アナログとデジタル。自分の思考との対話方法

アイデアや計画といったものは頭の中に出来上がっていて、紙に書いたりドキュメント化するのはそれの複製を作るのだ、と思っている人は多いと思う。でも、人間の思考というのはそこまで明快で堅牢な物ではない

とりあえず思いついた単語を紙に書いてみる

書きながらそれに続く文章を思いついてそれを記す

いつのまにか思考がまとまる。書き始める前には不明瞭だったアイデアが形になる

形になってみたら違和感に気付く。それはなんだろうかと考える、、、あやふやな自分の思考を脳の外に書き起こすことで客体にするのだ。僕たちはそんな風に思いつきと対話しながら思考していて、これを「外化」って呼んだりする

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自分の思考を外に出すのだから、自分の思考を忠実に形にしたいと思うものだけれど、残念ながらそんなに簡単なものではない。書き出した瞬間からそれは自分の思考を離れ、よく分からないなにかになる。昨日の自分は他人というやつである

だからこそ、それを逆手に取ろう

どうせ忠実に再現できないなら、例えば大きく書けば大きなアイデアになるし、小さく書けば繊細なアイデアになる。隣に書けば関連した物に見えるし、上下に並べればヒエラルキーが発生する

かく、えがく、かこむ、つなげる、ぬる、きる、はる、、、

自分の意識から解き放たれた僕の思考は、色々な形になって世界に現れる。そしてそれを眺めながら自分の思考と対話するのだ

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と、ここまで文章にしてみるとデジタルではなくアナログで描く意義がちょっとは明文化できた気がする。デジタルでうまく外化する方法もあるのかもしれない。ただ、自由さという意味でアナログは本当に強い


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