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中国の新幹線事情を調べてみました。全ての車両を紹介!

中国の新幹線を写真付きで全部紹介しますよ。鉄道ファンのみなさん、これは大作です、ここからが本番!(多少マニアックな部分もあります。飛ばしたければ目次機能をご利用ください。)

中国新幹線事情、前編はこちらです。

中国の新幹線の種類は大きく2種類

現在、中国の高速鉄道は、CRH(China Railway High-speed)である「和谐号」とCR(China Railway)である「復興号」の2種類に分けられます。

「和谐号」は2004年から開発した種類で、現在までCRH1、CRH2、CRH3、CRH5、CRH380、CRH6の型番があります。外国からの技術を基にライセンス生産されていて、最初は海外の会社と合弁会社を作ったり、技術提供してもらったりして開発しました。それぞれの技術基準で生産・開発したものにそれぞれの型番があります。下記で全部紹介します!

CRH1ーカナダのBombardier社の技術基準

↑ CRH1Aモデルの和谐号

CRH1AのモデルとなったのはBombardier社がスウィテン国家鉄道に提供した「Regina C2008型」。CRH1A8両編成と16編成があります。標準運行時速は200キロで最大時速は250キロです。この型は主に近い都市間の移動に使われる(長距離移動ではない)ので、中国の鉄道ファンには「ビッグ地下鉄」と呼ばれてます。特に上海から杭州の間で使われる場合、発車間隔は15分前後で、新幹線というよりは都市の電車の感覚になります。その外見も、上海の地下鉄の6番線や8番線の車両と似てます。

↑ CRH1Bモデルの和谐号

CRH1BはCRH1Aの基準の上で車両の内部構造を調節したものです。全て16両編成で食堂車がCRH1Aより大きいです。ただ、外見や運行速度はCRH1Aと特に変わりがないです。2011年に温州で事故った車両の一つはこの型番です。

↑ CRH1Eモデルの和谐号

CRH1EのモデルはBombardier社が新開発したZEFIRO 250型です。寝台車つきの16両編成です。もし北京と上海の間での移動で寝台高速鉄道を利用する場合、この型になります

CRH2ー川崎重工の技術基準

↑川崎重工のE2-1000新幹線

CRH2シリーズのモデルは川崎重工が生産したE2-1000新幹線です。構造時速は200キロから350キロで、その後の国産高速列車もこの基準で開発されていると言われてます。素晴らしいよ川崎重工。

↑ CRH2Aモデルの和谐号

CRH2AはE2-1000新幹線とほぼ同じです。最初の60台のうち、3台は日本で完成させてから中国に運送されたそうです。また、6台は日本で部品を生産して中国で組み立てたそうです。8両編成車です。

↑ CRH2Bモデルの和谐号

CRH2BはCRH2Aが16両編成になったもので、技術面で細かい調整はあるが特に大きい変化がない。見た目的には前照灯があってより可愛らしい顔になってます。

↑ CRH2Cモデルの和谐号

CRH2CもCRH2Aの自主改良バージョンで中国と川崎重工との合弁会社で作られました。入札が行われたのはちょうど反日デモのすぐ後なので、一般競争入札をせずに競争交渉の形で決めたとのこと。

↑ CRH2Eモデルの和谐号

CRH2Eは2種類があります。寝台車付きです。上の方は2011年に温州で事故った車両のもう一つはこの型番です。下の方は前回にご紹介したおしゃれな寝台車です。以前は北京から上海の間で運行してますが、現在は北京から昆明まで走ってるそうです。

↑ CRH2Gモデルの和谐号

CRH2Gは温度の変化に強く、気温-40℃〜40℃の環境で走れる型番です。時速250キロでの8両編成。先頭は馬をイメージして設計されました、スタイリッシュです。また、砂や風にも強く、紫外線による老化防止対策もあり、標高3600メートルでも安全運行が可能です。多様な自然環境の中国ならではですかね。

CRH3 - ドイツのSIEMENS社の技術基準

↑ CRH3Cモデルの和谐号

CRH3Cのモデルはドイツ鉄道のICE-3車です。8両編成で最高運営時速は350キロです。鉄道ファンの間ではこの型番の先頭をうさぎ型と言います(日系のはクジラ型)。この型番は設計上の欠点があり、一般車が席を回転することによって、窓が見えない状態になる場合があることで話題に。

CRH5 - フランスのALSTOM社の技術基準

CRH5シリーズは全てが温度の変化に強く、気温-40℃〜40℃の環境で走れる型番で、中国の東北地方の新幹線に使われます。

↑ CRH5Aモデルの和谐号

CRH5Aは8両編成で食堂車にはバーが付いてます。当時最もモデル車を変動された型番で、投入初期では故障率はCRH1やCRH2より多かったです。

↑ CRH5Eモデルの和谐号

CRH5Eは寝台車付きの16両編成です。前照灯の周りに黒い塗装があって、鉄道ファンの間でパンダーと呼ばれてます。

↑ CRH5Gモデルの和谐号

CRH5GはCRH5Aの改良バージョンで蘭州から新疆間の地形に対応できる素晴らしい技術。地形の速度への影響の問題を解決しました。

↑ CRH5Jモデルの和谐号

CRH5Jは総合高速検測列車で、黄色い塗装。「黄色いドクター」と呼ばれています。なんと1台しかないらしいです。出会えたら超ラッキーじゃん。

CRH380 - 高速な新幹線

↑ CRH380Aモデルの和谐号

CRH380AはCRH2Cを基礎にして自主改良した時速380キロの型番。

↑ CRH380Bモデルの和谐号

CRH380BはCRH3Cを基礎にして自主改良した時速380キロの型番です。2010年に北京と上海の間で実験運行した際に、発車6分間で380キロの時速に達して、最高で487キロの時速が出ました。しなみに後の中国ではテストでの最高速度は605キロ、もはや新幹線って種類ではないですね。また、現在のテスト走行での最高速度はフランスのものらしい。(ここちょっと詳しくない、違ってたら指摘ください)

↑ CRH380Cモデルの和谐号

CRH380CはCRH3CとCRH380Bを基礎にして自主改良した時速380キロの型番。

近い都市間移動に特化したCRH6

CRH6は都市間の高速列車として設計されました。こっちの方が需要があったりします。6両編成、8両編成、16編成、20両編成と豊富な編成数があり、超長距離の高速鉄道の補充とする存在です。

↑ CRH6Aモデルの和谐号

CRH6Aの内部設計は地下鉄車両寄りで、席が少ないです。時速は200キロ〜250キロです。

↑ CRH6Fモデルの和谐号

CRH6Fの内部設計も地下鉄車両寄りで、席が少ないです。時速は160キロ〜200キロです。

そして、中国製新幹線「復興号」は世界一だ

では「和谐号」とくらべ更に進化した「復興号」を見てみましょう。

「復興号」は中国自主開発した100%完全知的財産権を持つ高速鉄道列車と言われています。全体的な機能は「和谐号」より高く、車種はCR400/300/200 の3つのレベルに細かく分けられています。それぞれの数字は最高時速の表示で、持続時速はそれぞれ350、250、160キロです。最初に公開されたのはこちらです。

↑ 復興号CR400AF−紅神龍

↑ 復興号CR400AF−金鳳凰

時速はともにとも最高400キロで、一時的に和谐号との「追いかけ」動画でWeiboで話題になりました。

和谐号と比べて、スピードの向上以外にも、充電の設備がさらに完備し、乗車中に無料で使えるWiFiもあります。

また、席の表示はデジタル化されている。今後はどの席が買われたかどうかの表示がされるようになり、さらに効率よく利用されるそうです。

運行中に車内で揺れをほとんど感じないため、いっときは復興号でコインを立てる動画が抖音(中国のTikTok)ではやりました。

ちなみにビジネス車はこんな感じです。横になることも可能です。普通車より全然高いですけど。

その以外にも、設計寿命が30年で和谐号の20年より長いです。全体の形の向上によって、抵抗力が低くなり、時速350キロ未満の場合、CRH380シリーズと比べて一台当たりのエネルギー消費が17%減少しました。また、車両の高さが35センチ高くなり、席と席の間の距離も遠くなりました。

中国の乗車運用も年々変わっていく

この間の連休にこんなニュースもありました。http://www.sohu.com/a/311487802_713306

今までの中国では、もし目的地までのチケットを買ってなかったとしても、乗車さえできれば列車内で追加料金を払えば大丈夫、そのまま乗れました。(これ地味に便利で、なんとも中国っぽい)
しかし安全運行のため、CRH列車の定員オーバーの比率が厳しく制限されました。また、CR列車は運行スピードがさらに速いため、全席指定以外には乗車できなくなりました。ここも昔のやり方じゃ通じません。今回のGWで初めて話題になった「車内精算不可」や「乗車できない」件は、中国鉄道に新たな問題を示しました。

また定期的に中国鉄道を取り上げたいと思います。


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中国情報局@北京オフィス

北京で研究員をしております。中国でバズってることや日本の皆さまにぜひ知ってほしいトピックを発信します。

”国際系” note まとめ

This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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