます不信感は募りました。

しかしその後も何度もお金を貸して欲しいという連絡は続き、私が振り込みを渋ると「怖い人から借りなきゃいけない」とか「ゆみなのこと信用してて」とか「必ず返す、嘘はつかない、信じて」と言って何度も電話がかかってきました。

最終的に80万円もの金額を貸し、「あと20万円...。」と連絡が来た時はもうさすがに我慢の限界で「金銭消費貸借契約」を結ぶことにしました。

その一週間後、「父親を説得できたから今月中にお金を返せそう」という連絡が来てお金が返ってくるとは思っていなかったのでまさかの展開にほっと胸を撫で下ろしました。

しかし、残念ながら約束していた日にお金は振り込まれず、相手からは「やっぱり返せない、ごめん」というラインだけが来ていました。

電話で事情を聞くも相手は「返すって言ってるじゃん」と一方的に逆ギレして話にもならなかったためこの件を弁護士に相談することにしました。

その旨を彼に伝えると、「弁護士を仲介するならこっちだって構えさせてもらいます」という返事が。全く反省していないのだなあと感じて、とてもショックを受けました。

お金が返ってこないことよりも「アルバイトの子のため」とか「お父さんの事業を継ぐため」という嘘の理由をつけて要求されたこと、「今週末には必ず返す」「今月中には返せる」などの偽造報告を平気でされたこと、その一連の事実に関して少しも反省してないどころか言い訳や逆ギレを押し通そうとしてくるところに幻滅し、人間不信に陥りました。

あの事件はきっと目の前のことに対して真剣に取り組んでいなかった結果の代償だったのです。

おかげさまで今現在は吹っ切ることができて前向きに事業に取り組むことができていますが、こういったエピソードもあり2回目のクラファンに対して「熱量」が足りなかったことも支援者を増やせなかった要因です。

クラファンラストスパートにかける思い

以上の4つの観点で比較検証したことをまとめると、

・タイトルは「願望の表現」で人を巻き込め
・プラットフォーム選びは「人」で決めろ
・自己紹介文の肩書きはユーモアと信用度
・熱量は伝わる、油断してるとバチが当たる

という部分で差が出てしまったのだと思います。

以上の反省を踏まえた上で、今後はもっと多くの人に熱量を伝えていきたいと思っています。

「参考になったよ。」「応援してるよ。」
という方はこちらからご支援宜しくお願いします。


ゆるみな。









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