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晴れときどき紅白電波塔

「ちゃんと日の光を浴びたほうがいいよ」私がひきこもりがちな生活を続けている事を知っている人から頻繁に言われてしまうセリフだ。

まだまだ残暑が厳しい日が続くと思われるが、9月に入って気持ち涼しくなって気がするので、私は重い腰を持ち上げて玄関の扉を…開けない。健康の為にわざわざ外に出たりウォーキングをしたりするような人間なら、こんなに長くひきこもり生活を続けていたりはしないだろう。

しかし、こんな私を心配してくれる知人の気持ちを無下にするのもなんだか心苦しいので、最近は毎朝、日の光を浴びながらベランダで歯磨きをする様に心掛けている。早朝の涼しさに秋の気配を感じつつ、駐屯地に大きくそびえ立つ電波塔をぼんやりと眺めながら今朝もベランダで歯を磨いていた。

私の地元周辺には、駅の近く建設されてた妙に悪目立ちするタワマン以外、高いビル群やマンションなどが存在しないので、この電波塔が遠く離れた隣町からでも観察することが出来る。小さい頃は家から離れても、この大きな電波塔を目印にしておけば帰ってこられるだろう、という妙な安心感を覚えていた。

個人的には空一面を白く塗りつぶしたような立体感のない曇り空が好きなのだが、この電波塔は白と赤で彩られた紅白電波塔なので、雲一つない青空の方がよく映える。もう20年近く見慣れたはずの鉄塔なのだが、澄み渡ったブルーを背景にそびえ立つ赤と白のコントラストを眺めると、今でも不思議な建造物だなぁと思ってしまう。

およそ20年もの間この目立つ建造物を眺めているのに、私はこれが「電波塔である」という情報以外何も知らなかった。今回のnoteを機にこの電波塔がいつ頃建造されて、どんな役割を果たしているのかを調べてみようかと思ったのだが、Google先生を頼りにネット上で検索してみたところこの紅白電波塔が「航空障害灯3段点滅」であるという事しかわからなかった。

決して私の検索の仕方が下手な訳ではないと思うのだが、ここまで情報が出てこないのも不思議なものである。もしかするとこの電波塔は人間の脳内に埋め込まれたチップから発せられる電気信号で、人々を操ることのできる恐ろしい電波塔なのかもしれない、、駐屯地内に建造されている事もあり、一般人はそう易々と近づける機会はなく、政府が秘密裏に進めている一大プロジェクトの要なのではないだろうか?

今はまだ国民には知られていない秘密を、ベランダで歯を磨きながら猫を撫でているひきこもりの私が気付いてしまった…なんという事だろう。恐らく、国家の秘密をnoteから漏洩させてしまった私の存在は近いうちに消されることになる。命が惜しくないと言えば嘘になるが、今はこの隠された真実を一人でも多くの人に届けたい。

たとえ私が消され、この記事が抹消されることになろうとも、このnoteを読んでくれた人々の心の中に私は生き続けるのだ。

最後になるが、こんな重要な役割を君に押し付けてしまって本当に申し訳ない…しかし、人一倍の負けん気と心強さを持った君なら、必ずや政府の魔の手からこの街のみんなを救ってくれる事だろう…後は頼んだ。

私はバ美肉に夢をみたバーチャルYouTuberおじさん、兎鞠まりの動画を見るのが忙しいから、後は頼んだ。

おいしいご飯が食べたいです。