20コ以上年上の、会社の先輩の話【雑記】


これは、社会人で、初めて配属された部署での話。


新入社員あるあるで、本当に可愛がって頂きました。


何せ新入社員が、いわゆる新入社員として(他の役割、例えばあるプロジェクトチームの一員というミッションではなく)配属されたのは10年以上振りで、

尚且つ、企業スポーツのメンバーではなく、純粋な新入社員としては、有史に無いは大袈裟かもですが、それぐらい珍しいようでした。

部署異動の無い、専門というか職種でこの道20年の方も記憶にないほど、

間違えちゃった感さえいなめない、そんなびっくりの内示でした。

そもそも、サラリーマンになれるのかどうかさえ、自分の中で見えてこなかったのに、入社させてもらえて、仕事ができるというだけで、私は満足でした。

ここで出会ったのが、クセの強い20個以上、年上の方達でした。

一番歳が近くて38歳、私のコーチャーで56歳、仕事をする先輩で49歳、49歳、47歳とそれはそれは人生経験豊富な方々ばかりでした。

コーチャー、仕事を一緒にする先輩、さらに中途で入った当時42、3歳の強面の先輩とは今でも年に一回程度は定期的に飲む、飲み友の先輩方です。

この先輩方とのエピソードは、在籍した3年分みっちりあるのですが、人生観が変わったようなエピソードを、書いて残しておきたいと思っています。自分のためにも。

それは、両親とのことです。

僕は、当然反抗期的なものもありましたが、小さい頃から、全体として事象を考えることが好きで、

もちろん、感情面では反抗はありながらも、将来にわたって、反抗期的なこと、親と疎遠であることに、

人生でのメリットが見出せなかったため、基本的には親とも、個人の、大人としての個人同士での考え方を尊重したり、とは言えの親子同士での中の良さもある、そんな家庭環境が背景にありました。

大学に入り、ますます自分自信も一個人になっていき、独立していき、将来、まずは自分のために生きていくことを考え、自然と両親は両親の思い描くこれからを、僕は僕なりの人生を歩むことがお互いに自然であり、また両親も望んでいることのように思えていました。

社会人となってからは更に家計も独立し、自立して生きていっていることがより一層、そうさせていました。

ところが一歩会社に入るとそこには、自分より20個以上歳の離れた先輩が、それぞれ両親との関係の中で、病気や介護や独り身であることを、思い、支え、それでも明るく、

当たり前のように本当に毎日毎日、両親と対峙したり、ある先輩は遠く離れた母に毎日会社で決まった時間に安否確認み含めた電話をしている、

そんな現実を目の当たりにしたのでした。

そんな姿を見て、考え方が、変わっていたことはもちろんですが、

コーチャーで一番年上の、親の介護をしている先輩の、

「何だかんだ言ったって、お袋は、家で過ごしたいんだよ」

という言葉がありました。

今まで、恥ずかしながら両親の最期に付き合う発想がなかった自分。

親も口ではそう言っていたので、それが正しいと信じていた自分。

その考えを根本から考えを変えさせられた経験。

間違いなく、社会人として大きな発想の転換でした。

今もし、私の両親が、私のことを、少しでも親孝行だと思ってくれているのなら、それは、私の会社の先輩のお陰です。


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