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桁違いの規模、中国のコンテンツ発信の変化を解説します

この記事では別投稿の中国では記事の盗作をどうやって阻止するのかに関連して、中国のメディアの現状とその規模についてを解説します。硬核内容(かための内容)です。

中国のメディアはUGC全盛

中国では、SNSやキュレーションメディアの発達に伴い、個人のメディア化が日本よりもかなり進んでいます(他にも中国独自の理由はあるかもしれませんがこれ以上言うとブロックされるかも笑)。中国では「自媒体」と呼ばれてますが、日本などでは「UGC」(User Generated Contents)でしょうか。今やキュレーションニュースであってもUGCコンテンツは必要不可欠で、「PGC」(Professionally Generated Contents)だけではサービスが成り立ちません。

また、UGCが発展するためのプラットフォームがとても成熟しています。主要な情報キュレーションサービスやコンテンツプラットフォームには、個人がコンテンツを作成・発信できる機能が豊富に用意されており、とても使いやすいです。更にオンライン決済手段が浸透したことにより、特別な登録不要でワンクリックでコンテンツ課金が行えることも後押しとなっています。

中国インターネットメディアについて

そしてその規模が巨大です。詳細なデータを見てみましょう。CNNICの統計による、2018年12月末まで、中国のネットユーザー数が⒏29億に達します。そのうちモバイルインターネットユーザー数が⒏17億です。(全体の98.6%に相当)

ネットニュースのユーザー数が⒍75億で、モバイルネットニュースのユーザー数は⒍53億に達します。更に、Wechatの利用率はネットユーザー全体のの83.4%を占め、Weiboの利用率は42.3%です。

中国の主要UGCメディアについて

現在の主なUGCメディアプラットフォームはTencentのWechat公衆号、ByteDanceの頭条号、Baiduの百家号、微博などがあります。この他にも乐乎(Lofter)、知乎(Zhihu)、喜马拉雅(ximalaya)など知識経済と呼ばれている新興メディアプラットフォームもあります。日本のnoteやvoicyですね。

Tencent、Baidu、ByteDanceの3社が毎年行う各プラットホームを通じてUGCコンテンツの生産者への広告レベニューシェアが2018年に初めて100億元を超えました。メディアとUGCメディアが各プラットフォームを通じて獲得した収入はすでに3000億元(個人メディアによる個人EC行為も含めて)を超えたとのこと。

さらに大手プラットフォームのUGCメディアアカウント数は3155万を超えました。中でも最もユーザーが多いWechatの公衆号は2000万超で市場全体の6割を占めます。

どんなユーザーが書いているのか

アイリサーチの統計によるユーザーの職業分布は、個人メディアの場合は大学生、若いサラリーマン、専門家や学者、医療関係者、文学愛好者、教師、教授またはフリーランスの人が多いです。

UGCメディア運営者の主な収入源は自身の広告とアクセス数によるレベニューシェアなのですが、その他にも原稿料、EC、チップ(投げ銭というかサポート費)も収入源となります。一部のUGCメディアの中には、人気が出ると1人で始めたものがチームになり、さらには企業化するケースがあります。

コンテンツ発信モデルの多様化

そしてビジネスモデルの進化と新たなコンテンツ提供者の参入によって、PUGC(Professional User Generated Content)やOGC(Occupationally-generated Content)が生まれました。

難しいので、図表で説明します。

(出所:人民網研究院)

UGCとPGCの線引きは、個人のメディア化が進んだ現在では非常に難しくなってると思います。中国では一般的にUGCとPGCは専門知識の有無で区別され、PGCとOGCはサラリーの有無で区別されます。例えば新聞社の記者がネットで記事を出したり、企業のPR担当が公式アカウトで発信する場合、OGCと分類されます。

メディアが多様化すると、1つのプラットフォームでもUGCとPGC、PGCとOGCが重なる時があります。ある分野で専門知識のあるPGCは他の分野ではUGCにもなります。そしてOGCの記者もPR担当も、それぞれの専門知識に基づき、個人趣味や社会貢献で無報酬でも専門的な発信をする場合は、PGCとなります。

PUGCの台頭、そして日本は?

さらにプラットフォームのビジネスモデルのイノベーションによりPUGCという分類が生まれました。簡単に言えばPGCとUGCが提携する形で、ショート動画やオンライン生中継、またはオーディオブックプラットフォームで専門性の高いコンテンツを発信するプロフェッショナルに多く、UGCからPUGCに成長していくケースやPGCがPUGCを行うケースがあります。特徴としてはUGCの広さとPGCの深さを同時に持っていて、PUGCは有料化を前提にして作られる場合が多いです。

いかがですか。日本との違いはありますか?
僕の目には、中国メディアプラットフォームは日本よりかなり進んでるように見えます。SNSやショートムービーの充実はもちろん、動画や音声を組み合わせたコンテンツの質も高い。noteのようなプラットフォームはすごくクオリティが高くその規模も巨大。課金を可能にする環境も整備され、優秀なクリエーターを育て、優良なコンテンツが生み出される環境があります。世界最高レベルのテクノロジーと様々な制約があるからこそ発達する中国のメディアから私たちもたくさん学ばなければいけません。

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