中国情報局@北京オフィス

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北京で研究員をしております。中国でバズってることや日本の皆さまにぜひ知ってほしいトピックを発信します。 ご相談やお仕事依頼はこちらからお願いします。 https://forms.gle/3m6tfDdGqM4jXv13A

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  • 日経COMEMO

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    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • 北京三ツ星レストランガイド

    北京在住のわたしたちが、素敵なお店を紹介。 出張、会食、デートに使えるお店を紹介。まとめサイトとはレベルが違います。

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日本よりも炎上する中国のフェミニズムをどう思いますか?

昨日の3月8日は「国際女性デー」ですね。アメリカ発の女性の社会参加と権利向上を呼びかける日で、1975年に国連によってInternational Women’s Dayと制定されました。そして中国はこの日をとても重要視してます。中国の場合、女性労働者には法定の半日休暇が与えられるのです。 さらに最近、日本人フェミニストの活躍もバズっています。ちょうど良い機会なので、国際女性デーに対する認識やここ数年での世論の変化、中国のフェミニズム事情を伝えたいと思います。 国や文化が違

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    • 日本発IPは魅力と危険にあふれている。中国でのちいかわ大ヒットと炎上の罠から海外展開のヒントを

      日本でも、ちいかわってこんなに人気だったんですか!? 上海の静安大悦城という大きなショッピングモールで、MINISOとちいかわのコラボグッズを販売開始する日。深夜から徹夜組も登場する熱狂ぶりと買い物客の長蛇の列は日本でもたくさん報道されていましたね。 もはや説明不要かもですが、ちいかわはイラストレーターのナガノさんが創作した漫画の「ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ」のキャラクター。中国では去年末くらいからリアルでもネットでも目にする機会が多いなぁとなってきて、ここに来

      • Huaweiの次女はとてつもないポテンシャルを秘めている!新たな炎上マーケティング事例

        日本でも炎上マーケティングは度々話題になりますが、多くはネット芸人やYoutuberによるもので、企業はリスクを犯さずの場合が多いかと思います。 一方の中国。大手企業が炎上をうまく利用して販促やプロモーションに活用する例がたくさんあります。最近Huaweiの令嬢が絡んだ事例が非常に印象深かったので共有したいと思います。 まずは炎上の経緯から。 ご存じHuaweiのCEOである任氏には二人の娘がいます。年上の孟晩舟さんは現在HuaweiのCFOを担当。アメリカ合衆国連邦政

        • 中国のショートドラマがとんでもない人気になっていた。全世界のドラマ制作者が参入する世界に突入

          「1分間で8回のストーリー急展開」「24時間で千万元台の課金チャージ」「撮影は7日間のみ」「リリースして8日間の売上高が1億元突破!」 これらの話は中国ウォッチャーの皆さまはご存知ですか!?日本でショートドラマと言われる「微短劇」はここ最近中国で特に大流行していて、上記のような夢のある数字が続々と発表されています。 iResereachが発表した「2023−2024中国微短劇市場研究レポート」によると、2023年中国ネット微短劇の市場規模が373.9億元で7000億円超え

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          利桥顺酒楼。天の上には龍の肉、地上にはロバの肉と称されるロバ肉サンドのレストラン

          週末の北京グルメです。今日はロバ肉料理が好評で7年間連続dianpingの「ぜひ食べてほしいランキング」に入ったお店「利桥顺酒楼」(Lì qiáo shùn jiǔlóu)を紹介します。 ロバ肉の肉サンドは河北省のご当地B級グルメ。北京でもB級グルメとして街中の小さい飲食店で食べられます。しかしレストランはレアです、それも看板メニューとして高く評価されてるというのは珍しいと思います。 dianpingの評価システムでは5点満点中の4.5点。味、環境、サービスそれぞれが4.

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          トランプが再び大統領になるかもと中国ネット民たちも盛り上がってきた。潤(ルン)に対する意見の数々

          アメリカ大統領選挙の話題をニュースやSNSで見る機会が増えました。XやYahooなどでも、トランプが大統領に返り咲くのではないか、彼が大統領になったらどういった影響があるのかについての意見や議論が活発ですね。 アメリカと親密な関係の日本で様々な議論があるのは当然と思いますが、アメリカと微妙な関係の中国でもネット民の間で議論があり、日本の皆さんとは違った視点のものも多いです。 日本や海外のメディアでは「中国はトランプ大統領に戻ってほしくないと思っている」という意見が大半に見

          トランプが再び大統領になるかもと中国ネット民たちも盛り上がってきた。潤(ルン)に対する意見の数々

          陸記・重慶鸡公煲。超絶コスパの鸡公煲のお店と豆知識を紹介

          火鍋大好きで週一くらいは食べてるボクですが、まだまだ知らないことが多いみたいです。最近またマニア向けな火鍋豆知識を知りました。 かつて上海で食べて美味しかった庶民火鍋、日本の皆さんにもお馴染み?の重慶鸡公煲(ジーゴンバオ)は、なんと重慶料理でも四川料理でもなく、張重慶という福建省出身の人が上海で作り出した料理だったそうです。その後手頃な値段と美味しさで中国全土に広がったそうだと。 ということで、先日北京の美味しい重慶鸡公煲のお店に行ってきました。まだ肌寒い北京にはピッタリ

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          お店につくネガティブコメントを裁判する機能が中国デリバリーアプリの美団で誕生。これでクソコメ撃退できるか

          最近、中国のデリバリープラットフォーム大手のサービスで面白い動きを見つけました。ぜひみんなに共有しようと思います。 美団(メイトゥアン)というデリバリーサービス大手のアプリ(Uberイーツを発展させてスーパーアプリにしたようなものをイメージください)に、「评审员」という”サイバー判事”機能が実装されました。 中国のデリバリーサービスとその成長の歴史をもっと知りたい方はこちらを↓ デリバリーサービスでサイバー判事とは?と意味不明に感じるかもしれません、ここから詳しく説明し

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          北京稻香村。1895年から続く北京伝統デザートのお店。ちょっとマニア向けな商品の数々を紹介

          毎日美味しいものを食べる春節休みがやっと終わりダイエットしなければいけない憂鬱な日々に戻りました。 先日地方から遊びに来た友達と北京ダックの行列店を食べに行ったあと、日頃よく利用している北京伝統デザートのお店に食べにいったのですが、これをまだ皆さんに紹介していなかったことに気付きました。 「北京稻香村」(Běijīng dàoxiāngcūn)というお店で、ロゴが三つの禾でおなじみです。地元ではかなり愛されいるお店で、オフィシャルサイトで北京での店舗数を調べようと思ったら

          北京稻香村。1895年から続く北京伝統デザートのお店。ちょっとマニア向けな商品の数々を紹介

          热辣滚烫。中国で公開された「百円の恋」のリメイク作品映画がヒットし過ぎで社会現象に。ネット民の考察が興味深い

          中国は旧暦新年(春節)で大型連休の真っ最中です。ボクもすっかり休み気分で、noteの更新を怠けておりました。 春節の話題といえば、爆買いにインバウンドで来る観光客の報道が日本ではいつも話題かと思いますが、コロナも収まっている時代にもかかわらず今年の中国から日本への旅行者はあまり多くはなかったようですね。 一方中国国内では、帰省での激混みや旅行の盛況はもちろんですが、文化面では映画がネットで大きな話題となっています。春節シーズンに合わせて多くの話題作が公開され、興行ランキン

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          パルワールドが中国でヒットする理由が若者の社会問題を映し出している

          パルワールドの世界的な大ヒットが止まりません。そして中国でもパルワールドをプレイしている人が続々と増えています! 中国でも大ヒットなのですが、大ヒットの理由を面白い視点から考察している人たちがいて、その考察が考えもしなかった内容なので紹介しましょう。プレイヤーたちからの共感を生んでいるのはパルワールドと中国の社会問題との関係性。そして、ここには“中国でヒットする法則”が隠されていて、今後再現する人たちが出てくるのではと予想されます。 まずは、北京のインターネット企業で働く

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          北京重庆饭店。中華料理店にミスマッチな豪華個室で度々話題になる重慶の駐京弁レストラン

          旧正月ムード一色になりつつある北京から、今日は久々に駐京弁(中国の地方都市や自治体の北京オフィスでご当地レストランが併設されている)のお店を紹介します。 北京重庆饭店(Běijīng chóngqìng fàndiàn)は中国の四つの直轄市の一つである重慶市の駐北京機構のレストランです。重慶や四川料理の美味しいお店は割と多いので、あえて駐京弁に行こうと思わない人が多いのですが、この重慶飯店は超豪華個室があってちょくちょく話題になります。 dianpingの評価システムでは

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          大ヒット&ポケモン酷似批判のパルワールドは中国でも超話題。日本とは違う視点の数々

          記録的ヒットとポケモンにキャラが似ているなどの批判で話題になっているPalworld、皆さんはもうプレイしましたか?実は中国でもけっこうバズっています! 19日夕方からSteamでの配信が始まって、記録的なダウンロード数。ボクも思わずダウンロードしてプレイしてみました。 公式運営さんが日々ツイートする数字がすごい勢いで伸びていますね。購入ダウンロード数もすごいのですが、同接も185万人に達して、これはSteamで配信されたゲームでは歴代No2の記録らしいです(1位はPUB

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          象水・酸湯火鍋。北京で見つけた新たな火鍋屋はコスパ最高、超巨大な油条も一緒に

          北京は寒い日が続いていて、火鍋が食べたくなります。今まで様々な中国火鍋を紹介しましたが、知らなかった種類の火鍋を新たに見つけましたので紹介します。 「象水・酸湯火鍋」(xiàng shuǐ suān Tàng huǒguō)というハラルレストラン。象水というのは地名かと思ったが調べても出てこなくて謎です。もしご存じの方いらっしゃいましたら教えてください。 場所は北京の中心街。店名にある酸湯というのは貴州などでトマト系の食材を発酵して作った出汁なんですが、なぜかdianpi

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          小米(Xiaomi)がついにEV車を発表。今回もバズらせるマーケティング手法が秀逸すぎる

          相変わらず中国EV車についてはネガティブな記事や、Xでの数々の投稿を目にしますが、データでも中国EVの伸びが明らかになっていて、日本の皆さんの認識も少しずつ変わってきているのではないかと思います。 2023年末のデータで、中国のEV車大手のBYDがテスラを販売台数で初めて上回ってトップとなりました。未だに中国でしか売れてないのでは?との投稿がけっこうありますが、2023年の上半期(1〜6月)の時点ですでに、中国は日本を抜いて世界最大の自動車輸出国です。BYDの販売数は中国国

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          2023年の最後に衝撃の規制草案が発表され株価大暴落の中国ゲーム業界。ログインボーナスもらえなければ原神続けられない

          中国では年末にとんでもないニュースが出て騒然としております。それはゲームに関する規制の件。発表されてすぐはパニックで、「中国ゲーム業界の半分が消滅するんじゃないか」とも煽られるほどの大ニュースでした。 中国のゲーム業界には激震ですが、日本の皆様にも影響があるかもしれません。原神や崩壊、荒野行動など日本にもたくさんのプレイヤーがいて、セルラン常連のゲームは中国企業の出してるもの。みなさんのスマホゲーム生活やビジネスにも関係があるかもしれません。 ■中国のゲーム業界は世界中の

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