2019_0702ハイジ

シュピリ/罪と罰㊤

(罰したい心)を書きながら松永美穂氏の「100分de名著アルプスの少女ハイジ」の名講義に心を馳せていた。当然ですが私はハイジの心をあなたに強いるものではありません。親の背を見て育つ子‥であればハイジはシュピリを体現するしかないでしょうが、誰であれ私たちにはソレゾレの想いが保障されて当然です。仮にです‥この記事は目障りだから誰の目にも触れないようにしたいとあなたが想うのは保障されるべき基本的人権と私は思う。

それに対して、悪心で述べた名誉棄損の犯罪法律でしかない。「法律なんか順守しなくていい」と言っているのではありませんよ。ハイジのお祖父さんを人殺しだの、異端者だの、盗っ人だのと言ってもチットモ構わない社会なら誹謗中傷の犯罪に当らない。だからお祖父さんを犯罪者扱いして「反省しろ」と言う牧師であっても名誉棄損の罪に該当しない。だから誰も牧師を咎(とが)めなかったし、それどころか村人は牧師を尊敬さえしている。

教養は法律の順守を躾けることでもある。小説の村人は法律に違反しない暮らしをしていると思いたい。そうするとハイジは教養小説だろうか?人格形成の小説だとおっしゃる松永美穂氏の卓見だと私は思うが、あなたは如何でしょう?私のこの記事に反発するのはあなたの基本的人権から自信をお持ちになっていい。ただ、私は人格形成に価値をみる思想の持主なのです。教養大事と躾けられてきたお人好しの村人たちに私は罪を被せたくない。

権威ある教会が認めた牧師隷従する村人たちを貶める意味を私は知らない。但し、ハイジを村人と同じ感覚に染めたくないシュピリに違いない。私の感覚は異端と見做されるだろうが、私と同じ道に在るシュピリも異端と見做されて当然だろう。異端のシュピリが育てたハイジは立派で、異端のお祖父さんが育てた息子も立派で、牧師に染まった村人は‥‥悩ましい。

尚、アルプスの少女ハイジに関する私の記事はマガジン浮き葉ハッシュタグ善き友ハイジ」からご覧いただけます。

想った以上に長くなりましたので、ココで一旦置きますね。

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