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毒APP ~最近注目しているアプリ~

「毒」というアプリご存知ですか?

まずネーミング凄いですよね。ファッション(主にシューズ)に特化したリセールアプリで、日本でいう靴専用のメルカリじゃん?て思うかもですが、実際はけっこう違います。

このアプリ、流行ってるとは聞いてたのですが、最近読んだとあるレポートで10代の受けがとても良いと評価されてて驚きました。

その後調べてみるといろいろ面白かったので、ぜひみなさんに共有したいと思います。中国の流行は日本の流行になる時代です、これなぞってビジネスしたら成功の可能性あるかも。

毒APPって何?

まず運営社のホームページによる紹介ですが

「スニーカーや運動ファッション、ストリート文化での流行りのブランドの売買をサポートするプラットフォームで、世界中のスニーカーやファッションの達人との交流が実現できる。厳しい判定サービスで本物を届ける」と紹介されてます。

出品者募集情報では、下記のような品目が求めていることがわかりました。

や服、アクセサリー、腕時計、フィギュア、限定おもちゃ、スーツケースなど「中毒性」のあるものを求めているそうです。また、人気のブラントは下記です。

(BEAMSはちょっと意外だった、持ってるやつを転売しようかな笑)

ちょっとだけ誕生の歴史を解説

アプリの今を詳しく知るためにこのサービスの誕生の歴史を知ったほうがわかりやすいので、ちょっとだけ経緯を。

このアプリの前身と運営社は中国の人気スポーツ関係掲示板の「虎扑」で、スニーカーや運動用具などに関する交流が掲示板時代から始まりました。中国は昔から偽物が市場に出回ることが多いのですが、掲示板サービスの長い歴史の中で本物と偽物を鑑別できる人気ユーザーが人気になりました。

彼らはこの動きに注目。鑑別と売買のニーズに合わせて、運営社が2015年に鑑別サービス付きの売買プラットフォームを作って、なかなか手に入れることができない人気商品や、地方の店舗に回らない品物(もちろん転売屋さんも)が集められ、その後若者の間で人気になりました。いきなり10代に流行ったtiktokなどとは全く違う経緯ですね。

工夫されたサービス

上の経緯から、このサービスはホンモノだけを扱う信頼性が担保されることになります。そのため、他のECサイトやタオバオとかと違って、「毒」で販売する商品はまず「毒」に商品を郵送しなければなりません。その後プロの鑑別師の鑑別結果によって審査されます。

なので普通の通販よりちょっと時間がかかります。そして売れた額から「毒」が手数料としてmarginを抜くことでビジネスが成り立つスタイルですね。marginは5-10%くらい。

UIはこんな感じです↓


なぜ10代に受けているかは他の理由もあります

このアプリが人気の理由は靴です。世界的にスニーカーブームだから、スニーカー投資してるから流行ってるんですかね?ここを若い中国人研究員が分析してくれてます。

中国の中学と高校はダサい制服を着ないといけないです。アクセサリーはもちろん、厳しいところは髪型まで制限されていて、最もおしゃれできるところは靴なのです。子供の頃から靴への意識がとても高いんですね。

その後大人になっても彼らは靴への関心がかなり高い(特に中国の場合、国産の男性の服は本当に何とも言えない感じです)ので。艾瑞のデータによると、毒アプリが2018年の月当たりユーザー(Monthly Unique Devices)はここちら↓ これは日本からしたらすごい数ですよね。

2018年末時点に441万台に達しました。7月の成長率が良い理由は、中国の学校は7月から夏休みなので若者の購買意欲が上がるからです。

ユーザーの性別から言うと、男性がやや少ない。一般のECサイトと結構異なります。

ユーザー年齢層はほぼ35歳以下で24歳以下が最も多いです。若い!

また「易观千帆」のデータによると、ユーザーは北京や上海、深センなどのBig Cityにもちろん多いのですが、地方都市でもぼちぼちあって、新疆や内モンゴルまで幅広く使われてます。

ユーザーの声と問題

「知乎」で実際に毒アプリで靴を買う人の体験談を見つけました。人気商品や人気サイズの価格は出品者によって異なります。

価格が変動するので、安いときにオーダーしてもその後急に値段が上がったら、購入を断られることがあります。

↑この人は同じ靴を2回も取引中止されました。

また、最近だと「毒で買った靴を毒に鑑定依頼したら偽物だった」とのコメントが続出して問題になっています。実際のところどうなのかはちょっとわかりませんが、偽物の靴によって商売する人たちの嫌みの可能性もあります。

でもこのアプリは鑑定者が判断しているところがポイントなので、偽物が出回るようなことがあれば一気にユーザーが離れる可能性もあります。


いかがですか。確かに北京の中心街で見かけるイケてる20代-30代はみんなスニーカー履いてます。スニーカー履くことがステータスになってるところありますね。友達の転売ビジネスの達人もスニーカー売ってかなり稼いでます。

でもね、彼ら曰くこのアプリ使って売ってるやつはまだまだです。プラットフォームにmargin抜かれますから。目利きのできるガチの転売屋はWechatを使って売ってます。日本もLINEやInstgramで直接売ってる人はたくさんいますか。


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(参考資料)


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